赤ちゃんのいえ
創磨がはしごから下りた時、足の裏が地面についたのに、まだ体は屋根の上に残っているみたいだった。
膝が少し笑っている。
手のひらには、はしごの木を強く握ったあとが残っていた。指を開くと、じん、と痛い。落ちなかった。それだけで体の奥から力が抜けそうになる。
「そうま」
芽依がすぐに近づいてきた。
顔は怒っている。
けれど、目は創磨の足元ばかり見ていた。
「落ちんかった?」
「うん」
「ほんとに?」
「ほんと」
「足、ふらふらしとる」
「ちょっとだけ」
「ちょっとじゃなか」
芽依はそう言って、はしごの下に置いていた白い石を拾った。
屋根に登る前、芽依が置いた目印だった。
ここから先は危ない。
ここで待つ。
ここから上を見上げる。
ただの石なのに、芽依にとってはちゃんと仕事をしたものだった。
「上、どうやったと」
芽依が聞いた。
創磨はすぐには答えられなかった。
屋根の上。
たいまつ。
白い糸のかけら。
端の方に残っていた細いもの。
夜に床板の上から聞こえた、かさ、という音。
全部が一緒になって、まだ胸の中でざわざわしている。
「糸、あった」
創磨が言うと、芽依の手が止まった。
「くもの?」
「たぶん」
「またたぶん」
「でも、あれはたぶんじゃなくて、糸」
「……上にも来とったと?」
芽依の声が小さくなった。
創磨は家の屋根を見上げた。
さっきまで自分がいた場所。
朝の光が当たっているのに、屋根の端だけはまだ暗く見えた。
「来たかもしれん」
「家の上?」
「うん」
「じゃあ、下だけからんしてもだめやん」
「うん」
創磨はうなずいた。
それが、屋根に登ってわかったことだった。
横だけではない。
裏だけでもない。
上もある。
そして、上があるなら、自分たちの家だけでもない。
村には、ほかにも屋根がある。
屋根の上は、どの家も似ている。
木と石の四角い家。
たいまつがあるところもあれば、ないところもある。
明るい壁もあれば、窓の上に影を残している家もある。
クモが屋根を通るなら。
自分たちの家だけを見ても、終わりではない。
「そうま」
望来の声がした。
つよし号の中からだった。
望来は赤ちゃん村人の服の端を握ったまま、こっちを見ている。
「くもしゃん、いた?」
「いなかった」
「いなかった?」
「うん。でも、ひもあった」
「ひも?」
「くもが通ったあとかもしれんやつ」
望来は少し考えた。
そして、赤ちゃん村人の方を向く。
「赤ちゃん、だめよ。上、くもしゃん」
赤ちゃん村人は何も言わない。
ただ、つよし号のへりに小さな手をかけて、村の方を見ていた。
創磨は、その視線に気づいた。
赤ちゃん村人は、創磨たちの家を見ていない。
屋根を見ているわけでもない。
村の奥。
畑の向こう。
井戸の少し先にある、小さな家の方を見ていた。
何度も。
同じ方向を。
「赤ちゃん?」
望来が赤ちゃん村人の顔をのぞきこんだ。
「どこ見ると?」
赤ちゃん村人は、つよし号から降りようとした。
「だめ」
望来がすぐに袖をつかむ。
「赤ちゃん、だめ。くものみち」
芽依も振り返った。
「降りたらだめって言ったやろ」
赤ちゃん村人は、言葉を返さない。
けれど、小さな体を前に傾けたまま、村の奥を見ている。
創磨はその先を見た。
小さな家。
扉がひとつ。
窓がひとつ。
屋根は低い。
でも、その屋根の端に、たいまつはない。
「あの家……」
創磨がつぶやくと、芽依もそっちを見た。
「赤ちゃんの家?」
「わからん」
「でも、赤ちゃん、あっち見よる」
「うん」
望来がすぐに顔を上げた。
「赤ちゃんのおうち?」
その声は、少しうれしそうだった。
望来にとって、赤ちゃん村人はずっと一緒にいる子だった。
つよし号に乗る子。
パンを分ける子。
服の端を握る子。
でも、赤ちゃん村人にも家がある。
帰る場所がある。
そのことに、望来は今初めて気づいたみたいだった。
「赤ちゃん、おうち行く?」
望来が聞いた。
赤ちゃん村人は答えない。
でも、また体を前に出した。
「だめ!」
芽依が声を強くした。
「勝手に行ったらだめ。上、まだ見てなかとよ」
望来はむっとした。
「みく、赤ちゃん係やもん」
「係やけん、止めると」
「赤ちゃん、おうち行きたかと」
「行きたかでも、危なかと!」
芽依の声が少し大きくなった。
望来の口が曲がる。
「めい、こわい」
「怖く言わんと、みく聞かんやん」
「聞くもん」
「聞いとらんやん」
言い合いになりそうだった。
創磨は、はしごの横に座り込んだまま、二人の声を聞いていた。
足がまだ少し震えている。
喉も渇いている。
腹も、朝のパンだけでは足りない。
でも、今止めるだけではだめだと思った。
赤ちゃん村人が帰りたがる。
望来がそれを守りたがる。
それなら、赤ちゃん村人の行き先を知らないままにはできない。
知らない場所は、夜になるともっと怖くなる。
「見るだけ」
創磨が言った。
芽依がすぐに振り向く。
「どこを?」
「あの家」
「行くと?」
「見るだけ」
「そうま、さっき屋根から下りたばっかやん」
「うん」
「足、ふらふらしとるやん」
「うん」
「じゃあ休まんば」
芽依の言うことは正しい。
創磨自身も、休みたかった。
でも、赤ちゃん村人はまだあの家を見ている。
望来も、その顔を見ている。
このまま「だめ」で終わらせたら、望来はたぶん納得しない。
あとで勝手に動くかもしれない。
赤ちゃん村人を追いかけようとするかもしれない。
その方が、もっと危ない。
「今、ちょっとだけ見る」
創磨は言った。
「屋根には登らん」
「ほんとに?」
「ほんと」
「はしご持っていかん?」
「持っていかん」
「上、見たくなっても登らん?」
「登らん」
芽依はまだ疑っている顔だった。
でも、少ししてから、つよし号の方を見た。
望来は赤ちゃん村人の手を握っている。
自分は止めているつもりなのに、体ごと前へ乗り出していた。
「みく、落ちる!」
「落ちん」
「落ちるって!」
芽依がつよし号の前に行って、望来の肩を押さえた。
それから、創磨に向かって言った。
「じゃあ、花の道いる」
「花の道?」
「赤ちゃんのおうちまで」
芽依はポケットを探った。
小さな白い石。
葉っぱ。
しおれかけた白い花。
木片。
いつ拾ったのかわからないものが、またいくつも出てきた。
「白い石は危ないとこ」
芽依は言った。
「白い花は、通ってよかとこ」
創磨は芽依を見た。
第十八話の時、望来が家の入口に白い花を置いた。
家に戻る最後の目印。
その小さな花を、創磨はいいと思った。
芽依はそれを覚えていた。
都合のいいことだけではない。
ちゃんと、必要なことも覚えている。
「うん」
創磨はうなずいた。
「花の道、作る」
「めいが作る」
芽依はすぐに言った。
「そうまは、先見て」
「うん」
「でも、走らんで」
「うん」
「赤ちゃんとみくは、つよし号」
「うん」
望来がすぐに言った。
「みく、花の道」
「まだ作っとらん」
「作る」
「めいが作ると」
「みくも」
「みくは、つよし号から」
「赤ちゃんも?」
「赤ちゃんも」
望来は赤ちゃん村人の手を握った。
「赤ちゃん、花の道よ」
赤ちゃん村人は何も言わない。
けれど、望来に手を握られたまま、少しだけ動くのをやめた。
*
村の中を進むだけなのに、創磨には思ったより時間がかかった。
ただ歩けばすぐの距離だった。
でも、ただ歩くわけにはいかなかった。
屋根を見る。
窓の上を見る。
壁の角を見る。
地面を見る。
つよし号の車輪みたいに動く底が、段差に引っかからないかを見る。
望来が身を乗り出していないかを見る。
赤ちゃん村人が花の道から外れようとしていないかを見る。
見るものが多すぎた。
「そうま、前」
芽依が言った。
創磨は足を止めた。
畑へ続く細い道の横に、草が少し高くなっている場所があった。
白い石を置くにはちょうどいい。
「ここ、危なか?」
芽依が聞く。
「段差ある」
「じゃあ白い石」
芽依は小さな白い石を置いた。
望来がつよし号の中からそれを見ている。
「白い石、だめ」
「そう。だめ」
「くものみち?」
「くものみちか、落ちるみち」
「落ちるみち、だめ」
「だめ」
芽依は次に、平らな草の上へ小さな花を置いた。
「ここは花」
「通ってよか?」
「そう」
「赤ちゃん、花よ」
望来はうれしそうに赤ちゃん村人へ言った。
赤ちゃん村人は、花をじっと見ていた。
その小さな目に、何が映っているのかはわからない。
でも、望来がうれしそうにするからか、赤ちゃん村人もその場で止まった。
「赤ちゃん、わかった」
望来が言う。
芽依がすぐに返した。
「みくが勝手に言いよるだけやろ」
「わかったもん」
「赤ちゃん、しゃべっとらんやん」
「みく、わかるもん」
「またそれ」
芽依は呆れたように言いながらも、花をもう一つ置いた。
白い花。
小さな花。
すぐ踏まれそうな、頼りない目印。
でも、望来にはわかる。
創磨にもわかる。
白い石は、だめ。
白い花は、通っていい。
世界の中に、少しだけ自分たちのルールが増えていく。
それだけで、村の道がただの道ではなくなる。
戻る道になる。
逃げる道になる。
守る道になる。
「そうま」
芽依が小さく呼んだ。
「なに」
「これ、夜も見えるかな」
創磨は白い花を見た。
昼の光の中では見える。
でも夜になれば、たぶん見えにくい。
たいまつの近くなら見えるかもしれない。
暗い場所では、ただの影になるかもしれない。
「たいまつの近くなら」
「じゃあ、花の近くにたいまつ?」
「全部は無理」
「たいまつ、足りん?」
「足りん」
「また足りん」
「うん」
足りないものばかりだった。
糸も足りない。
たいまつも足りない。
鉄も足りない。
食べ物も多くはない。
薬は、増えない。
二十九回。
その数字が、また創磨の頭の中に出てきた。
朝飲ませたから、残り二十九回。
十四日と半分。
今は昼にもなっていない。
薬は減っていない。
でも、夜になればまた減る。
何もしなくても、時間だけは進む。
「そうま?」
芽依が見ていた。
「なに考えよると」
「たいまつ」
「ほんと?」
「……薬も」
芽依は黙った。
望来には聞こえていなかった。
望来は赤ちゃん村人に向かって、花を指さしている。
「ここ、よか」
「ここ、だめ」
「ここ、よか」
赤ちゃん村人は、ただ見ている。
でも望来は真剣だった。
それを見て、芽依は小さく息を吐いた。
「今は、花の道」
「うん」
「薬は、夜」
「うん」
「今は、赤ちゃんのおうち見る」
「うん」
芽依は、自分に言い聞かせるように言っていた。
創磨も同じだった。
全部を一度にはできない。
今は、赤ちゃん村人の家を見る。
それだけ。
*
赤ちゃん村人が見ていた家は、近くまで来ると本当に小さかった。
木と石でできた村の家。
入口の扉は低く、窓も小さい。
家の横には、たいまつが一本もなかった。
昼だから明るい。
でも、屋根の下の影は濃い。
窓の上も暗い。
壁と地面の境目に、草が少し伸びている。
創磨はそこを見て、足を止めた。
「ここ、暗か」
芽依も同じ場所を見ていた。
「うん」
「夜、もっと暗かよね」
「うん」
「赤ちゃん、ここにおったと?」
「たぶん」
「またたぶん」
「でも、赤ちゃん、ここ見よる」
つよし号の中で、赤ちゃん村人が身を乗り出した。
望来が袖をつかむ。
「赤ちゃん、まだ」
「みくも出たらだめ」
芽依が言う。
「出とらん」
「乗り出しとる」
「ちょっと」
「ちょっとがだめ」
望来は口を曲げた。
けれど、赤ちゃん村人の手は離さなかった。
創磨は家の周りを見た。
扉。
窓。
屋根。
屋根の端。
さっき自分の家で見た場所と、同じようなところ。
クモが壁を登るなら。
屋根の上を通るなら。
この家も、通れる。
この家の中に赤ちゃん村人が一人でいたら。
夜、窓の上に赤い目が来たら。
創磨は、考えかけてやめた。
考えすぎると、足が止まる。
「まず、たいまつ」
創磨は言った。
「どこ?」
「入口の横」
「屋根は?」
「屋根は、まだ無理」
「登らん約束やもんね」
「うん」
「ほんとやね?」
「ほんと」
芽依は念を押しながらも、少し安心した顔をした。
創磨は持ってきたたいまつを一本だけ取り出した。
多くは使えない。
でも、ここには一本必要だった。
家の入口の横。
窓の下。
白い花の道から見える場所。
そこに立てる。
小さな火が揺れた。
昼の光の中では、たいした明るさには見えない。
でも、影が少し薄くなる。
屋根の下の暗さが、ほんの少しだけ後ろへ下がった気がした。
「赤ちゃんのおうち、あかり」
望来が言った。
「うん」
創磨は答えた。
「赤ちゃんのおうちにも、あかり」
望来はぱっと笑った。
「赤ちゃん、よかったね」
赤ちゃん村人はたいまつを見ていた。
火を怖がっているのか、興味があるのか、わからない。
でも近づきすぎると危ない。
芽依がすぐに言った。
「赤ちゃん、火はだめ」
望来も真似する。
「火、だめ。あちち」
「みくもだめ」
「みく、わかっとる」
「ほんとに?」
「ほんと」
返事だけは、やっぱりいい。
創磨は、白い石を一つ家の横に置いた。
窓の上が暗い場所の下。
そこは近づかない印。
芽依がもう一つ、家の角へ置く。
「ここも?」
「うん。角、見えにくか」
「じゃあ白い石」
望来がつよし号から身を乗り出した。
「みく、花」
「つよし号からね」
芽依が言う。
「降りたらだめ」
「わかった」
望来は小さな白い花を一つ、つよし号の中から一生懸命手を伸ばして置こうとした。
でも、届かない。
「届かん」
「だから出らんで」
「ちょっと」
「ちょっともだめ」
「みくの花」
望来の声が少し泣きそうになった。
創磨は花を受け取ろうと手を出した。
「おれが置く」
「みくが」
「みくの花って言うけん」
「みくが置いたってして?」
「うん。みくが置いたってする」
望来は少し考えてから、花を創磨に渡した。
「赤ちゃんのおうちの花」
「うん」
創磨は入口の横、たいまつから少し離れた場所に白い花を置いた。
踏まれないように。
でも、つよし号から見えるように。
望来はそれを見て、満足そうにうなずいた。
「赤ちゃん、ここよ」
赤ちゃん村人は、その花を見ていた。
小さな白い花。
望来の花。
赤ちゃん村人の家の前の花。
創磨は、その景色を見ながら、胸の奥が少しだけ重くなるのを感じた。
守るものが増えた。
でも、ただ増えただけではない。
場所ができた。
赤ちゃん村人にも家があった。
望来が守りたいと言う場所ができた。
芽依の石と花が、その場所に意味をつけた。
これで安全になったわけではない。
でも、何もなかったさっきまでとは違う。
ここは、もうただの村の家ではない。
赤ちゃん村人の家だった。
*
創磨は帰る前に、もう一度だけ家の周りを見た。
屋根には登らない。
約束した。
だから下から見るだけだった。
窓の上。
屋根の端。
壁の角。
たいまつの火が届かないところ。
見るだけ。
見るだけなのに、目が勝手に探してしまう。
白いもの。
細いもの。
昨夜の気配。
何もない方がいい。
何も見つからない方がいい。
そう思っているのに、見つからなかったら見つからなかったで、怖い。
本当にいなかったのか。
見えていないだけなのか。
「そうま、行くよ」
芽依が言った。
「うん」
「約束、守ったね」
「うん」
「登らんやった」
「うん」
芽依は少しだけ得意そうだった。
自分が止めたから、創磨が登らなかったと思っている顔だった。
たぶん、それでよかった。
創磨一人だったら、登りたくなったかもしれない。
確認したくなったかもしれない。
でも、今日はもう足が震えている。
もう一回はしごを登ったら、落ちるかもしれない。
落ちたら、薬どころではない。
望来も、芽依も、赤ちゃん村人も困る。
創磨は自分の足を見た。
朝からずっと動いている。
まだ昼にもなっていないのに、体はもう一日分動いたみたいに重かった。
「帰ったら、食べる」
創磨が言うと、芽依はすぐにうなずいた。
「そうま、食べんば」
「芽依も」
「めいは食べるし」
「みくも」
「みくは絶対食べる」
望来がつよし号から言った。
「みく、パン」
「またパン」
「赤ちゃんもパン」
「ちょっとだけね」
「ちょっと」
いつもの声だった。
でも、その後ろに、赤ちゃん村人の家がある。
入口の横に、小さなたいまつがある。
白い花がある。
白い石がある。
創磨はそれを見てから、つよし号を押す準備をした。
その時だった。
風が吹いた。
赤ちゃん村人の家の屋根の端。
朝の光が少し斜めに当たる場所。
そこに、ほんの一瞬だけ白いものが揺れた。
細い。
短い。
見間違いかもしれないくらい、小さなもの。
創磨は息を止めた。
「そうま?」
芽依が気づく。
「なに」
創磨はすぐには答えなかった。
屋根には登らない。
約束した。
だから、今は見るだけ。
見るだけで、覚える。
白い石を置いた場所。
白い花の道。
たいまつの位置。
赤ちゃん村人の家。
そして、屋根の端に揺れた白いもの。
「……帰ろう」
創磨は言った。
芽依は創磨の顔をじっと見た。
「なんかあったと?」
「帰ってから言う」
「今言って」
「帰ってから」
「そうま」
「帰ってから。みくも赤ちゃんもおるけん」
芽依は不満そうに口を結んだ。
でも、つよし号の中の望来と赤ちゃん村人を見て、言い返すのをやめた。
「じゃあ、花の道から帰る」
「うん」
「白い石、踏まんで」
「うん」
望来が赤ちゃん村人の手を握った。
「赤ちゃん、帰るよ」
赤ちゃん村人は何も言わない。
けれど、家の方を一度だけ振り返った。
創磨も、もう一度だけ振り返った。
小さな家。
入口のたいまつ。
白い花。
白い石。
そして、屋根の端。
昼の光の中なのに、そこだけがまだ、夜の続きを残しているように見えた。




