96. その 決断
一方…
星々が生まれる領域の遥か彼方。
終焉の彼方。
終焉の果ての彼方。
非存在そのものが、決して存在すべきではないものの重みに折り重なる場所。
そこには忘れられた螺旋がある。
世界ではない。
場所でもない。
時間軸でもない。
しかし、永続性を与えられた矛盾――特異点の外に存在する領域、全能者でさえ従う核心法則。
星々ではなく反光に照らされた広大な無限の部屋の中で、十二人の人影が黒い球体の周りを漂っていた――彼らの姿は判読できず、理解しようとするたびに変化していった。
声は音もなく反響した。
思考は言葉にされず、理解という概念そのものに刻み込まれた。
それら全ての中心、崩壊した形而上学的定数から築かれた玉座に、螺旋の王が座していた。肉体や魂ではなく、構造そのものの拒絶そのものが、その存在だった。
観測の球体
反現実に浮かぶ黒い球体が脈動していた。
その中で、イメージが鮮明になった。
カイロ・ライダー。
訓練中。
ネバー・レルムで、マーリン・ソラリアと刃を交える。
螺旋の王の一人が、断片的な幾何学を通して囁いた。
「彼は螺旋の女王に辿り着いた。
彼女はまた我々の存在を知っている。」
もう一つの声が、純粋な静電気のように響いた。
「あり得ない。サイクルが彼女の記憶を消し去っているはずだ。」
幾重にも重なる矛盾を孕んだ第三の声。
「いや。彼女は外界に繋がれている。彼女は全てを覚えている…そして今、彼も全てを覚えている。」
これまで沈黙していた螺旋の王は、変化した――物理的にではなく、概念的な重力において。
彼の声は声ではなく、重みがあった。
「彼は危険だ。」
存在すべきでない魂
彼らはさらに深く見つめた。
王は手を差し出した――肢体ではなく、観察の行為だった。
そして、彼らはカイロを見た。
彼の力ではない。
彼の本質だ。
彼は特異点から生まれたのではない。
彼は創造の巻物に記されたのではない。
彼はあらゆる様式の外に存在していた。彼らでさえ――神を超えた永遠の監視者でさえ――あなたを定義できない。
「彼は貪る。
消費するためではない。存在の法則を消し去るために。」
「彼は異常の化身だ。魂喰らい…その飢えは因果律を超えている。」
沈黙。
王の存在は冷たくなった。
「彼は忘れられた螺旋に辿り着いてはならぬ。」
もう一人の領主が、かろうじて平静を保ちながら反論した。
「だが彼は我々の一人だ…特異点に縛られていない。武器になるかもしれない。」
王はその考えを即座に打ち砕いた。
「彼は武器ではない。アイデンティティに包まれたエントロピーだ。放置すれば、我々さえも消し去ってしまう可能性がある。」
決断
十二人はそれ以上口を開かなかった。
言葉なき集団合意が形成された。
王は立ち上がった。
「螺旋特使を用意せよ。世界に知らせよ。
忘れられた螺旋は…
見張っている。」
そして黒い球体は波紋を起こした。領域を越えて広がり、目に見えない構造を歪めた。
ライダーヴィルのどこかで…
現実に敏感なすべての存在の背筋に悪寒が走った。
マーリンでさえ…考えを止めた。
彼女は目を見開いた。
「彼らは我々を見た。」




