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虚実世界と私達etc.  作者: 代理人涼子
終わりの12月下旬
15/16

誰だ_12/24_??

知ろうとすれば、

知ってしまう。

人って怖い事を知りました。

息を整える。

ユウキ達の考察や情報交換で

脳内の文字が踊る。

凄い速さで文字が流れるので

読み取れない。


【本題と行こうか】


幽霊ユウキが

私に声をかけるように

話題を振り、文字が止まる。


【まず、講師の言葉通りなら

講師に着いて行った奴は

死ぬ率が高い】


【確定死亡でよくね?】


ユウキに疑問を投げる

幽霊真っ白さん。

男物の着物姿で頭の上には

?が浮かんでる。

可愛い。


【そうしたいけどな、

この世にNPCは居ない。

思考ロックは危険だ。

低確率でも

この場への帰還する率があるから

死亡生存の両方で考えるぞ】


ユウキから

人狼ゲームに出てくる

言葉が飛び出す。

この【】『』〔〕の

会話全てが

私の脳内で展開されている。

オカルトって

マジで存在してるのですねー。

それだけでも心が荒れるのですが、

思考を戻そう。


『普通は帰還・・・・

生きて戻るのでは?』


クトゥルフ系TRPGでも

クリティカルルールが採用されたら

生存帰還が可能だ。

獣、神話生物、人間なら

戦闘職強めなら問題なさそうだ。


【普通のオカルト事態なら

生存は出来るし

この場合の生存率高めは

傭兵、軍人などの

戦闘判断が出来る戦闘職だが、

民間でそんな奴が居るか?】


神話生物が

本能のみなら、獣の分類で

理性持ちなら、

獣強め人間の分類になるし、

道具も使える理性持ちなら

人間強め獣の分類へ。

弱点を突かないと

勝てない系が多いから

知識と経験が物を言うし。


無理じゃん。


『居ないかも』


【それな。

講師が居ないからって

取り憑いて情報収集も

現時点では下策】


ユウキの言うとおりだ。

確かに幽霊は見えないが

見える人が居る場合や

取り憑きに気付かれる場合も

想定できる。

ソレで無くても

エルダーサインが有る場所には

入れない欠点。

講師は、黒い肌で神父だから

邪神ニャルの化身である

率高しですし、

ユウキ達が言う意味が分かる。


【と、言う事でだ。

板見(いたみ)奈緒美(ナオミ)さんが

頑張って情報収集しろ】


「は?」


私は、確かに板見(いたみ)奈緒美(ナオミ)であるが

声にしてしまうが

人良さげな笑みを浮かべる

ユウキが憎たらしく思えた。


【何でも情報収集のタネはある。

この洞窟についての情報公開で

数多の情報を確保しろ!

後は、仲間捜しだな。

頑張れ!】


・・・・・。

そうですわな。

納得するしか無い。


洞窟についてのみと、

ユウキから指定されたが

洞窟に入ってからの全てが

有効だろう。

振り返ってみよう。

まずは

入ってすぐに微かな悪臭と

最後尾に居た後ろの人が

死んだと思う重みのある音。

その音は

高い所から重い何かが落ちて

液体と重い物が倒れる、音。

光源が地面に落ちた。


それだけだ。

声が無い。

悲鳴という、声が無い。


激痛による悲鳴がないと、

オカシイのだ。

悲鳴無く殺せるとなると

それが出来る

神話生物も絞られる。が、

それでも膨大な数なので

絞り込みも不可。

術の使用も疑うと

全てが怪しくなるし、不毛だ。


そのままの情報で

敵対生物に

音も無く殺された。かもと、

言えば良いかな。


周りを見渡して

人が集まってる所があるので

向かってみる。が

案の定、

筋肉マッチョな男に睨まれた。


「お前、何か情報があるなら

情報交換に参加しても良いぞ」


「あります。

ですが、情報と呼べるか

分かりません」


「それは個人個人が決めることだ。

なら、こっちへ来い」


いいんかーい。

そうやって、輪に入ると

装甲バスに座ってたお隣さんも居て

手を振ってくれた。

可愛い。


「では、情報を語って行きましょう。

宜しくね。ご新規さん」


人が良い笑みを浮かべてるが

何処か、恐ろしい

バス乗車時のお隣さんだ。

制服を着てるのに

その笑みと恐ろしさが

歳相当に見えない。


「まず、私が洞窟に入ったのは

最後尾から三番目です。

洞窟に入って

すぐに微かですが異臭がしました。

何の異臭かは分かりません。

次に最後尾の誰かが悲鳴もなく、

倒れたと思います。

その、音が、

高い所から重い何かが

落ちる音がしてから

液体と重い物が倒れる音がしてから

光源が地面に落ちました。」


言い切ると、

涙が勝手に出て来て

体が震え始めた。


「その、後は、走って走って

無我夢中で走って、逃げました。

応戦する人や呆然とする人も

居ました。

悲鳴が、聞こえ、ましたが、

す、ぐに、止んで、静かに、なって

私は、前だけを見て、走りました」


息が荒くなる。

誰かの命の喪失を感じて

私は、吐きそうになる。

懸命に吐くのを止めるために

口を押さえた。

そして、足も、震えだす。


「申し訳ないけど、

確認して良いかしら?」


「はい」


お互いの目線が交じり、

他の視線もぶつかる。

駄目だ。

体中の震えを抑えれない


「始めの話からして、

最後尾の誰かの悲鳴は無い。

貴女は前だけを見て走った。

後ろを一度も見てない。

この三点は確かね」


「は、い」


わー、要所を押さえて

分析してますやん。


「なら、敵対生物の

足音らしきモノはあったかしら?」


そうだ、ココでは

神話生物と言う言葉はなく

敵対生物。と呼ばれてる。

危ない、よ、ね。


「それは、無かったと、思います。

混乱してたので、

聞き取れてないかもです」


あったことを

そのまま言うのは難しい。

私の視点を言うのと

私の心境を言うのは別物だ。

必要なのは、

私が見聞きした状況を言う事だ。


「なら、言い方を変えるわ。

貴女の話での()()()()()()からは

それ以上の悲鳴もどのような音も

聞こえなかった。と言う

認識で良いかしら?」


「は・・・い」


確かに、私の分かる範囲だと

言われたとおりの事になる。


「隠密性が高く、

致死力ある攻撃が得意な敵対生物

かも知れないわ。

不確定で姿がヤバい率もあるわね。

書物と実物だと何もかも違うから

後ろを振り返らなくて正解ね」


そりゃ、動物園(実物)のトラと図鑑(書物)のトラは

質感が違うのは、分かる。

そして、術についての追求がない。

この人もその他大勢で

常識改変された側に思えてきて、

私は、今、実感を持って、恐怖してる。


「ふふ、よく頑張りました。

情報を共有しましょ」


「は、い」


考えたくない。

なにも、思考せずに、居たい。


【だから、思考停止は駄目だ。

お前の判断一つで

お前の命も俺達の生存も

無くなるから、な。

思考しろ。無理でも思考しろ】


生存欲剥き出しの幽霊も

大概ですけど

その言葉のおかげで

私は思考を取り戻せる。

ヒトには役割があるのね。


「まず、先頭集団に私は居たわ。

講師が強くて

全てやっつけたけど

敵対生物は蛙みたいな手足で

体が白くてブヨブヨして

口からピンクのイソギンチャクを

生やして、手には槍を持っていたわ。

はい、これが証拠」


・・・・ムーンビースト?

いや、それ以上に講師って

お助けキャラでした??

ほとんどの場合で

黒神父は敵だろ?

邪神を

地球に降ろす企みするのが、

黒神父だろ?

いや、その前に

バスでお隣さんの制服女子がヤバい。


【は?こいつは

人の心を無くした人間か?】


スマホの画面には

言われたとおりの姿をした

何かが、居た。


理解するのを手放したい。


「後は」


画面をスライドさせる

指は白い。

一瞬、胸がザワついた。


「コレとか、ね」


この洞窟の、写真だが

威圧を感じる。


【こいつ、人間か?】


人間かどうかを疑問視し始めた

良き隣人で幽霊のユウキは

ハッキリと言葉にする。


〔私、ギブ〕


沖彝様が口元を押さえて

他の皆様は全力で顔を横に振り

脳内チャットすら拒否する。


「残念な事に写ってないの。

甲殻類にコウモリの羽と

頭に大量の突起を生やした

敵対生物を撮影したの。

何で写らないのかしら?」


心底から残念がってるように

苦い顔に変わる。

でも、この制服女子の思考が

謎すぎて話が頭に入らないです。


【俺、人間が分からない】 


後ろめたい取引をしてる

呪術系派閥組織に所属する

ユウキから言われるのは

よっぽどである。


『大丈夫。

私もこの人、分からない』


俗に言う鋼メンタルか、

頭のネジが全て抜けてるか、

そっち系に関わりすぎてる人か

どちらにしろ、

警戒しないといけない。


「その甲殻類も

講師がやっつけたの」


・・・・???

待って、講師の服装は

神父服で肌は黒いから、

ニャルの化身だよね?

でも、確か、ミゴは・・・。


【確か、ミゴは、

ニャル信仰してたよな?】


ユウキの言うとおりだ。

クトゥルフ系TRPG

シナリオでは、

ニャルを信仰してる。


【ニャル信仰だったと、思う。

あやふやですまん。

知識元が

クトゥルフ系TRPGの

実況なのが、駄目なのかな?】


確認するように

真っ白さんはユウキに応える。

原作を読んだこと無いから

確定情報でも無い。

原作でも、例の一つと考えた方が

良いかもだけど。


【あー、知識元がそれだったな。

すまん。思考ロックやめ!

各群れミゴよりけりで

邪神信仰が変わると、

柔軟に考えよう】


〔ついでに私も分からないです。

親戚筋にも詳しい方は居ません〕


リアルで

クトゥルフ神話知識を持ってる

人は居ないのか。

私なんか、にかわだぞ。


やめて。


「そう言う事だから

あの、隅っこにあるのが証拠なの」


その、顔に貼り付いた笑みは

愉快と書いてる笑みで

私にはこの制服女子が恐ろしい。


「黒い煤と何かの死骸、

人型の死体よ。

この洞窟には

複数の敵対生物が居るようね」


つり上がる笑みは

そのまま三日月のように

鮮やかな色を思わせた。

この制服女子は同じ人間か?

私は、洞窟に食われるとも錯覚した。

・・・・・・・。

狂気って

普通社会でも育てれるの??

今でも分からない。

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