第十一話 「全てを喰らうもの」
Sランククエスト始動。
全てを喰らうものに向かってミサが走る。ミサは剣の鞘を掴みながら
「雷×闇 合体魔法 迸る黒の稲妻」
「雷×光 合体魔法 天焦す白い稲妻」
そう唱えると2本の剣を引き抜いた。なんとそこには右手には迸る黒の稲妻左手には天焦す白い稲妻を纏った剣があるではないか。
説明しよう。ミサ=チルドレンの双剣「八咫鏡」は鞘に収めた状態で鞘に魔法を放つと剣が放たれた魔法を纏う剣である。
「ありゃ。すげーな。」
ミサは空中で一回転しそのまま斜めに斬りかかる。
「風」
だが全てを喰らうものも黙っちゃいない。風で距離を開けようとした。
しかしミサはお構いなしに切りかかった。全てを喰らうものが2つに裂かれる。
早くも掴んだチャンスに
「百裂剣」
全てを喰らうものは散り散りになって地面に転がっている。
「なんだ。雑魚じゃん」
俺は一息安心だった。あそこまで散り散りになれば流石に死んだだろう。てかブッタ国王も冒険者なりたてをSランククエストに同伴させるなよな。
「目ぇとじろぉぉ
光×闇 合体魔法 常闇之光」
その瞬間凄まじい光が点滅する。点滅が終わったミサは一度こちらへ戻る。
「パクらせてもらうよ。ワタル。
炎×水×風」 合体魔法 炎之霧」
水蒸気の塊が全てを喰らうものがいた場所まで突き進む。
「やったか?」
え?生存フラグ?こんなにやっても?相手珍しいとはいえスライムでしょ?
ぬくぬく
散らばっていた全てを喰らうものの破片が一つに集まる。
「嘘だろっ。」
全てを喰らうものが何事もなかったように復活した。
「おそらく斬撃耐性大と魔法耐性大は何十個か積んでますね。」
「だな。でもそんなスキルどこで手に入れたんだ?」
「おそらく体内での魔法、スキルの合成進化かと。それにしても異常な量ですが。」
「さてどうやって倒すか。物量でゴリ押してもいいけど面倒くさいよなぁ」
そんな話を尻目に俺は全てを喰らうものを観察していた。
「すいません。あのスライムなんかよくわからないんですけど何かが移動している気がしません?」
「なに?」
スライムの観察を始めるキリスト。それにむかって話し始める。
「今更なんですけどキリストさんは鷹の目使えないんですか?」
「使えたらよかったんだけど攻撃できない魔法はあんまり覚えてないんだよ。」
「水×雷 合体魔法 連なる稲妻」
全てを喰らうものが突如として魔法を放つ。それはまるで都合の悪いことを隠すかのように、、、
今更だけど斬撃耐性も魔法耐性も高いやつにコイツラでどうやって勝つんだ?




