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フォルのメモ

そろそろ誰が誰だか、特徴がわからなくなってきた頃だと思う。


そういうわけで僕が出会った5人の女性についてメモしておこうと思う。


まずはマルシュ・ノンノ。


17歳で僕の幼馴染(おさななじみ)。


橙色(だいだいいろ)の髪に、ちょんとした鼻、可愛らしい唇(くちびる)。やや勝ち気な印象のある眉(まゆ)だ。


髪型はストレートだったり、おさげにしていることもある。


同い年なのに、身長は140cm台と恐ろしく低い。体重もめちゃくちゃ軽そう。


小動物な可愛さがある……かもしれない。


でも基本はお転婆(てんば)で、胸に関してはぺったんこだ。貧(ひん)ッ!!


でも、下着は黒だったりすることもあって、妙にセクシーだったりする。


そのギャップがエッッ!!


何かと世話焼きのお節介少女(せっかいしょうじょ)で、毎朝、起こしに来たりする。


時に邪魔(じゃま)と思うほど口うるさく、君は僕の母さんか!? と口走(くちばし)りそうにもなる。


町中で実家の花屋や薬屋の手代いをしていて、なかなか健気(けなげ)なところもある。


パイを焼くのが特技で、これに関しては僕も大したものだと思う。


次はルルゥさん。ルルゥ・マリーネ。


身長は164cmくらいかな。流石に体重は聞けない。


僕と1歳しか違わないが、落ち着いている。


ついルルゥさんと呼ばせてもらっている。


僕の勤(つと)める町医者の孫娘だ。


彼女は看護師をしていて、僕の同僚(どうりょう)に当たる。


艶(つや)のある美しい黒髪、通った鼻筋(はなすじ)、健康的な肌の色、ナチュラルなルージュ。


何より、グラマラスで包容力(ほうようりょく)があって、街中の男子連中から大人気だ。


デッッッ!!


マルシュほどキーキーしていないので、ルルゥさんのほうが心休(こころやす)まるし、安定感がある。


かわいいし、しっかりものだし、なによりデッ!!


デートに誘ってきたりして、やたら″社交辞令(しゃこうじれい)″が多い。


次はナンシャンテ・ナンテさん。


身長はかなり高い。168くらいあるかな。大人の雰囲気だ。


魔術局(まじゅつきょく)から僕を監査(かんさ)するためにやってきた。


美しいブロンドに白雪姫(しらゆきひめ)のような白い肌(はだ)。セクシーな流(なが)し目、情熱的なリップが特徴的だ。


スタイルもよく、深いスリットの入ったスカートが映(は)える。


エッ!! デッ!!


ゴーレムの身体……素体(そたい)を作る一流で、ガーリーゴーレムの第一段階(たいいちだんかい)を手伝ってくれた。


一見してセクシーエリートな宮廷魔術師(きゅうていまじゅつし)なんだけど、素行(そこう)が悪い。


宿泊費が出ているのに僕の家に転がり込んだり、酒癖(さけぐせ)が悪く、バーに入(い)り浸(びた)ったりする。


そのうち大目玉(おおめだま)をくらうんじゃないかと思ってたら案(あん)の定(じょう)。


結局、逆に僕が監督(かんとく)することになってしまった。


生殺与奪(せいさつよだつ)を握(にぎ)る形になったわけだけど、割とどうでもいいです。


年齢を聞いたことはないけど、素体創(そたいづく)りの腕前(うでまえ)からして23歳前後だと思う。


次はゴーレム初号機のアルテア。


165cmで形成した。重量は55kg


アルテアって花と髪の色が同じだったからそう名付けた。


全ての男性の理想を作るという無茶なコンセプトで人格(じんかく)を組むことになった。


結局、アイドルを参考することにした。


劇場に通いまくって自分を見失(みうしな)うところだったよ。


様々な苦難を乗り越えて創っ(つく)た彼女はまさに理想のアイドルだった。


明るめのブラウンのミドルヘア、くりんと愛嬌(あいきょう)のある瞳(ひとみ)、可愛らしい鼻、あどけない唇(くちびる)。


その完成度には魔術局(まじゅつきょく)も驚いたみたいで、査定(さてい)の再試験は即撤回(そくてっかい)。


それどころか、ゴーレム使い最高峰(さいこうほう)の称号(しょうごう)、ゴーレム・トライ・マイスターまでもらってしまった。


でもこれはあまりにも出来すぎてる。手のひら返しと言わざるを得ない。


嫌な予感がするぞ……。


想定した精神年齢(せいしんねんれい)はおよそ16歳。


これは上手く言ったと思う。年相応(としそうおう)の落ち着きはあるし、社会性(しゃかいせい)もある。


でも、時々、小悪魔的(こあくまてき)な性格が目立つこともある。


まぁ想定の範囲内かな。


今は社会でテストをする実地起動試験(じっちきどうしけん)の段階で、マルシュの家のお店でバイトすることになっている。


最後にエリーヌ。エリーヌ・ロッテ。


彼女もゴーレムだけど、かなり聡明(そうめい)。役割(ロール)が司書向(ししょむ)きになってたからかな。


測(はか)った時のデータは158cm40kg。とても軽量(けいりょう)な素体(そたい)だ。


そしてこの5人の中ではかなり小柄(こがら)だ。

 

地味な黒髪(くろかみ)で黒縁(くろぶち)メガネにおっとりした目、ふっくらした唇(くちびる)。


心無(こころな)しか儚(はなか)げな雰囲気だ。


清楚系(せいそけい)ってやつかもしれないな。


禁術図書館(きんじゅつとしょかん)で廃人寸前(はいじんすんぜん)になっているところを僕が修理した。


紆余曲折(うよきょくせつ)あって連れてきてしまったけど、良かったのかなぁ。


後で確認したけど、素体(そたい)は42年前のものだった。


僕まだ生まれてないよ……。


かといって精神(せいしん)までおばさんかといえばそんなことがないのがゴーレムの奥深(おくぶか)さだ。


レディに年齢は聞けないが、落ち着き具合からしてルルゥさんより少し上……。


20歳前後と推定かすいていできるかな。


恥(は)ずかしがりやなのか、自己主張(じこしゅちょう)は控(ひか)えめ。


女の子なんてこれくらいが普通なのかも知れないな。


彼女も実地起動試験(じっちきどうしけん)に協力してくれていて、街の司書(ししょ)さんを勤めることになった。


まさに適材適所(てきざいてきしょ)。


一緒に過ごしてみた限りではアルテアより安定感も知識もあるので心配はしてない。


何? 尺が余った? 僕の紹介? 誰が得するんだよ……。


代筆(だいひつ)? めんどくさいし、勝手にやってよ……。


フォル・バークライト(17)


身長186cm体重74kg


銀ぶちメガネをかけた優男風。甘いマスクでイケボ。ニコニコ顔で印象は良い。


メガネを外すと印象が変わる……というのは死に設定。


図体が(ずうたい)デカく、男らしいがやや圧(あつ)がある。


特に身体を鍛(きた)えているわけではないが、それなりに力はある。


腰丈(こしたけ)までの美しい群青色(ぐんじょういろ)のロングヘア。


念入(ねんい)りにケアしている。


これは彼の祖父の「髪(かみ)を結(ゆ)う余裕さえ無い者は良い仕事は出来ない」という格言(かくげん)に感化(かんか)されたもの。


気分でこまめに編(あ)み方を変えるので人からはすごくオシャレに見える。


家族構成は父、母、祖父(そふ)。


バークライト流ゴーレムを広めるべく、家族は世界に旅立った。


この時、決意を固めるため傀儡(かいらい)の誓(ちか)いを交わしている。


全員存命(ぜんいんぞんめい)だが、なぜか裏庭に碑(ひ)がある。


15歳で王立宮廷魔術師(おうりつきゅうていまじゅつし)に合格(最年少は13歳)


17歳の査定結果(さていけっな)で再試験を課される。

わずか2週間でこれを覆(くつがえ)し、魔術局(まじゅつきょく)を驚愕(きょうがく)させる。

アルテアの成果を評価され、ゴーレム・トライ・マイスター(GTM)の称号を授与される。


最新査定結果

「協会貢献度B 地域貢献度A+ 住民信頼度A+  ゴーレム製造技術・知識S+++ 営業収益C- 医療知識・従事A+ 新規開拓研究B 運動能力B、学科試験A、健康A+ 実地起動試験D 監察官監督D」


かなりのむっつりスケベで、女性の胸を見たり、触れると心の中で「デッ!!」「普(ふ)ッ!!」「貧こひんッ!!」と心の中で叫(さけ)ぶ。


そりゃ「デッ!!」が好みだが「貧(ひん)ッ!!」も蔑(ないがし)ろにはしない。


ボキャ貧(ひん)なので「柔(やわ)ッ!!」とかは言わない。


エッチなシチュエーションでは「エッ!!」に変化する。


むっつりスケベのクセして女性からのアプローチや告白に全く反応しない。


というか出来ない。そういうアンテナが折れてるのだ。


ヘタをするとデートをデートとさえ認識しない。


何かのトラウマとかではなく、昔っからそんな感じである。


まさに木の股(また)から生まれた男。


マルシュの心労(しんろう)は耐(た)えない。


以上、フォルに関するメモおわり。

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