83、試合終了
ここにきて審査員の買収が発覚した。
しかも、何者かがそのお金を着服したことが発覚した。
そろそろ料理と関係のない危険な事態はやめて欲しいと俺は思う。
そしてこのカタスの買収に応じた人物が実は四人程度審査員の中にいるかもしれない。
どうするんだこの状況、と俺が思っているとカタスが、
「なんてことだ。俺の金を盗んだのはどいつだぁああああ」
などと暴れ始めた。
まずはそこなのかと思っているとカタスが俺たちの方を見て、
「だがもっと気に入らないのはお前らだ。お前らを倒して俺の勝利にしてやる。野郎ども、手伝え!」
「「「「おお-!」」」」
そう言って現れたのはカタスによく似た雰囲気の男たちだった。
全員が武器を片手に笑っている。
どんな状況だこれ、スポーツマンシップのようなものはないのか? といったような異世界の良識について考えさせられるような事態に陥った。
だが降りかかる火の粉は払わねばならない、そう俺が思っているとサラとクレアが、
「私もお手伝いします」
「私もお掃除させていただきます。……腕がなるわ」
クレアは必死な形相に対してサラは、獲物が自分から飛び込んできたようなそんな表情をしている。
俺はサラの獲物の横取りをしないようにしようと心に決める。
そして戦闘が始まったのだった。
結果として戦闘は俺たちの勝利に終わった。
炎系の魔法が俺のメリケンサックから放出されて敵の髪に火が付いたり大変なことになった。
どうにか頭のてっぺん当たりだけがハゲ……燃えただけで済み命に別状はなかったが、どういうわけかさらに怒って俺に襲い掛かってきた。
……うん、偶然とはいえ、酷いことになってしまった。
俺は反省した。
そして襲い掛かってきたカタスの仲間を殴り倒した。
これで俺の分は終了だ。
他は大丈夫だろうかとみると、百合も、寿也もライカを守りながら戦っていて丁度殴り倒したようだった。
クレアはまだ戦っているが、氷攻撃を受けてそろそろ倒れそうだ。
そんなクレアの横でサラは五人以上倒して、クレアの敵も自分が倒せないかなと狙っているようだった。
戦闘狂のメイドだ……そう俺が思っていた所でクレアの分の敵が倒される。
そしてそれらを縛り上げて、終了となった。
後は町の騎士団で処理が行われるらしい。
また、贈収賄の疑いで審査員も事情を聞くなどの事があり……。
「新たに四人ほど審査員を追加します。こういったことは、時々ありますから」
との事だった。
難しい問題だよなと俺は思いつつとりあえず、
「次の料理対決は一時間後ですか?」
添う審査員に聞くと、そうだと答えた。
料理をしてから銭湯もしてという第一回戦の料理対決。
これだけでも決得大変だったがあと二回あるらしい。
だが、こうなってくると彼らのボスはどんな風なのだろうか?
嫌な予感しかしないと俺は思う。
そこで百合が、
「お~い、次の料理はどんなものにするか相談しよう。お題も出ているし」
そう呼ばれたので俺はそちらに向かう。
そして次の試合に備えたのだった。
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