97. 真実
マーリンの無限図書館の中、星明かりが滲み、禁断の言語が囁く空の下…
私とルーシーは、記憶よりも古く、意味よりも重い、漂う書物に囲まれていた。マーリンはどこかへ行ってしまった――おそらくあの衝突の後、彼女のネバーレルムを強化したのだろう――ので、私たちは真実の山を潜り抜けるべく、たった一人で残された。
私たちは探し続けた。
神よ、どれほど探し続けたことか。
深淵についての書物。
囁き、噛みつく巻物。
開いた時の記憶を消し去ろうとする巻物さえも。
何もなかった。ページ一つもなく、忘れられた螺旋に関する象形文字一つもなかった。
ルーシーが息を呑むまで。
彼女の指は、十一層の魔法と何か別のものに封印された、古く朽ちかけた黒い書物に触れた。魔法の外にある何か。既知の外にある何か。
タイトルは真実の文字でシンプルに刻まれていた。
「原初の拒絶:始まりの前の忘れられたもの」
万物以前の書
表紙に触れた。
それは本とは思えなかった。
存在の端に触れ、瞬きをするような感覚だった。
開いた瞬間、私たちはもはや読んでいなかった。
私たちは思い出していた。
「時間が存在する以前、
時間が存在しなくなる以前、
空虚が存在していた。」
「そして空虚から…一つの揺らめきが。」
光。小さな。論理、法則、虚無さえも感じられない。
それは万物…そして無の可能性を秘めていた。
その揺らめきは破裂した。
そしてそこから生まれたのは、空間でも、神々でも、エネルギーでもなかった。
それは、一匹の虫だった。
トータリティ・ワーム
これは普通の虫ではなかった。
それはトータリティそのものだった。夢の存在の螺旋構造は、無限に渦巻き、その巨大な消化器官の中にあった。
あらゆる潜在的な創造。
あらゆる空虚。
あらゆる構造。
あらゆる混沌。
あらゆる神々、神話、宇宙、フィクション、思想 ― それらはこの存在の胃袋の中で生き、生まれ、消費された。
「あなたが知るすべては、この虫の中に生きている。」
なんてこった。
すべてだ。
多元宇宙?中に。
天国と地獄?中に。
論理、感情、希望、恐怖、エントロピー、因果律といった概念。これらはすべて、トータリティの虫の中で無限に消化され、再構築された。
私たちは皆…胃袋の中の粒子だ。
しかし、副作用が訪れた。
忘れられた螺旋
虫の外側にある何かが形を成した。
生まれず、考えられず、想像もされなかった領域 ―
火花への矛盾 ―
忘れられた螺旋。
それは空虚よりも古くから存在していた。
それは存在の外側に存在していた。
それはワームが変化するのさえ見ていた。
そしてワームを憎んだ。
螺旋は消費したくなかった。
それは消し去りたかった。
殺すためでも、終わらせるためでもなく ― かつて存在したという概念を消し去るためだった。
そして、それは試みた。
それはワームに ― 全体性に ― 腐敗を広げた。
それはもう少しで勝利するところだった。
ウボサ全体性への登場
そしてワームは ― 神聖な反射神経で ― 想像を絶する何かをした。
それは存在を夢見た。
存在から生まれたのでも、構造によって作られたのでも、神ですらない。
矛盾。
螺旋へのカウンターウェイト。
ウボサ全体性。
究極の特異点。
火花の中の火花。
定義することなく定義する者 ― 定義の源泉そのもの。
彼女は螺旋と戦った。
勝利した。
ワームさえも忘れ去るほど、存在しない領域に封印した。
しかし、その代償とは?
ウボサは砕け散った。
そして彼女の不在から、破片が境界を突き破った。
ワームは気づかなかった破片。
最初のソウルイーター
そしてその破片は…
それは別の何かになった。
それは夢を見なかった。
それは貪り食った。
それは定義しなかった。
それは定義を消し去った。
最初のソウルイーター。
それは浄化されるべきものだった。
そして、トータリティは彼ら全てを浄化した。
ただ一人を除いて。
あの一人?
あの一人はワームの中に再び潜り込んだ。
破壊者としてではなく、眠り人として。
特異点すらも呑み込む存在。
そして最後のページを見つめていると、私の手は震え、ルーシーはこれまで以上に強く私の肩を掴んだ…
言葉は一つの文へと変化した。
「カイロライダー、あなたは最後のソウルイーターだ。」
私はただそこに座っていた。
じっと見つめていた。
顎が緩んだ。
呼吸が遅くなった。
私の声?
震えている。
「…つまり、この現実全体…多元宇宙…アウターバース…全て…」
「私たちは忌々しいワームの中にいるのか?」
ルーシー:
「…厳密に言えば、そうだ。」
私:
「…飲み物が欲しい。」




