第23章 ドッジボールチーム入会決定
正斗がベットの上で怒りの叫びをあげていると、園児5人の親がやってきた。正斗の母は警察に行っていていないので、海外出張に行っていた父が急いで病院に来た。名前は信太郎だ。病院の先生は顔を上げた。
「あら、こんにちは。お気の毒に、息子さんが。」
修の親は、気を失っている修に駆け寄って叫んだ。
「絶対に死ぬな―。死ぬな―。死ぬな―。」
病院の先生が笑いながら言った。
「大丈夫ですよ、命に別状はありません。」
「あー良かった。」
修の親は崩れるようにベットに顔を付けて泣いた。ほかの親も息子のもとへ駆け寄った。信太郎は、正斗に言った。
「心配かけてごめんな―。雪子が逮捕されちゃって。」
正斗は、久しぶりの親との再会に涙ぐんだ。正斗は気を取り直した。
「こうしちゃいられない。副園長を倒さなきゃ。」
正斗は起き上がった。そして通のベットに向かって歩いて行った。
「ねえ通君、副園長に敵を討つ計画を立てようよ。」
「修の意識が戻ってからだ。」
すると修のベットから歓声が上がった。
「意識が戻ったぞ――――――――――――――――――。」
「静かにしてください。」
修の父親は怒られてしまった。正斗、通、鉄太郎も、修のベットに駆け寄った。
「修君、聞こえる?」
正斗は尋ねた。すると病院の先生がやってきて酸素マスクを外してくれた。
「うん。」
みんなは安心の顔を見せた。
「しかしまだ安心はできません。まだ義博君がまだ意識をとり戻していません。」
みんなは、声を上げた。
「「「「「「「「「「「あ!」」」」」」」」」」」
みんな忘れていたらしい。病室の角の方を見ると、義博の親が祈りをささげていた。
「あ!」
義博の親は声を上げた。みんなが駆け寄ると、義博が目を開けていた。
「義博~~~~~~~~~~。」
義博の親は涙ぐんで叫んで布団に顔を付けた。
正斗は通に話しかけた。
「二人とも意識を取り戻したことだし、副園長に敵を討つ話し合いをしようよ。」
「よし、話し合おう。しかし今の僕たちじゃ副園長にはかなわないと思うんだ。だからみんなでドッジボールチームに入って投げる力を強めようと思うんだ。いいと思う?」
正斗はとてもいい案だと思った。
「よし、お父さんに聞いてみよう。」
正斗は信太郎に駆け寄った。
「ねえねえ、お父さん。僕をドッジボールチームに入れてくれよ。」
信太郎は笑いながら言った。
「よし、正斗がその気になったのならいいぞ―――――。明日にでも入会届を出してやる――。」
信太郎は乗り気だった。正斗は通に向かってOKサインを出した。通もOKサインを出した。良かったらしい。二人は駆け寄って小さい声で叫んだ。(病院だから)
「副園長に敵を討つぞー。」
第24章へ続く。




