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美花と美穂の双子ダイアリー  作者: 宝石 モモカ


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9/10

9 レストランの食事

「枕投げ大会、楽しかったね!」


「うん⋯⋯」


あのあと、夜が明けるまで投げあい続けていた。今日が日曜だから良いが、眠くて仕方がなかった。


「お姉ちゃんは眠くないの?」

「元気もりもり!」

「すごいね⋯⋯」


正直今すぐ寝たかった。だが、まずは昼ご飯を作らないといけない。遅い時間に起きたので、まだ朝ご飯はぬきだったからお腹が空いていた。美花は、はぁー、と息を吐き、キッチンへ向かう。料理の道具を出そうとして、あることに気がついた。


「ねえ、お姉ちゃん? 昼ご飯、たまには買っても良くない? ずっと自炊だし」

「えー、いいけど、みはなちゃんのご飯食べたいな」

(なんか彼氏みたい⋯⋯)


思わずそう思わずにはいられなかった。ちなみに、美花に彼氏ができたことはないので、勝手な想像だった。


「でも手間かかるんだよ、作るの」

「ほら、でも、私も作れるし!」


お姉ちゃんに任せなさい!といいながらドーンと胸を叩く美穂。


(お姉ちゃんが一番心配だなあ)


美花は苦笑いしながらコートを着た。微笑んで誘う。


「今日は外食にしない?」




がやがやとするレストランに、二人は来ていた。


「何名様ですかー?」

「えっと、二名様です」


カタコトになりながら言う美穂。まるで始めてきたかのようにぎくしゃくしている。


「ここ?」

「うん。美味しいとこだよ」

「みはなちゃん、何言ってるの!? どのレストランも美味しいよ!」

(いい奴)


笑いながら心のなかで褒め称える。


レストランはかなり混んでいたが、しばらく待っていたら呼ばれたので席に案内されて、注文を始めた。


「みはなちゃんどれがいい? 私はハンバーグにしようかなぁ」

「じゃあ私もそれで」


注文を終えると、二人は食べ物が来るまで話していた。


「でねー? その子は、私を見て、びっくりしてて! 何でかと思ったら、私の顔に墨が全部ついててー」

「それはやばいねー」


二人で会話するのは、いつも通りで、楽しかった。




「えー、こちらがハンバーグになります」

「ありがとうございます」


美穂はハンバーグを受け取ろうとする。そして、手をすべらせて落っことした。


「あっ!」


その時、美花がさっと手を出して受け止めた。お皿も割れることなく、料理が飛んでいくこともなく無事にキャッチした美花は思った。


(前もこういう事あったから、一応と思って構えといてよかった)


美花はふう、と息を吐いた。

美穂は何が起きたか理解できずに呆然としていた。




「ハンバーグ美味しかったねー」

「そうだね」


(こぼさなくてよかったなぁ⋯⋯)


美花はしみじみとそう思っていた。


「明日からまた学校だけど、頑張ろうね!」

「⋯⋯うん」


美穂のせいで余計なことを思い出してしまった。亜美菜との関係を、いい加減なんとかしないといけない。


「じゃあ、家に帰ろうね!」


歩いてきたので、歩いて帰る。

話しながら帰るのは、かなり楽しかった。




「おはよーう!」


やけに元気な声で美穂が言った。


「うん、おはよ」

「ねえねえみはなちゃん、お花飾ったの!」


「ちょちょちょ」


よく見ると、花瓶ではなくコップを使っている。しかも、美花のお気に入りのコップだった。


「それコップだよ? こっちの使いなよ」

「あっ、ほんとだー! みはなちゃんありがと!」


いつも通り飛びついてくる美穂。転びそうになり、花瓶を割りそうになった。


「じゃあ、学校に行こうね」

お読みいただきありがとうございます。

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