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【聖剣の大賢者】君の人生は面白い!〜少年はただ自由に生きる  作者: あっちこっち
五節 手放す平穏
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深緑の光

あぁ出来るだけ頑張って書いてみたんですが、作者の実力不足が遺憾なく発揮されました。

お読みいただける読者様の読解力と修正力、想像力にかなり頼ることになると思われます今回のお話です。

本当に申し訳ありません。

エル父さんが帰ってきてから一夜が明けた。

今は昨日木を切った場所までルート兄さんの手紙を読みながら歩いている。

ルート兄さんは十四歳で学園生活は準備期間も含めれば三年目になる。



〜マーリンへ〜


まずは今年もお互い無事に一つ歳をとれた事を嬉しく思うよ。


本番の学園も一年経験してみて、なんでシェーラ母さん達が僕達をここに通わせたかったのかがよくわかったんだ。

マエル共よくその事を話すんだけど、マエルの方も何か考えさせる事があったみたいなんだ。

僕の方は少しづつだけど前に進めていけてると思う。

実力の方では村でマーリンと稽古してた時の方がきっと伸びていたと思うんだけどね。

今の僕にはきっとここでのこの成長が必要だと思うんだ。


それと王都の学園に祝福の子で有名な四人が来ててね。その事で今の学園はすごく慌ただしいんだ。

学園の教育者たちの中でも対応で色々と揉めているらしくてね。

学園生活がより楽しくなりそうだよ。

僕の方はこんな感じだけどマーリンの方は最近どう?

ルーリィはいろいろな事を頑張って書いてくれてるけど、マーリンはかける事がなかったら挨拶しか書いてくれないから少しだけ寂しいんだ。

今回の返事はもう少し頑張ってくれると嬉しいです。


〜ルートより〜



「ついにルート兄さんからも指摘されちゃったか」


かなり前からルーリィやシェーラ母さんそれとなく言われてたんだけど、僕は手紙を書くのが雑らしい。どうも特に書く事がなければ、手紙の文章が短くなってしまうの仕方がないと思う僕の性格なのでここ最近の手紙は数条で終わってしまっている。

今回はもう少し頑張ってみようかな。



僕は服の内ポケットにルート兄さんからの手紙をしまい、光魔術を維持したまま大森林の奥深くを歩いていく。

第四段階に入ったくらいから昼間でも太陽の光は殆ど届かなくなるから灯りが必要になってくる。



普通はこんなにも木々ばかりが成長してしまうと光や風を遮ってしまい、光や風がないと生きてはいけない下草が枯れていくんだ。

そして下草達に支えられていた土が雨などに流されていき岩肌になる。

岩肌になってしまえばその大地にはもう何も芽吹くものはなく、ただ古木のみになる。

そうして食べ物がない森には動物もいなくなる。

けどこの森には動物がいて、下草があって大地も正常だ。

光も風もないのにまだこの森は死んでいない。

ありえないことだけどね、ここは普通の森じゃない

「(これも【深緑の大精霊】の力なのかな)」



そんな事を考えながら僕を襲ってきた大蛇の首を跳ね飛ばした。体長10メートルほどの大蛇で毒持ちだ。

名前は喉くらいまで出かかってるんだけど思い出せない。Cランクの魔物だったと思う。



収穫祭が終わった数日後には魔物の被害はだいぶ収まり、エル父さん達の力添えがあったこともあって大森林のパワーバランスは固まった。

これで第二段階まではそこまで凶暴な動物や魔物が出てくることはなくなったけど

第三段階くらいから普通に凶暴な魔物が出てくる。

ジャヤの大将は基本その第三段階くらいで仕事をしている。

僕は例の女の子に導かれるままに奥に進んでいるので二年間くらいで二段階から四段階の結構深いところまで来てしまった。

女の子はそれでも別れる時にはさらに大森林の奥に消えていく、どこに帰ってるんだろう?



そんなわけで今僕が歩いているところは第四段階の中間地点なので魔物がバンバン襲ってくる。

僕はさっきまで手紙を読みながら魔物の攻撃を避けていたというわけです。

基本森に入る時にはフル強化を空間同調に切り替えてるから、手紙を読みながらでも周りのことは大体わかる。



今はもちろんトムは付いてきていない。

収穫祭でトムはサーレの手伝い兼護衛をしており、その時にモックさんと話す機会があったらしい。そしてサーレの事で意気投合し和解、晴れて結婚が認められ僕に無理に付いてくる必要が無くなった。

今は二段階目で一人で木を切り、ジェリーと一緒に加工などをして自分なりに将来を考えて動いている。



僕はパームさんからもらった(半年くらい前にパームさんが酔っ払っている時に少し《同調》を使用して"お話"し、譲り受けた。決して騙し取っていない)アイテム袋に大蛇の毒腺と牙、その他諸々の役に立つものを入れていく。

それ以外は放置してまた歩き出す。僕が大蛇の死体から離れると何処からともなくスイープラットが大蛇の死体に群がっていく。

スイープラットは雑食性の魔物でランクはE。

繁殖力が高く、死体でも好んで食べるのでどこにでもいてなかなか数が減らない魔物。【死肉喰らい】とも呼ばれている。

一々潰してもキリがない魔物ランキングはゴブリンよりも上位の一位の魔物なので僕は無視して先に進んでいく。



二十分ほどして昨日のところにたどり着いた。

ここまで家から三時間くらいかかる。

一応僕が空間同調で限界いっぱいの身体強化をし、小走りで家から一直線で来ての三時間なので普通の人なら一日歩くくらい。魔物とかもいるから数日かかると思う。


「(僕はなんでこんな事をしてるのかな?)」

前一応気になってシェーラ母さんに精神異常回復魔術を体験するという名目でやってもらったけど特に何もなかった。

自分の意思でこんな事を続けていることはわかっているんだけど、馬鹿なのかな僕。



そして昨日僕が魔術を少し使って切り倒した木の切り株には女の子が座って僕を待っていた。

心なしかいつもよりも雰囲気が明るい気がする。

多分何かしらの目標が達成できるから喜んでるんだと思う。

「(そういえば女の子の見た目も僕と同じくらいに成長している。偶然かな?)」



女の子はいつもの様に僕の手を取り歩き始める。

心なしかいつもよりもその足取りは軽く、そして速い。

ここら辺は森の奥深くだから魔物が襲ってくると思うんだけど、女の子と歩いている時は襲ってこない。

第二段階くらいの時はよく襲ってきたんだけど、第四段階に入ったくらいから無くなった。

僕はさっきは襲われたけど、第四段階で襲われたのは久しぶりだった。




僕は女の子に手を引かれて後ろをついて行ってるんだけど、どうしても女の子の匂いとかが漂ってきて落ち着かない。髪とかも空間にわずかにある光が集まってきてるみたいに輝いてるし、時折確認するかのように僕の方を見る目は僕の全てを見透されてるみたいだ。

いつもながらこの案内される時間は少しだけ恥ずかしい。

「(いつもならもう着いて止まってもいいくらいなのに全然止まる気配がしない)」

僕が少し不安になった時、女の子の足は動きを止めた。




そこはさっきまでの森の雰囲気とは違う場所だった。

目の前にはいくつもの樹木が絡み合うようにして佇む巨木があり、その周りには水が網目の様に流れていて、他の木は距離を開けている。

空間が輝いているのかと思うほどの神秘的な場所だった。

「(……なんだろう。この【深緑の闇】と言われる大森林の全てがここに集まってるみたいだ)」



女の子は僕の手を握ったまま中央の巨木を眺めている。その顔は生まれたばかりの僕を見ていた時のシェーラ母さんに似ている。

その僕の視線に気づいたのか女の子は少しだけ潤んだ目で僕の方に視線を向けた。

きっとこの場所に僕を連れてきたくて二年も前からちょっとずつ導いてたんだね。

女の子は僕に微笑見を見せてからゆっくりと中央に近づいていく。僕も女の子の横を歩く様にして中央に歩いていく。



僕たちが近づいてくるにつれて中央の巨木はその形を変えていく。

絡み合い一本の樹になっていたのが少しづつ絡まりが緩くなり、今はラピュ◯にあった大飛◯石を囲む様に育っていた樹木の様な形になっていく。

その中には飛◯石ではなく、水たまりくらいの池?から生えている小さな若木があった。



女の子と僕は巨木の空いた隙間を通る様にしてその若木の前にたどり着く。

その若木はどこにでもある様な木で特別珍しい様には感じない。


「……この木は…」


女の子にこの木がなんの木かを聞こうとしたら、いつのまにか僕の隣から後ろに移動していた。

女の子はそのまま僕に抱きつく様にして後ろから僕の両手をそれぞれ片手で包み込んでくる。

女の子は僕の肩からその顔を前に出して僕の顔を見て微笑んでくる。

その顔は僕を安心させるものであり、期待と確信が入り混じっていた。



僕が女の子に導かれるままに若木に近づいていくにつれて、周りの空間の雰囲気が変化していく。

期待で震える様な、待ちわびた結末を迎える前の様なそんなものを感じる。

僕の指先が若木の表面に触れる

「(特に何か変わったものは感じないんだけど何か違うのかな?……………!?」

そう思った瞬間に僕の魔力循環量限界まで回していた魔力と備蓄分の魔力の殆どを一瞬で待っていかれた。


「っ!?????……カヒュっ!?」

「(何これ!?あり得ない!!!今の僕の魔力の殆どを一瞬で抜き去るなんて!!

僕自身がやろうとしてもできないことが少し触れただけで!!」


僕は一瞬で魔力を吸い取られたことによる倦怠感

嘔吐感 脱力感で空間同調やフル強化を維持できずに解いてしまう。

そのせいで今の僕は自分で立っていることができなくなった。

その僕を女の子は後ろから支える様にして姿勢を維持させてくれる。


若木に触れている右手は若木に触れたまま固定され、左手で体を持ち上げられている。

女の子は心配そうな顔で僕を見ている。

混乱している今の僕でもわかるほど、今の僕の顔はきっと脂汗とか顔色とかがひどいことになってると思う。

女の子は僕の意識がある事を確認すると視線で僕に若木を見る様に促してくる。



「(一体なんなんだ?)」

僕は魔力生産で回復してきた身体能力を振り絞り今も触れている若木の方を見る。

若木は震えながら少しずつ目で見てわかるスピードで成長していた。

さっきまで葉っぱも生えていなかったのが今では青々とした葉がびっしりと生えている。

女の子の反応を見るために横目で女の子の表情を確認するが、女の子は何も言わずただ若木の成長を見守っている。

若木の周りを囲む様にしていた巨木は若木の成長に合わせる様にして枯れていき、網目の様に流れていた水は少しずつその量を減らしていた。


「(この木が周りの魔力を吸い上げてるのか?)」


僕は周りを見回しながらしながら少しでも状況を理解しようと努める。

若木の葉はみるみる内に枯れて散っていき、中心にある枝以外の枝が端から少しづつその身を白くしていき結晶が砕ける様にして風に流されていく。

周りの巨木や水、大地に敷き詰められていた緑はもう見る影もなく枯れ果てていた。


若木は残った中心の枝から一輪の大輪の花を咲かせる。

その花は輝く様な黄金色の花で、太陽の様に眩しく生命を凝縮した様な色だった。


「「はぁっ………」」


女の子と僕の息を吐く音が重なった。

そのまま僕と女の子は手を重ねたままその花に触れる。

勿論黄金の花は太陽の様に熱いわけでもなく、何か特別ものは感じない。

それでも僕と女の子はその花から目を離すことも花に触れようと動く手の動きも止めることができなかった。

黄金の花の右側を僕の手で触り、左側を女の子が触る様に二人の手を重ねて包み込む。


そうすると周りの木も白く結晶化して風になり、

若木は根元から徐々に白く結晶化していく。

黄金の花端から少しずつ白く変色していくき、花の中心に黄金色が集まっていく。

若木は完全に白く結晶化し、白く変色した花びらは散っていった。


今僕と女の子の手で包み込んでいるのは強い輝きを放つ小さな実だけ。


そして黄金の実は少しずつその身を開いていく。

僕と女の子はそれに合わせて手で器を作る様に移動させた。

開ききった実もその身を白く変色させていき僕たちの手に黄金の種を落とした。


それと同時に若木も風に同化する様に消え去った

残されたのは僕たちの手の中にある黄金の種だけになった。

僕は女の子に向き合う様にして体の向きを変えていく。

周りの風景も様変わりしていて、さっきまで緑あふれる神聖な空間が僕と女の子以外何も存在しない空間になっていた。

空を見れば夕暮れ色に染まっている。



僕は手に握っていた種を見せる様にして女の子の顔を見ると、女の子は隠す様子もなく泣いていた。

目元を赤くしながらその深く美しい緑の瞳から静かに涙を流していた。

「(……綺麗だ)」

「綺麗だ」






「(っ//////////ヤバい!!心の中で呟いたつもりが声に出ちゃった//////)」

多分今の僕の顔は真っ赤だ。

多分こんなに恥ずかしいのは前世と今世両方で、母親に精通したの知られた時くらい。

恐る恐る女の子の顔を見ると、女の子は涙を止めて顔を真っ赤にしていた。

「(意味が通じちゃってるよ/////。通じてない感じならそのままなかったことにできたのに!////)」



あたふたしている僕を見て微笑みながら女の子は僕に近づいてきた。

そして種を持っている僕の手を包むよこむ様に握り、僕の目を潤んだ深緑な瞳で見つめてきた。

次の瞬間女の子から膨大な量の魔力が僕の体に流れてきた。

その量はフル強化で大地から引っ張ってくる魔力量に匹敵する量で、僕の魔力に混ざってくる。

女の子ののスキルの能力か元々の性質かはわからないけど、女の子が何を望んでいるかはその瞳で理解できる。

「(やっぱりフィーリングは大切だよね。)」



僕はその女の子の魔力と僕の魔力が混ざった魔力をそのまま手にある黄金の種に注ぎ込んでいく。

随分と長く莫大な量の魔力を種に注ぎ込んだ後ようやく種に変化が起きた。

女の子の表情には疲労が色濃く現れている。

当たり前だ。僕が吸い取られた魔力量の数十倍の魔力を使ったんだから。

「(まぁ僕の方も少しだけ回復した魔力を振り絞るようにして種に魔力を注ぎ込んだから今にも意識が飛んじゃいそうなんだけどね。)」



僕達は重ねていた手を開いて黄金の種を見た。

種は爆発しそうな輝きを放っている。

そして本当に爆発する様にしてその光を種は開放した。


「(ム◯カ大佐もこんな感じだったのかな?

いやどっちかというとパ◯ズーかな?それだと女の子はシ◯タになるね)」

そんなことを思いながら光に包まれる様にして僕は意識を手放した。





その時の爆発的な光は北領同盟王国王都 エルフの国 デ・ディバルド 中天帝国 ゲオルグ正教法皇国 魔族領 海洋諸国で確認され、落ち着き始めた世界情勢と言う名の水面に豪速球の爆弾を叩き込む結果となった。


お読みいただきありがとうございました。

大変わかりづらいものだったと思います。

どうか今回で見捨てられることのない様お願いいたします

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