50、何者か、登場
それから、ギルドカードが出来るまでサラとクレアは一度屋敷に戻って様子を見てくるといっていたのでここにいなかったりする。
それがようやくこちらに戻ってきて、何をやっているのかと聞かれた俺たちは豆乳黒蜜黄な粉の話をする。
この世界のもので作った、異世界の飲み物というと興味を持ったようだ。
この世界の女性の意見をもらった方がいい、とのことでサラとクレアにこの豆乳の味を見てもらうことに。
「美味しいです」
「なかなか」
好感触だった。
これでこの世界のレシピは完成するだろう。
ギルドカードはまだできない。
その間に、サラとクレアから、集めた援軍の話や魔族を倒した後処理の話を聞く。
それほど被害もないのですぐにでも日常生活を送れる快挙だそうだ。
皆様のおかげですと二人が喜んでいる。
俺も役に立ててよったと思っているとそこでギルドの主人が、
「“魔族”が現れたといった噂は本当だったのか。なんにせよ助かった、ありがとう。やはり異世界人の力は助かる……それで、そろそろカップラーメンについて教えてほしいのだが構わないだろうか?」
そこでギルドの喫茶店の主人が申し訳なさそうに言ったのだった。
そしてカップラーメンを寿也が呼び出して、そのギルドの喫茶店の主人に教えた。
ふたの部分を開いて、お湯を注ぐだけと説明する。
「これなら楽でいい。それでスープに入った麺が食べられるのか」
そう言って、早速お湯を持ってくるといってカウンターの方に行ってしまう。
どうやら魔法でコンロに火をつけて、お湯を沸かすらしい。
火などが簡単に起こせるのは魔法の良い所だ。
そう俺が思っているとそこで、先ほどからやけに寿也が静かだと気づいた。
何かがおかしい。
俺は勘づいてそちらの方を見ると、10個以上カップラーメンを量産している寿也の姿が!
「寿也、そんなに作ってどうする気だ!」
「この際カップラーメンの良さをここの人たちにもたくさん知ってもらおうかと」
「それは構わないが……多すぎじゃないか?」
「保存期間はそこそこ長い」
「それはそうだが……」
うめくようにそう呟くしかない俺だが、あまりに多すぎてもどうなのだろうかと思っているとそこでギルドの主人がやってきて、
「お湯が沸いた……そのカップラーメンとやらがすごく増えている気がするが、いいのか?」
「はい。この世界の人に楽しんでもらえれば」
そう俺が返し、寿也には多すぎても迷惑になるといって止めさせる。
それからお湯を注いで数分、カップラーメンが出来上がる。
まずはギルドの喫茶店の主人に食べさせてみることに。
クレア達には評判だったが果たして……そう俺が思っているとそれを食べた主人が、
「これはうまい! こんなものがあるとは……いい再現方法がないだろうか?」
「そうなると、インスタントの袋麺の方がいいのか?」
主人の話を聞いて寿也にそう話しかけたところで、その人物が現れた。
「ここか! 異世界人がいるという場所は!」
などと言って、ひげずらの筋肉ムキムキマッチョと、スキンヘッドのマッチョの冒険者が現れたのだった。
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