現実を見て_12/24_??
そういえば、
まだ、
ヘルメットのライトを
変えてないや。
装甲バスから降りて
案内があり、
鬱蒼とした森を進み
辿り着いた先は洞窟でした。
その洞窟へ講師が入り
次々と人が入っていく。
私は、頭に
ヘルメットを付けながら
脳内にて
彼等に話しかける。
『クトゥルフで洞窟だと
山の烏賊、レン蜘蛛、
後、なんか、
引っかかるヤツある?』
いつでも何所でも
ド定番のショゴスは
無しとする。
大変、嫌な予感しかしません。
と言うかですね。
〔御国のため、
先んじて私が偵察に参りました。
が、私の命日となるやも知れません。
お許し下さい、御稲荷様。
私は貴方様に仕えて
幸せで御座いました〕
脳内で再生される姿と文字が
泣きそうな気配と
恐怖により震える気配を感じた。
この先に居るモノが
容易にヤバいと言う事は、
よく分かる。
稲荷神社の使いの方である
沖彝様の発言。
【日の本。
以前に世界の危機。
国際問題発展による
弾刻タイム、
いや、それ以前に
所属組織に通知しないと】
さっと、逃げの構えをする
幽霊真っ白さんの服を
掴む幽霊ユウキの顔色が
真っ青だ。
もちろん、脳内再生。
【真白、逃げれないぞぉぉ。
前と違って
霊道はぐちゃぐちゃ迷子必須で
ヘンテコ生物が居座ってるのに
逃げれないだろう?!
やるぞぉぉ、ヤッハァァ。
やっぱ無理。
世界に逃げ場は、無い】
霊道にヘンテコ生物と聞いて
腹ペコの猟犬。と
頭に浮かんだ私が居ます。
いや、アレは、
過去とか時空に生息してるから
違うはず。
だから、
稲荷神社間で移動したのか。
稲荷神社って
ワープホールでした?
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・。
【ムリムリムリムリ
ムリムリムリムリムリムリ。
でも、逃げ場無い逃げ場無い】
幽霊イツキもこの様子。
わーお、冷静。
【【ほわわ】】
幽霊の菊理、菊良の
慌てる様子が可愛く思う。
〔ぼくはー、うり助ー!〕
白い縁起物な
干支の亥、ぬいぐるみが
本体のうり助は変わらず元気だ。
だが、バス内で暴れた罪は
重いですぞ。
【ヘタレ共が、
我が主を護って散れ】
苛立つこのヒトは
金属製の護符でもある
ホロスコープが本体のタリス。
私の護りである。
オカルト方面の!!
【冷静なのはうり助さんだけです】
溜息交じり、
お手製ホロスコープが本体の
キラキラちゃんが呆れてる。
【アイツは毎回アレだけだろ!
てか、精霊組!
外国生まれ特有の
ストレートな言葉を
日本風にマイルドな言葉にしろ!
本音を口にするな!
あーー!!生存率、低いぃぃい!】
これが、正気が減ってる
ヒト達の叫び?
いや、敵の大きさに怯えて
未来、お察し??
あ、ユウキの頭の上に
桜玉の鈴が本体のスズがの
鼻息が荒い。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・。
【思考、停止、禁止!!
しっかりしろ!!
俺達のためにしっかりしろ!!】
こいつ!
『やっぱ、自己中共め!!
生存欲剥き出し!!』
そりゃそうですけどね!!
個を大切にする幽霊だから
生存欲も人一倍ですわな!!
【お前が死んだら
どちらにしろ
俺等の結末は変わらん!!
タリス、キラキラが消滅しても
こんな所で俺等が放置されたら
詰むのには変わらん!!】
『やっぱ、欲剥き出し!!
今、気付いたけど
生存欲剥き出しになったら
多弁になってるよね。
なってますよね!』
ユウキ達が生存しても
私が死んだら
ユウキ達は
タリス達に処されるし
タリス達が消滅する事態だと
相手の火力で詰むし
帰りで詰むわけですね!
切実だな!
【お前だって、
ここに放置されたら
詰むぞ!】
「前進、あるのみぃぃ」
手の平しましたが
何という茶番。
分かる。
現実逃避の行動は
なぜか、作業効率が良い。
分かる。
私達は最後尾から数えて
3番目に洞窟へ入った。
入るとヘルメットに
ライトが付いていたようで
自動で光が着いた。
・・・・。
手動で光のオンオフが
出来るヤツに変えて貰おう。
光を目印に襲うヤツは定番なり。
この洞窟は薄暗く湿気が強く
なんか、薄く匂う。
ゴット、ベチャッ、ドタン。
重い何かが落ちて
液体の音と重い物が倒れる音。
そして、光源が下へ落ちたようだ。
後ろに居る存在に気を取られ
足が止まりそうになる。
【走れ!】
少し遠くに見える
一塊の集団に吸い寄せられるように
私の足が勝手に動く。
きっと、
誰かが私を走らせてる。
私も、懸命に走ろうと
思うままに続く。
:ヤバいヤバいヤバいヤバい
:斥候なんて貧乏クジ
:後ろ頭上オーバーアウト!!
力強く踏みしめながら
凄いスピードで景色が流れていく。
:凸とか無謀??
:私、お魚が食べたいでーす!!
:家でゴロゴロしたいよ。
:本日、クルシミマス・イブ。
:::::ケーキを食べたいね!!
:私、お口に合いませんが、
白いホイップでも
茶色のホイップでも眺めたいですぅぅ。
砂糖菓子ちゃん、カモン!
食べませんけど!
息が切れるはずなのに
全然、体力が切れなかった。
普段なら荒い呼吸をするのに、
幽霊による身体操作のおかげか?
『あざです。
皆様の思考が流れてきまして
どーするよ』
脳内が文字と声で一杯だったので
クレームを入れるか、
無理もない。
多分、神話生物が
誰かを殺したのだろう。
そして、ユウキ達が直視して
正気度を喪失して
発狂で強迫症になって逃亡したか
混乱しながらも判断したか
どちらかのはず。
【何でも良いから
豪華のを食べるぞ。
俺達の心が持たない。
お腹周りを気にせず
好きな食べ物を買え】
確かに
私に取り憑けば
味を楽しめますし、分かる。
でもね、私の心も持たないです。
顔が見えない何人かが
走る私の方を向くために
後ろを見た。
「ひっ!!」
誰かの短い悲鳴を聞いて
また、数人が後ろを向く。
「は、走れーー!!!!
講師が居る、先頭へ、
急げぇぇぇぇえええーーー!!!!」
【なる。追って来てる熊がおる】
私は、未だに走ってる。
石につまずいた人が居た。
ナイフを取り出し
応戦しようと前を向く人も居た。
立ち止まり呆然とする人も居た。
その全てが、
鈍い音と倒れる音が響く。
「お前、銃を持ってるなら撃てよ!」
走りながら誰かが言うが、
舌打ちが聞こえる。
私が、舌打ちをしたみたいだ。
「口径が低い。
よって、威力が低い」
:そもそもで神話生物に
火器は効きにくいし、ヤだよ。
勝手に口が動き言葉を紡ぎ出し
思考が流れてくる。
多分、銃が大好きで
軍人さんに取り憑く趣味を持つ
幽霊の真っ白さんだ。
私達が駆ける。
走り去ったら壁が崩れる。
何処か作為的なモノを感じる。
【あ、ポルターガイストが出来た】
犯人はユウキでした。
『え?身内が無双ですか?
やっほ。楽できる』
【小細工のみしか、無理だ。
ボォケェエ!】
ユウキが言う。
もちろん、脳内で言う。
【徹底に潰すわ!!】
タリスが構える。
【おい、タリス!
直で相手を下すなよ!
証拠が残る!】
確かに。
死体と言う証拠と
後日調査で記録に残れば
活動の枷に繋がりかねない。
「貴女、
私の代わりに戦いなさい!!」
お互いに走りながら
ゆったりとした服の
お嬢様風の人が言う。
その格好は死に急ぎだろ。我。
「打撃力ある相手に
殴る、受け流し、不可」
私の口から
私の思いが出て来た。
私の力は最低限である。
体力だっていつまで持つか
分からない。
うん。分からない物に頼るのは
良くない。
「巫山戯んな!この」
お嬢様風の女が
手を伸ばしてくる。
走ってる私は、
その手に反応しきれない。
【涼に触るな!】
その文字はタリスだ。
タリスが何かをしたらしく
女の手が、止まった。
そこに見えない壁があるように
手が、手の平が途中で止まった。
大きく目を見開く
お嬢様風の女を短い悲鳴をあげた。
走り去った私には
何とない。
「NPCは肉盾でしょ!
何で、嫌、来ないで!!」
悲鳴がまた、響く。
いくつもいくつも、響く。
走る音は響くが
異質な音は、いつも間に止んだ。
走った先は広場だ。
もちろん、
その先にも道はあるが
広場には講師が立っていた。
洞窟の荒い壁の傍には
黒い煤と何かの死骸、
人間の死体があった。
走ってきた私達を眺めていた。
「今回は、こんなモノか」
私は、背筋が冷えた。
背後で何人かは吐いていたし
私も吐き出しそうになる。
私の良き隣人でオカルトな皆も
口元を覆ったり
講師を睨んだりと様々である。
この人は、人間を人間として
見ていない。
寧ろ、人間を命として見ず、
無機質なモノとして扱う
社長や医者のような眼で
私達を値踏みしてる。
「この広場なら
襲われる事はない。
30分の休憩だ。好きに休め」
それだけを言うと
講師は更に奥へ行く。
そこに、男女数名が着いていった。
私は、ほんの少しだけ離れて
リュックから
ナッツを手の平に取り出し
咀嚼する。
3回ほど、
同じようにナッツを食べて
最後に水で流し込んで
リュックに直す。
気が付かなかったが
私のリュックに
筒のポテトチップスが入っていた。
鞄からリュックに流し込んだ時に
入り込んだのだろう。
とてもだが、
今、フライ物を
食べれそうにないので
そのまま、リュックを閉めた。
よく生きてたなー。
ほんと、運が良かったなー。




