女子大相撲を作ったのは、極悪ヒールの女子レスラー。まだ小さな団体だ。
番付は男子のようにたくさんあるわけではなく、幕内と幕下だけだ。
幕下は前座の試合のようなもので、入門1年目の力女たちがそれに当たる。
まだほっそりとした子たちなので、癪に触るが、幕下の取組目当てで見に来るようなエロい男どももいる。
とは言っても、彼女たちも体重80キロ程度はあるので、好みの問題かもしれないし、はっきり言ってしまえば、女子大相撲は、まだまだこういうお客さんたちに支えられているのが現状だ。
入門2年目からが幕内力女で、本場所では総当たりでリーグ戦を戦い、優勝者を決める。
優勝力女には横綱の称号が与えられるが、男子のように番付上の地位ではなく、単なる称号だ。
次の場所までは横綱と呼ばれて結びの一番に上がることが出来るが、そこで優勝出来なかったら、また普通の幕内力女に戻る。
力女の数がまだ少ないために、大関や関脇、小結はないし、前頭何枚目とかいうのもない。
ただの幕内力女か横綱か、あるのはそれだけだ。
本場所、と言っても男子のように両国国技館で開催されるわけではない。
神社の土俵を借りてそこでやるだけだ。
主に本拠地としている東京は多摩地区の小さな神社の土俵で行い、年に何回かは地方巡業をする。
お客さんは100人入ればいい方だ。
まるで小さなプロレス団体のようである。
実際、女子大相撲を立ち上げたのは、元女子プロレスラーだ。極悪ヒールの女子レスラーとして活躍したウルフ井上らが中心になって5年前に発足した。
この点、大相撲の力士だった力道山が日本のプロレスの創成期を形作ったのと逆で面白い。
今でも、見に来てくれるファンはウルフ井上が引っ張ってきた女子プロレスのファンが多い。
私たちも女子プロレスの会場にチケットを手売りに行っている。
でも、最近の女子プロレスは若くて見た目の可愛らしい女の子たちがセクシーなコスチュームを着て戦い、男性ファンを魅了しているが、こっちは100キロ超の太い女が、まわし姿でガチンコでぶつかり合う。
両者は本質的に異質である。




