フォルのメモ2
待ってくれ。特にガールフレンドを増やしているつもりは無いのだけれど、どんどん増えていく!!
マルシュ、ルルゥさん、アルテア、エリーヌ、ナンシャンテさん、ミミィ、アンシャンテさん、ティーリア、ボーンズちゃん、インフィニ、お花ちゃん……うわ、11人もいるじゃないか!!
サッカーチームが作れるよ!!
このうちゴーレムはアルテア、エリーヌ、ミミィ、ティーリア、ボーンズちゃん、インフィニの6人。
道理で常に工房に女の子が入り浸ってるわけだ。
仕事がままならない。酷い有様だよこれは。
待ってくれ。僕は至って健全な青年のはずなんだけど。
決して女の子を囲ってるわけじゃないんだ!!
もちろん、1人で集中したいこともある……が、常に誰かいるんだなぁ。
決してみんなが嫌いなわけじゃないんだけど、ノイローゼになりそうだよ。
一週間くらい無人島に行きたい。
……と、ガールフレンドが多いのも、いや、多すぎるのも良し悪しでフォルは結構まいっていた。
真面目な青年で、仕事熱心。
むっつりではあるが、刺激されなければそこまでエッではなく、ましてやエロガキでもない。
しかし、彼の恋愛ゲキニブ性格がすべてを悪い方向へ導いていた。
彼が塩対応(に見える)すればするほど、周りの女子がフォルを煽るのである。
もっとも彼女たちも必死で獲りに来ているので仕方のないことなのだが。
純朴な青年の受難はまだ続く。
そしてこれは彼が残したメモ……。
●ボーンズちゃん
身長3m超え。年齢はよくわかんないけど、結構、年季モノじゃないかな。
逆三角形でブリキのマッチョマン体型をしている。
僕の好みで頭をくっつけてあるけど、顔は割と適当だ。
イメージ通り、ブリキロボな感じかな。
防水、防塵などフルスペックで盛ってある。
僕が改造して、街をタンカーから救った土木作業ロボット。
土木作業用のゴーレムなので、喋ったりは出来ない。
普段は現場の働き者。
真面目に働いてくれて、お給料を僕に渡してくれる。
「いや、だからヒモじゃないって!!」
男の子かと思っていたらまさかの女の子だった。
そのため、親方からお嫁さんとして贈られた。
なんだかんだでお嫁さん第一号だ。
こんなこといったら間違いなく誰かに殺されると思う。
優しくて、頼りになる女の子だけど、やや暴力に頼るフシがあり僕はしばしば殴られている。
DVだよこれ!!
人間とゴーレムで差をつけるつもりはないのでちゃんと女の子扱いしている。
●インフィニ
ボーンズちゃんがすくい上げてきた壊かけのゴーレム
まだ精神回路が生きていたので見てられなくなって新しい素体に移植した。
身体機能の朱の術式は割と簡単に刻印できたけど、精神構造は損傷が激しくて。
結局、女の子、13歳とおおまかな性格しか読み取ることが出来なかった。
精神構造を持たないゴーレムのことをヌル・ゴーレムと言うんだけど、彼女はほとんどこれだった。
大抵のゴーレムはヌルになった時点で破棄されてしまうんだけど、僕は地道に調律することにした。
ナンテ姉妹も協力してくれて素体も作ることが出来た。
でも高額だから貯金がすっからかんだよ!!
苦戦したけど秘孔を突きながら調律するという秘密の超高等テクニックを使った。
結構、時間はかかってしまったけど、無事に感情を発現させることが出来た。
名前は無限の意から″インフィニ″。
ヌルの反対のつもりでつけたけど、厳密には反対語ではないね。
身長は150cmくらい。
黒髪、パッチリした目、上がった広角、愛嬌のあるまつをしている。愛され系の造形だ。
13歳よりやや幼く仕上がった感はあるけど、時間経過で成長するかな。
何にでも興味があるお年頃。特にお出かけに興味があるみたい。
もうちょっと成長したらクランドールあたりに連れてってあげるか。
ミミィが面倒を見てくれている。まんざらでもなさそうだ。
●お花ちゃん
病院を建てるために丘の上の墓をどかしたら憑いてきた女性。
流行病と勘違いされて無縁仏になったという悲しい過去がある。
でもさ、お花ちゃんっていつの時代の人なんだ。
見てくれからすると18歳くらい。いや、享年なのか?
頭の白い三角に前髪で隠れた目、そばかす、青白い肌。
デッ!!
だが脚がナッ!!
やっぱ何時代の人かわからないね。
枕の位置にこだわる枕フェチ。
勝手に人の庭に墓を移動するのはやめてくれないかな?
神父さんもお手上げでかなり強烈なユーレイであることがわかる。
やたら″責任を取れ″って言ってくるけど、墓の責任はとったじゃないか。
これ以上、何の″責任″をとれっていうんだ。
結局、墓石ごとベッドの下に引っ越してくるというとんでもない場所に居着いてしまった。
ある意味、マルシュを越えたと言える。
マルシュのアドバンテージが……。
ベッドの下に墓があるとか、いかがわしい本が見つかるよりいかがわしいんだよなぁ。
毎日、夢に出てくるけど、そのうち気にならなくなって眠れるようになってしまった。
おちゃらけゴーストなので″うらめし″とか言わずに笑ってばかりいる。
でもやっぱり彼女は身の上がとても不幸だからなぁ。
たまには話でも聞いてあげることにしよう。
こんなところかな。
インフィニはともかくとして、ボーンズちゃんとお花ちゃんが濃厚。
特にお花ちゃんなんてお亡くなりになってるじゃん!!
無茶苦茶だよもう!!




