84、次の試合までの休み
次の試合の題目はというと。
「デザート対決か。主菜での対決は、もしかして“自称・悪の美食会”のボスとの対決になるのか?」
俺はその項目を考えていると百合が、
「確かにそれはありそう。でもまた次も一時間くらい休憩が入るみたいだし、その時相談しようよ。……何を作ろうかといった予定も決まっているし」
そう百合と俺たちは話した。
作る予定、それはカレーとピザだ。
その二つの情報が洩れているかどうか……疑いたくはないがクレアとサラ以外いなかったので大丈夫だと思う。
ということで次はどんなデザートをつくろうかといった話になったが、俺はそこで考えた。
「やっぱり俺たちの世界の国を示すとするなら、あんことか、抹茶を使った菓子がいいか? 他は……みたらし団子みたいなものか?」
「私もいざ考えてみると、あまり思いつかないかも。和三盆糖を使った干菓子とかもあるはず」
「和三盆糖か。寿也、出せるか?」
「もちろん」
とのことで寿也に和三盆糖を大量に出してもらった。
今日は贅沢にこれを使ってみることにしようと俺は決めて、
「それで、どんな菓子にする? あんこを使ったものだと、どらやき、饅頭、草餅、大福、団子、羊羹、葛饅頭、ぜんざい、おはぎ……ほかに何かあったか?」
「あんみつ?」
百合が小さく呻いてからそういう。
次に寿也が、
「琥珀?」
「確か甘く作ったゼリーを乾燥させて、表面が砂糖でカリカリするようにしたあのゼリーか」
「そうそう、宝石みたいできれいだったはず。あとは、わらび餅やくずもちか」
「わらび餅なら、わらび餅粉を呼び出せるか? ……でもあれは高いから、いざとなれば片栗粉で代用か」
「ふふふ、本物のわらび粉を使ったと称されるわらび餅をこの前食べたから、呼び出せるぞ! ……これで片栗粉が出てきたらどうしよう」
そこで寿也が頭を抱えて悩みだして、ライカがそんな寿也を不思議そうに見ていた。
これは寿也の精神衛生上、やめた方がいいのか? などと俺が悩んでいるとそこで百合が、
「とりあえずは案として考えておこうよ。次は抹茶だけれど……お菓子にはそのまま抹茶をたてていれてもいいよね」
「甘いお菓子には抹茶……それもありか。あとは飲みもので抹茶ミルクもあったな」
「飲み物だと甘酒なんかもいいかな。ショウガを少し入れると体があったまるし風味も増すし美味しいよね」
といった話をしながら更に百合と、その抹茶を使った菓子だとどうか、抹茶チョコやクッキー、ケーキ、ムースなんかもいい、アイスも美味しいだの色々と話していた。
気づくといつの間にか寿也がやってきていて、ライカもやってきて、どれも美味しそうだといった話になる。
結局これまで話していた案を再度確認する程度で終わってしまう。
それからクレア達と一緒に、飲み物を飲んで雑談をしたりして時間をつぶしておく。
そんなこんなで時間が経過して、第二回戦が始まる十分前頃。
今回の対決相手らしい人物が先ほどのように、青ざめた顔の料理人たちを従えながら俺たちの前に現れたのだった。
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