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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第10章 断罪官の逆襲

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第541話 決着(?)、からの……

 遅くなりました、1日遅れの投稿です。


 そして、いつもより長めの話です。


 春風が繰り出した強烈な一撃によって、空中から地面に叩き落とされたフランクとケネス。


 それを見て、


 「や、やった!」


 と、ピートが表情を明るくしていると、


 「あ……」


 と、ニーナがとある方向を見て口を開いたので、


 「ん? どうしたのニーナお姉ちゃん……?」


 それに気付いたピートが、視線をニーナが見ている方向に向けると、


 「あ、春風お兄さん達!」


 そこにはゆっくりと地上に降りてきた春風と、彼にしがみついている状態のレナとアメリアの姿があった。


 そんなピートの声が聞こえたのか、


 「え、フーちゃん……?」


 と、上半身を起こした歩夢がスッと立ち上がったが、


 「あ、あれ……?」


 その途端、足がよろけてその場に崩れ落ちそうになったので、


 「歩夢様!」


 と、歩夢の傍にいたイヴリーヌがギョッと目を見開くと、すぐに倒れそうになっている歩夢の体を抱き止めた。


 それを受けて、


 「い、イヴリーヌ……様?」


 と、歩夢がイヴリーヌに声をかけると、


 「駄目よ歩夢ちゃん。あなたさっきまで死(・)に(・)か(・)け(・)て(・)た(・)んだから」


 そこへキャロラインがそう返事したので、


 「え……は……?」


 と、歩夢は自分が何を言われてるのかわからないと言わんばかりに首を傾げた。


 そして、それは美羽や鉄雄、恵樹、詩織も同様で、皆、キャロラインの言葉が理解出来てない様子だったので、そんな彼女達を見て、


 (あら、この子達本当に何があったのかわからなかったのね)


 と、キャロラインがそう結論付けたように、歩夢達は自身の身に何があったのかわからなかったのだと理解した。


 そんなキャロラインを他所に、


 「とにかく、歩夢様達はまだ動かない方がいいです」


 と、イヴリーヌは歩夢達に向かってそう言ったが、


 「で、ですが、フーちゃんが……」


 その言葉を拒否するかのように、歩夢がそれでも春風のもとへと向かおうとしていたので、


 「うーん、仕方ないわねぇ」


 と、歩夢の言葉にキャロラインが呆れ顔でそう言いながら「ふぅ」とひと息入れると、


 「イヴりんちゃん、ヘクターちゃんと騎士ちゃん達にお願いして」


 と、イヴリーヌの肩にポンと手を置きながらお願いした。


 そのお願いを聞いて、


 「は、はい、わかりました」


 と、イヴリーヌがコクリと頷きながら返事すると、すぐにヘクターと騎士達を呼んで、


 「すみません、歩夢様達を春風様のもとに……」


 と、彼らに歩夢達を運ぶようお願いした。


 そのお願いを聞いて、ヘクター達は「はっ!」と返事すると、それぞれ歩夢を支えながら、彼女達と共に春風のところへと歩き出した。勿論、イヴリーヌやキャロライン、アデレード、ヘリアテス、凛咲、ミネルヴァ、そして、ループスも一緒だ。


 一方、地上に降りた春風、レナ、アメリアはというと、


 「春風お兄さん! レナお姉さん!」


 「姉さん!」


 と、ピートとニーナが3人の傍まで駆け寄ってきたので、


 「ピート君、ニーナさん……」


 2人の姿を見て、春風は安心したような表情を浮かべた。


 それからすぐに、


 「フーちゃん!」


 「春風君!」


 と、歩夢と美羽の声がしたので、その声に春風が「ん?」と反応しながら声がした方へと視線を向けると、


 「あ、ユメちゃんに美羽さん、それにみんなも……」


 そこには、ヘクターや騎士達に支えられながらこちらに向かってくる歩夢達がいたので、その姿を確認した春風がそう声をもらした、まさにその時、


 「ふおおおおおっ!」


 「ふんぬぅ!」


 『っ!』


 春風によって地面に叩き落とされた、フランクとケネスがそう叫びながら立ち上がったので、


 「げげ! まだ立ち上がるの!?」


 と、レナがもの凄く嫌そうな顔をすると、


 「はっ! 随分と酷い目に遭わせてくれたじゃねぇか」


 「ええ、私達じゃなかったら今ので確実に死んでたわ」


 そんなレナをスルーするかのように、フランクとケネスはしんどそうに「ぜぇ、はぁ」と肩で息をしながら言うと、


 「さーてと……」


 「続きといこうじゃないの」


 と、春風達に向かってそう言いながら、それぞれ破壊された武器の残骸を構えた。


 そんな2人を見て、


 「け、ケネス小隊長……フランク小隊長……」


 と、アメリアが悲しそうな表情を浮かべると、


 「お待ちなさい!」


 そこへ、怒り顔のイヴリーヌが現れて、春風達とフランク、ケネスの間に立ったので、


 「い、イヴリーヌ……様?」


 と、春風がポカンとした表情でイヴリーヌの名を呟くと、


 「フランク・ガルシア小隊長に、ケネス・ランドルフ小隊長! もう既に決着はつきました! これ以上の戦闘は無意味です! 今すぐ戦闘態勢を解きなさい!」


 と、イヴリーヌは毅然とした態度で、フランクとケネスに向かってそう命令した。


 しかし、


 「……へ! 悪りぃがそうはいかねぇな」


 と、フランクが鼻で笑いながら、イヴリーヌの命令に対してそう返事すると、


 「ええ。如何に『王女様』と言えど、偉大なる5柱の神々より『使命』を賜った私達を止めることなど不可能よ」


 それに続くように、ケネスもコクリと頷きながら言ったので、


 「貴様らぁ! イヴリーヌ様になんという口の聞き方を……!」


 と、彼らの言葉、というより態度に怒ったヘクターが声をあげたが、


 「「黙れ騎士風情が」」


 と、フランクとケネスにギロリと睨まれながら言い返されてしまい、その2人の雰囲気に呑まれたのか、


 「うぐ!」


 「ヘクターさん!?」


 ヘクターはまるで金縛りにでもなったかのようにそれ以上何も言えなくなってしまったので、そんなヘクターを見た歩夢はギョッと目を大きく見開いた。


 そして、


 「へ! 雑魚が……」


 と、フランクがヘクターを見て悪態をついた後、


 「さーて、次はテメェらの番だぜ」


 とニヤッとしながら春風達に向かってそう言ったので、その言葉にイヴリーヌは一瞬ビビったが、すぐに首をブンブンと動かしてキッとフランクとケネスを睨み付けると、後ろにいる春風達を守ろうと両腕を大きく広げたので、


 「ちょ、ちょっと……!」


 「い、イヴリーヌ様!」


 と、レナと歩夢はそんな彼女を見て驚きの声をあげた。


 その時だ。


 ーージリリリリリリリッ!


 『え!?』


 (あ、これは……)


 突如、春風の左腕に装着された銀の籠手から、何やら春風にとって聞き覚えのある音が鳴り出したので、


 「な、何!?」


 「お、おい、何だよこの音は……!?」


 と、その音に美羽と鉄雄が「え? え?」と混乱し出すと、


 「あーちょっと失礼……」


 と春風はそう言って、銀の籠手の装甲をカシャンと動かした。


 籠手の内部には大きな音を鳴らし続ける「見習い賢者のマジックスマートフォン」……通称マジスマがあって、その画面には1(・)つ(・)の(・)名(・)前(・)が表示されていたので、


 「……」


 と、春風は無言でそのマジスマを操作すると、


 「はい、もしもし……」


 その画面に向かってそう言った。


 すると、


 「春風君。私を呼んで」


 と、マジスマからと(・)あ(・)る(・)女(・)性(・)の声がしたので、


 『え!? 何事!?』


 その声を聞いて、一(・)部(・)の(・)者(・)達(・)を除いた周囲の人間達が一斉に驚きの声をあげたが、そんな彼らを無視して、

 

 「はい、わかりました」


 と、春風は声の主に向かってそう返事した。


 そして、春風が籠手に装着した状態のマジスマを掲げた次の瞬間、マジスマの画面がピカッと光り出し、その光の中から、白いワイシャツと青いジーンズ姿をした、長い黒髪を持つ気の強そうな印象をした20代前半くらいの若い女性が現れたので、


 『だ、誰!?』


 と、突然現れたその女性に、一(・)部(・)の(・)者(・)達(・)を除いた周囲の人達が驚きの声をあげる中、


 「「あ……う……あ……」」


 フランクとケネスはというと、目の前の女性を見てダラダラと滝のように汗を流しながら顔を真っ青にしていた。


 そして、


 「て、テメェ……一体、何もんだ?」


 と、フランクが顔を真っ青にしながらもどうにか威勢よく目の前の女性に向かって尋ねると、


 「はじめまして、私は天照大神。異世界『地球』の神の1柱にして『太陽』を司る女神(おんな)よ」


 その質問に対して、女性……否、アマテラスは不敵な笑みを浮かべながら答えた。


 



 


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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