回転寿司で思わずツッコみそうになった話
回転寿司で食事をしていた時のこと。
近くの席には、年配のご夫婦と学生さんのグループがいた。
しばらくすると、ご夫婦が学生さんへ声をかけた。
「よかったら、どうぞ。」
そう言って、お皿を差し出す。
学生さんたちは、
「わぁ! ありがとうございます!」
と、とても嬉しそうだった。
なんだか微笑ましい光景である。
……でも。
私は一人だけ、頭の中が大混乱だった。
ここ、回転寿司だよね?
もし普通のお寿司屋さんなら、
「若い人、これ食べなさい」
という素敵な話で終わる。
でも、ここは回転寿司。
そのお皿、そのまま学生さんの席に置いたら、最後に数えられるのは学生さんじゃない?
思わず、
「いやいや! 会計!」
と心の中でツッコんでしまった。
もちろん、そのあと店員さんへ伝えたのかもしれない。
お会計を調整してもらったのかもしれない。
実際、そこまでは見ていない。
だから本当のところは分からない。
でも、あの瞬間だけ切り取ると、
ご夫婦はごちそうしたつもり。
学生さんはごちそうになったつもり。
そして私は、
「そのお寿司、誰がお金払うんだろう……」
ということだけが気になって仕方がなかった。
回転寿司では、善意にも少しだけシステムの理解が必要なのかもしれない。




