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お約束イベント

「おっ!? いきなり村燃やしイベントですか? 熱いですねぇ」


 ゲームで何度も見た展開だから今更驚かない。


 まあ、これはゲームではないのだがやはり神だった頃のイメージが抜けきらないなと思う。


 しばらく見ていると俺を見た村人が名前を叫んでくる。


「トルル!!!! 後ろだ!!!」


「んっ? ああゴブリンね」


 俺は今度は手も触れずに神力だけでゴブリンを体内から弾け飛ばす。


 手で触れると気持ち悪いからこうしたのだが、これはこれで血肉が飛び散って気持ち悪いな。


 そんな俺の技を見ていた男友達のような奴が驚きながらも声をかけてきた。


「今のは!? トルルがやったのか!?」


「そうだけど...」


「すごいな!? 魔法だろ!? 今の! いつのまに覚えたんだ!?」


(そんなにすごいことか? それに今のは神力を込めただけだから魔法とは違うんだよな〜。説明するのも面倒だからまあいいや)


 しばらくの間驚いていた彼だったが、俺の肩を叩いてこんなことを言い始めた。


「っと! 今はそんな話をしている場合じゃなかった! お前の妹ソレスちゃんが連れてかれちまったんだよ!」


「誰に?」


 興味なさげに答えると彼は続ける。


「ゴブリンキングだよ!!! デカい手でソレスちゃんを掴んで攫っちまったんだ!!! ああ! ソレスちゃん!!!!」


 などとどうでもいいことで焦っているやつに俺は言ってやった。


「まあ、今のうちに逃げればいいじゃん。もうこの村はおしまいなんだし新しい村に向かえばいい」


 俺の言葉に目の前の男はキレ気味に食いかかってくる!


「トルル! 流石にそれは言い過ぎだぞ!」


「いや、終わりだろ。そんじゃあまあそういうことで俺はこんな村からはおさらばさせてもらいますよっと」


「トルル!!! てめぇ!!!」


 ふざけた俺の態度に彼は俺の襟首を掴もうとしてきたのだが...。


「ぐあっ!!!」


 神力で放電を流して奴の動きを止める。


「悪いね」


「く...くそっ!」


 そうして俺がこの村から離れようとした時だった。


(なんだ!?)


 いきなり俺の精神に訴えてくる人物がいるのだった。



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