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神様の身代わり ―光の兄と、罪の妹―  作者: FERILU
第30章:三校激突! 合同交流戦

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夕陽の閉会式、そして夏の約束へ

志村さんと美咲の激闘が終わり、大きな歓声に包まれたフリーコートの熱気も、夕暮れの茜色が空を染め始めるにつれて心地よい静けさへと移り変わっていった。


西の空がオレンジ色から深い紫へと変わる頃、星和学院、修徳館中等部、紫苑女子中学校の全選手たちがそれぞれのジャージを身にまとい、本部前のメインコートへと整列した。


「これより、三校合同交流戦の閉会式を行います!」


美咲の凛とした声が心地よく響き渡り、閉会式が幕を開けた。

ランダムマッチでの熱戦や、フリーコートでの数々のドラマを振り返りながら、それぞれの学校の代表者から挨拶が述べられていく。どの顔も心地よい疲労感と、充実した達成感に満ち溢れていた。


そして、閉会式の最後。挨拶に立った美咲は、参加者全員を見渡し、柔らかくも誇らしい笑顔でこう切り出した。


「皆さん、本日は本当にお疲れ様でした。最後に、今回の交流戦を支えてくれた皆さんに、大切なご報告と感謝を伝えさせてください」


美咲の視線が、コート脇でカメラを片手に控えていた佐藤くんたち男子部員や、撮影の手伝いに加わってくれた紫苑女子の部員たちへと向けられる。


「今回の合同練習にあたって、私たちの要望に応え、各コートの試合をたくさんの映像として記録してくれました。佐藤部長をはじめとする男子部員の皆さん、そして紫苑女子から快く撮影に協力してくれた皆さん……本当にありがとうございました!」


美咲の言葉に、周囲から「お疲れ様!」「ありがとう!」と温かい拍手が沸き起こる。紫苑女子の部長・井尻さんも嬉しそうに微笑みながらうなずいていた。


「今日撮影した試合のプレイデータや映像は、しっかりと編集・整理した上で、後日DVDやデータ便にて各校へ郵送いたします。このデータが、春を越えて夏へ向かう皆さんの大きな財産になれば嬉しいです」


その説明に、修徳館や紫苑女子の生徒たちから「わざわざありがとうございます!」「すごく助かります!」と感激の声が上がる。


ランダムマッチを通じて学校の垣根を越えた絆が生まれ、技術だけでなく、こうして未来へ繋がるバトンがしっかりと受け渡されたのだ。


「学校の場所や普段の練習環境は違っても、テニスを愛する気持ちはみんな一緒です。今日ここで流した汗や、得た悔しさも嬉しさも、すべてが私たちの血肉になるはず――」


美咲が言葉を区切り、私も隣の列からみんなの顔を見渡した。

修徳館の菅原さんや志村さん、紫苑女子の浅井さんや桐島さん、そして星和の仲間たち。それぞれの瞳には、すでに次の目標を見据えた強い光が宿っていた。


「今日の交流戦はこれにて終了となりますが、私たちの本当の勝負は、ここから始まる季節の先──最高の舞台に待っています」


美咲は胸を張り、眩しいほどの笑顔で力強く宣言した。


「それでは皆さん……次は、夏の大会で会いましょう!」


その言葉を合図に、グラウンドいっぱいに広がった三校の生徒たちから、今日一番の大きな拍手と、晴れやかな歓声が湧き上がった。


夕陽に照らされたラケットがそれぞれの肩で光り輝く。私たちは互いに大きく手を振り合い、それぞれの明日へ向けて、最高の笑顔で歩き出したのだった。


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