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【実話】なんで私はこうなる?  作者: 月白ゆう


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3/10

なぜか道を聞かれる話

駅を降りてから改札までが遠い。

いや、距離の話ではない。

本当の問題は、改札を出るまでに時間がかかることだ。

なぜなら、私はよく道を聞かれる。

しかも不思議なことに、日本人だけではない。

海外の方からも普通に声をかけられる。

駅の中、観光地でもない場所、

普通に仕事へ向かっているだけなのに。

「………………」

その瞬間、私は察する。

あ、来る。道案内だ。

そして心の中で申し訳なくなる。

ごめんなさい。

たぶん、あなたが期待しているほど私は頼りになりません。

まず言葉が分からない。

英語ならまだ何とか雰囲気で頑張れるかもしれない。いや。実際英語も怪しいんだけど。

でも、知らない言語で話しかけられた瞬間、私の頭の中に浮かぶのは、

「すごい……外国語だ……」

という感想だけである。

そして、もちろん道も分からない。

なぜ私に聞いたのだろう。

周りには駅員さんもいますけど?

案内板もある。

スマホを持ってますよね、皆さん。

なのに、なぜ私なのか。

もしかして、私はそんなに「道を知っていそうな顔」をしているのだろうか。

地図を片手に歩いているわけでもない。

観光客を助けるプロの雰囲気もない。

いや、むしろ、目的地へ向かって必死に歩いている側である。もしくはぬぼーっとしているだけである。

たまに考える。

もしかして私は、人から話しかけやすい顔をしているのかもしれない。

それなら仕方ないのか?

困っている人を無視するよりはいい。

ただ、質問する相手は、もっと見極めてほしい。

私はどちらかというと、ただの迷子予備軍です。

道を聞かれて、スマホで一緒に検索する未来が待っています。

皆さん、困ったとき、人を頼ることは悪いことではないです。

でも、その前にスマホも少しだけ頼ってください。

たぶん、そのほうが早いです。

……それでも声をかけられたら?

その時は頑張ります。

分からないなりに、一緒に迷います。

ちなみに聞かれるのは道だけではない。

お店の中だと、値段や何に使うものかも質問される。

油断できない。

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