もしも戦国時代にスポーツがあったら【野球】
信長「のう、氏郷よ。未来の世界では、どのようなものが流行っておるのだ?」
蒲生氏郷の中に、もう一人、現代日本からやってきた天馬氏郷が憑依【ひょうい】しているということを、知っているのは、俺たち2人の氏郷と、義父の信長と、妻の冬姫だけだ。他の者には、内緒にしている。
氏郷「べーすぼーる、にございまする。
漢字では、野球【やきゅう】と書きまする。」
信長「ほほう、野球【やきゅう】なるものが、そなたの時代では人気があるのか。」
蹴球【しゅうきゅう】、つまりサッカーと並び、野球【やきゅう】は人気のスポーツになっているということを伝えた。
氏郷「野球は、アメリカと名付けられた新大陸にて誕生しましたが、すぐに現代日本でも人気になりました。」
ここで、野球のルールを教える。
戦国時代には、まだ野球は誕生してもいなかったのだから、打球を打った後に、一塁側に走るのか、三塁側に走るのか、それすらわからないままでは、試合にならないからだ。
身ぶり手振りも交え、野球の説明をする。
ひし形のところを走る。途中の板を踏んで、先に進む。一塁、二塁、三塁、そして本塁と進む。本塁まで行ったら、一点となる。
野球の球は、蹴鞠【けまり】で使うものよりも小さな球だ。
投手が投げた球を、打者が打つ。
信長「その球が、野球の球か。なるほどな。して、その棒切れのようなもので、投手が投げた球を打つのか。」
棒切れ、バットで球を打つ。打ったら、一塁側に走る。
守備を行う野手が、打者の打った球を、グローブという、手袋のようなもので取り、一塁へ投げる。
打者の方が早く一塁に到達すれば、安打。
内野手の投げた球の方が、一塁手に渡り、一塁手が打者にタッチすれば、アウト。
アウトを3つ取れば、スリーアウトチェンジ。自軍が表なら相手の攻撃になる。相手が表なら自軍の攻撃になる。
信長「で、あるか。野球というのは、なかなかおもしろそうではないか。」
蒲生軍でも、さっそく野球を始めてみることにしたのだった。




