野盗から領地を守れ
野盗とは、徒党を組んで、通行人や村などを襲い、金品や食料などを略奪して生計を立てる、
ならず者集団のことだ。
戦に敗れ、行くあてを無くし、野盗として生きるより他無かった者たちだ。
戦国時代の頃には、この手の野盗が、そこらじゅうにいたという。
「カシラ、近江の日野でっせ。」
野盗のカシラが姿を現す。
野盗のカシラ「ここは、なかなか栄えているな。金目の物と食料と、根こそぎいただくぜ。」
野盗の攻撃が始まる。
「大変だー!野盗の群れだー!」
どうやら、先日見回りに行った、水田のあたりだ。
百姓の男たちが立ち向かう。この時代は、農民でも刀を持って戦うことができた。
「抵抗をやめろー!」
野盗は、戦闘能力に長けている。
百姓の男たちでは太刀打ちできない。
蒲生軍、出陣!
「カシラ!蒲生の軍勢が現れましたぜ。」
そして、俺、氏郷も馳せ参じる。
「かかれー!」
野盗は、20人から30人ほど。かなりの人数だ。
「でやあっ!」
一人、二人、氏郷の剣が野盗たちを斬っていく。
蒲生軍は、弓隊、足軽隊を中心に、野盗たちを次々と仕留めていく。
野盗は、女や子供も平気で殺すという。
てか、女や子供のような弱いやつを狙ってくる。
だから、大事に至らないうちに討伐しておかねばならない。
氏郷は、カシラと対峙する。
蒲生軍兵士「若殿様!」
賢秀「まあ待て。」
蒲生軍兵士「しかし…!」
賢秀「野盗のカシラくらい倒せないようでは、
この先の戦国の世は生き抜いていけない。まして、天下を取るなど、夢のまた夢。」
カシラ「へえ、お前さんが蒲生家の若殿様か。」
しばらく、にらみ合いが続く。
カシラ「こんな、領地を守るために、何をしようってんだ?」
カシラは挑発してくる。
カシラ「誰も敵を殺さないで、血で汚れること無く、自分の領地を守ろうってのかい?この戦国の世で。
考えが甘いな!その首もらった!
ここで蒲生の若殿様の首を取ったということになれば、俺様も名が上がるというものだ!」
蒲生軍兵士「若殿様!」
ザシッ!
カシラ「ぐううっ…。」
次の瞬間、俺は野盗のカシラを斬っていた。野盗のカシラは、そのまま地面に崩れ落ち、息絶えた。
「ああっ、カシラがやられた!」
「もうだめだ!逃げろ!」
「ちょっと待て!命だけはお助けをー!」
残った野盗たちは戦意を失い、脱兎のごとく逃げ失せた。
周囲からは大歓声が上がる。
「すごいな!我らが若殿様は!」
「領地運営だけでなく、戦も強いんだな!」
「蒲生家に守ってもらえるなんて、私たちはなんて、運がいいのかしらね。」
そして、蒲生軍一同。
「蒲生軍バンザイ!」
だった。




