63. 私は創造の設計図そのものを食べたのかもしれない
数週間が過ぎた。
ライダーヴィル?
活気に満ちていた。
建築家たちは、この町を居心地の良い前哨地から神々のユートピアへと変貌させた。
浮遊するクリスタルグリッド、無重力農地、量子自動配管など、ありとあらゆるものが揃っていた。
エルザ女王の王国は再び健全な状態に戻り、完全に再接続され、外交関係は魔法のバターよりも滑らかになった。
ヘレナは今や私の貿易首席顧問であり、もしかしたらプロの書類処理暗殺者かもしれない。
アリア?彼女らしく――戦闘スカートをまとった美しい混沌。そして、先週の火曜日の訓練中にまた時空を破壊したに違いない。
人生は順調だった。
もしかしたら順調すぎたのかもしれない。
だから当然――
ルーシー:「ねえ、創造の玉はどこに置いたの?」
…
一瞬、魂が抜けた。
汗。冷たさ。瞬間。
天上の神々が皆、「そんなこと言うな」とでも言いたげに私を見た。
「えっと…面白い話があるんだけど。」
ルーシーは首をかしげた。
「カイロ…」
横目で。ああ、いや。横目で。
私は緊張して笑う。
「えっと…私、もしかしたら…食べちゃったのかしら?」
…
沈黙。
ライダービルの気温が株価暴落のように下がった。
ルーシー:「食べたの!?」
彼女は爆発寸前だった。
いや、比喩的な意味じゃない。本当に。彼女のオーラが空を割った。設計者の一人が四次元のテーブルにお茶をこぼしたんだ。
「あなた…食べたの…宇宙記録の中で…最も重要な遺物…を!?」
「誰が神の遺物を食べるの、カイロ!?」
「あなたは何なの、宇宙のスナックマシン!?」
「あのボールが一体何をできるって知ってるの? ストーリーを全部ひっくり返し、消されたタイムラインを逆戻りさせ、現実のDNAを再構築するなんて。なのに、あなたはまるで午後のおやつみたいに『うーん美味しい』って言ったじゃない!?」
私は手を挙げる。
「しまう場所がなかったの! だって…引き出し? 金庫? 博物館? とんでもない、世の中にどれだけの次元泥棒がいるか知ってるでしょ! 怪しいヴォイドのグレムリンが現れて、ドカンと創造物が消える!」
「だから、安全に…私の中にしまっておいたの。」
ルーシーの顔は「絞め殺したい」と「こんな理屈が通ってて嫌だわ。」が入り混じったようだった。
彼女は鼻梁をつねった。
「バカね。」
「愛すべき、危険な、愚かな、神のようなバカ」
それから彼女はため息をついた。
「わかった。わかった。でも、徹底的な内部分析をするわ。消化管の形而上学的経路に、文字通りの創造の設計図がないかスキャンするのよ」
「もし多元宇宙か何かを吐き出したら、実験用チューブに入れるわよ」
そして私はただ笑う。
「まあ…少なくとも安全だわ」
…
遠くで、アリアとライラがライダーヴィルの次の通りに誰が名前をつけるべきか言い争っているのが聞こえる。
そして心の奥底で…
脈動を感じる。
創造の球体。
目覚め。




