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虚実世界と私達etc.  作者: 代理人涼子
終わりの12月下旬
10/16

これが普通と、告げる_12/24昼近く

12月24日の続き。

私は知るために

役所に向かう。

その前に必要な物を買い込んだ

つもりだ。

衝動のままに

地元で開催されてる講習会に

参加する前

ヘアゴムを買い

髪を乱雑に括り、

講習会へ向かう。

思いのほか、人が多い。


「探索者講習会の参加前に

此方に必要事項を記入して下さい」


申し込み書に記入して

住民票もしくはマイカードの

提出を要求された。

マイカードを私は出した。

写真付きで身分証明書になるし

何かと便利。


申し込み書には


“講習会での最後に

適切な物品購入してから

人間の活動領域外に侵入しますが

コーチから離れたら

命の保証はありませんので

全て、自己責任でお願い致します”


そして、名前の記入を要求。


【涼。分かってるな】


『ユウキ、そんなの理解してる』


これは、本気でヤバい。

命の保証と紙面にある以上、

これは、本気で気を付けないと死ぬ。

死?そんなの遠くにあるもので

それは、ある意味で突然で

そんなに近くにあるものではない。

自動車、電車、

重量がある物に押し潰される。

それ位しか、無かった。


とにかく、名前を書いて、

カメラで写真を撮っておく。

これ位はする人は居るはず。


記念の異常発生してからの

二日目と、内心で考える。

いっそ、異常発生二日目と

写真のタイトルにしてやろうか?


いや、それは、駄目だ。

バレたら私が危うくなる。

スマホをトートバッグに放り込む。

こういう時は

なにもタイトルは付けずに

するのが賢い。

こういう時は録音した方がよくない?

講習会だし、

音声の証拠は必要だよね?


【しといてくれ。

再生要求が有るかも、だ。

異常認識してるのは

所属組織と稲荷神社の人外のみだ。

貸しは多い方が良い】


良き隣人で幽霊のユウキが

取引材料を増やす

アドバイスを平然に言う。

もっと焦って。

私、頭が真っ白。

そのまま、講習会場へ入り、

一番奥で後ろの端へ座る。


『私達側の味方?』


【味方になるしか無い。

向こうに動かせる駒足る人間は

居ないからな】


当たり前と言い放つユウキに

目眩がしそうだ。

争いが常だし

その辺の計算は慣れがあるのは

私にも分かるけど。

分かるけど!

これは、稲荷神社も

ある意味で詰んでいる。

だとしたら、

神社仏閣は

異常を認識してない側なら。

・・・・教会は?

ヤバい、ヤバいぞ。


異常を認識してる私達が

少数である。と、

仮定したら

大多数から私達が異常と言われる。


小説か何かですか??

やめて下され。



机の上にも紙が有り

内容は

“貴方は探索者という仕事は

なんですか?”

そしての書く欄。


勿論、適切な内容は

“副職”である。

建前という装飾を書くならば


“副職で考えてます。

将来が不安で有り

老後の備えとして

体験するために来ました。

勤務先との休み等の都合が合えば

頑張りたいと思います”


適切。だと思う。

一応は

すぐに就職出来ずに

職業案内所を利用して身についた

自己PRである定例文。

だといいが

職業案内所の人から

駄目出しを食らって

削りに削られた記憶がある。


走馬灯か何かですかね?


自己完結した

突っ込むとボケをして、

薄い紙を何度も見るが

最重要な内容は

一番目の紙だけであった。

何というか、この一枚が怪しい。


何となくだが、

心の片隅に置いとこう。


さて、スマホの録音機能を使用して

堂々と机の上に置き

筆記用具を出して待機する。

周りを見渡せば

笑みを浮かべるやばめ男子が

大多数で

ネクタイをした

会社員風の人もチラホラ。


【おいおい、馬鹿か】


ユウキの一言に嫌な予感が過る。

取り憑きで取り憑き先の

思考回路を読めるので、ヤバい。

たしか、夜更かし常習ヒッキーは

全員が無事。

だとしたら、だとしたら、

なろう小説テンプレの

俺Tuuueee!!を夢見て??

飾りと言われても仕方ない

重くて軽い覚悟だけど、

早急に腹を決めなければ。


じゃないと、死ぬかも知れない。

私も正直、現実味を感じないが

役所の書類に

“命の保証”と、書いてる時点で

察してる身の上だ。


【どんなに言葉を飾っても

死ぬ時は死ぬし

生き残れる時は生き残れる】


ユウキの戦闘経験法則による

格言らしきモノに

世界の違いを感じながらも

とうとう、講師らしき人が来た。

てか、ん?


『体つきが良くて神父服で

褐色の男性とは、いかに?』


【さぁな。

するだけするぞ】


ですね。

ユウキの言葉に同意して

ボールペンを構えた。


「まず、探索者の歴史は

紀元前から始まり

現在に至る人類の発展と繁栄に

膨大な犠牲を払いながらも

大きく貢献してきた」


メモをしながら

相手の顔色を見るが

どこか圧を感じる。

こう、チリチリするような、

何かを何処かで感じた事が

あるような気がする。

思い出せない。


「現地で考え探索し

必要に応じ

その場で物を作り

敵対生物を殺し

自身の肉へ知識へ経験へと

昇華していくのは

その場に赴く君達だ」


諸君、人類の更なる繁栄のため

命懸けで頑張るように!


と、しか聞こえません。

投げ槍すぎて、これは、困る!


「探索者とは、選択した者だ。

死んでも、生き残っても、

自己責任で有ることを

忘れぬように人類に貢献したまえ」


やっぱ、それ1択かい!


【きっつ!】


【そりゃそうだけど

その辺の歴史を

刷り込まれた側には

コレが普通なんだよな。

だとしたら、速まったか?】


考察が進む、オカルト側の方々。

速まったって

なんか、ヤバい響きがします。


【金に余裕の無い奴が参加しそうだし

って、事は、やっぱ、選別だな】


【うえ、えぐ】


はい???

私、頭、真っ白。


「では、全員、私に着いて来い」


次々に席から離れて

隣の扉に入っていくようなので、

私も席を立ち、着いていく。


扉をくぐり抜けたら、

非常識が待っていた。


古今東西の武器と防具があり、

値札も万コロが、飛んでいる。

私の所持金の五十万が

簡単に吹き飛ぶ価格がワンサカ。


〔ちょ!

御札がありますよ!?〕


〔うり助?〕


沖彝様の甲高い文字が

脳内で炸裂する。

うり助の鳴き声は何時もの事。

脳内チャットでは

感情を込められると

小突きされた衝撃を私が受けるのだが、

そこはどうでも良い。

問題は、オカルト武器。

いや、不思議パワーが込めた武器が

堂々と公的な役所に有ることだ。


「ここは

命を預ける武具を購入できる。

準備が出来た者から順に

部屋に戻れ」


頭を動かせ。

ここでの購入が生死を左右するから、

頭を動かせ。

動かして!


まず、私は、防具を見る事にした。

まずは命を最優先に守るべきだし

講師から離れなければ

命の保証は書面上記載通りにあるはず。

何着かを選び試着を繰り返して

プロテクターも選んで試着する。


そして、

後は武器を選ぶことにした。


【これにしろ】


ユウキの指摘が入ったので

目線を固定して何かを見た。

私の目に入った武器は

アサルトライフルに

ナイフが付いた銃剣だった。

手に待つと

軽量型のようでかなり軽い。


『おい、素人が武器を持つのは

無理があるのでは??

鈍器にしよ』


私にだって

扱った事の無い武器を

扱えるとは思えない。

これだと、鈍器としての

利用しか浮かばないのだが!


【却下、銃剣を購入しろ。

これが選別なら防具だけはマズい。

書面通りなら

命の保証が合っても

精神の保障が無いかも知れない】


次に真っ白さんは言い放つ。

・・・・・・・・・。


『クトゥルフ系TRPGの醍醐味。

そこの保証は

書面に記載してませんの

詐欺かよ。巫山戯んな』


だが、銃とか無理がある。


【こっちの都合の問題だ。

それにしろ。いいな】


ユウキの言葉に

しぶしぶ、銃剣を選ぶ私。

正直、痛み無く死ねたら

文句は無いのですが、怖いよ。


で、決まったのが

・軽量強化プロテクター

〈体、脚の一部〉

約20万

・軽量強化部分プロテクター〈関節〉

約10万

・軽量アサルトライフル

※銃剣(ナイフ付き)

約21万


感想としては、

プロテクターは

セーターの厚みなのに

丈夫でコートで隠せて

外側の太股に沿う形なのも良い。

関節部は万が一の保険。

五十万から予算オーバーしても、

私には今月のお小遣いが残ってる!

ちなみに

半端な数字は全て切り上げの

大雑把計算なので

51万を支払えば

足りるようにはしてます。


私は、隣の部屋に戻ることにした。

どうしようも無い場所に

私がこれから踏み込む事も

分かりながら

進むしかなく、

ゴールが絶望ではない事を祈るだけ。

扉をくぐるだけなのに、

脈打つ心臓が苦しい。

あらためて思い出しても

素人に銃は無理だろ。うん。

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