アマレットの日記
今日もマリーねーさまは来てくれて、また狩りに連れていってくれました。
マリーねーさまがモルトにいた頃みたいで楽しいです。
夜は、リンデンで初めてマンモス鍋を食べました。
マリーねーさまがモルトから持ってきたレシピで作ってあるんだって。
どうりでモルトと同じ味がすると思いました!
食べたあと、みんなで踊って、その後に今これを書いているけれどもう眠いです。
久しぶりに食べたマンモス鍋で、なんとなくモルトが懐かしくなって、いろんなことを思い出しました。
モルトではいつも無理をしないようにと言われていて、それはわたしがまだ子供だからなんだろうと思ってました。
だから、次の領主に決めてもらったから、ここから頑張らなきゃって思ってました。
リンデンでは頑張ろうって。
でもたくさん頑張ったら、みんな困った顔するんです。
ミズナラにーさまも困ってた。
わたし、たくさん頑張りたかったのに。
でも、マリーねーさまと狩りしながらいろんなお話をして、ちょっとわかりました。
「頑張るなら、続けられる頑張り方をしないといけないのよ」
と、マリーねーさまは言いました。
弓の練習だって、指が痛くなったらやめます。
痛くなったら弓が引けないから。
疲れたら休まなきゃいけないし、眠くなったら寝なきゃいけない。
そうじゃないと、次の日、頑張っても上手くいかないから。
最近、頑張って、頑張ったのに、なぜか上手くいかなかったことの、理由がわかった気がしました。
実は昨日は、ほんとはそのつもりじゃなかったけど、ご飯を食べたらすぐに寝てしまいました。
狩りでたくさん動いたから、疲れて眠くて仕方なかったんです。
朝起きたらすごくすっきりしていました。
ちゃんと寝たら、前は考えてもわからなかったことが、わかるようになっていました。
ミズナラにーさまとゼロにーさまが言っていたのはこういうことだったのかもしれない。
わたしはよくわからなくて口ごたえしちゃったけど……。
明日、ミズナラにーさまにごめんなさいをすることにして、早く寝ます。
おやすみなさい。
そこまで書いて、日記を閉じた。
窓の外に、三角星が見える。
日記を書き始める前に見た時は赤星が真上にあったのに、少し左に傾いている。
だいぶ時間が経ってしまったようだ。
机の上を手早く片付けて灯りを消し、ベッドに潜り込んだ。




