37. 存在の終わり
「どんな選択肢だ?何を言ってるんだ!」
私は叫び、一歩下がって拳を握りしめた。彼が文字通りの創造神であろうと構わなかった。多元宇宙のサイリウムに人生を左右されるわけにはいかない。
「もしこれがライダーヴィルを去る話なら、諦めろ。そんなことはありえない、相棒。」
虚空は静まり返った。混沌の神イヴァリーでさえ、「くそっ、本当に言ったのか。」と首を傾げた。
「ちなみに」私は万物の創造主と称されるオリジネムを指差した。「お前の体は、多元宇宙に威嚇する光のショーみたいだ。」
「おいおい、みんなはきれいなヒューマノイドのアバターを持っているのに、お前はSteamのインディーゲームのラスボスみたいに浮かんでいるだけだろ。お前は万物に君臨したいのか?いや、現実を見ろ。」
精霊神はくすくす笑った。
死神はニヤリと笑った。
概念神は「新データ:生意気な属性を確認」と囁いた。
混沌?彼は死にかけていた。文字通り床に倒れ込み、混沌としたグレムリンのように笑っていた。
そして…部屋が変わった。
まばゆい光が圧縮され、ねじれ、そして形を変えた。
そして今、私の前に立っていたのは…男だった。ヒューマノイド。20代後半くらい。純白のスーツに金色の縁取り。鋭い顎。銀河を捉えた銀の瞳。
「良くなったか?」彼は尋ねた。声は時の流れにこだました。
私は腕を組んだ。
「ああ、これで君は圧倒的な主人公のようだ。進歩だ。」
彼は微笑んだ。怒りではなく、面白がって。
「君は本当に…唯一無二だ。」
そして、彼の口調が変わった。
「これは君をライダーヴィルから追い出すためではない、カイロ。君に昇格を与えるためだ。外なる神々の地位を与えるためだ。」
彼の言葉に虚空が震えた。
「混沌が君を選んだ。運命が君のために曲げられた。君は『ただの王』になる運命ではなかった。神格化の瀬戸際にいる。」
私は瞬きした。
何だって!?
おい…聞いてるだろ?
白いスーツを着た、光り輝く宇宙のCEO――オリジネム氏を睨みつける。「俺は6つの思考で多元宇宙を作り、7日目は次元とチェスをするために休暇を取ったんだ。」
「じゃあ、ちゃんと聞きたいんだが」と、声を荒げ、目を熱くしながら言う。
「俺がソウルイーターとして生まれ変わったって知ってただろ。」
「俺が肉体を得て、国家を築き、天界の階層構造を終わらせるって知ってただろ ― お前らの創造物だ!」
「お前と、お前らの蛍光棒仲間 ― 五外神 ― が文字通り多元宇宙の脚本を書いたのに、俺が『宇宙のバランスがバク転して背骨が脱臼する』って言っただけで、お前らの神クラブに入って、俺が築き上げた全てを捨てろって言うのか?」
歯を食いしばって前に出る。
「ああ。だめだ。絶対にだめだ。」
まるで太字で破滅の文字を綴るかのように、私は一文字ずつ叫んだ。
「ライダーヴィルを見捨てると思うのか? 私を信頼してくれる人たちを? 部下を? 愛する女たちを? 毎朝目覚めるたびに感じる混沌を? 結構だ!」
その時、空気が一変した。
オリジネムの笑顔が消えた。
彼は片手を挙げた。私の足元に、巨大な光る転移円が出現した。
「お前の反抗は…遺憾だ」と彼は言った。「均衡を保つためには、お前の不安定な存在を封じ込めなければならない。」
――しまった。
「待て、待て――」
遅すぎた。円が光り、空間が歪み、現実が崩壊した。
「ルーシー!!!! 何とかしろ!!!!」
突然――ブザー――不具合が起きた。
「転移ハック発動。安全で不安定な場所へリダイレクトします。」
ルーシー!? 目覚めたのか!?
「座標転送:存在の終焉」
…
「ちょっと待て、存在の終焉ってどういう意味だ…」
閃光。
[システム通知: 場所 - ???]
[存在の終焉に入りました]
冷たい。
何もない。
暗い。
ここは空間さえない。ただ…何もない。でも、私は生きている。どういうわけか。
「ルーシー…ここは一体どこにいるんだ?」
「存在の終焉。創造物が影響を与えない場所。外なる神々でさえ、自らの法則を破らない限り、ここには辿り着けない。」
「だから何だ、私は多元宇宙のゴミ箱の中にいるのか?」
「その通り。ようこそ、カイロ王。あなたは今、あらゆる存在の中で最も危険な異常存在だ。」




