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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第10章 断罪官の逆襲

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第539話 春風、渾身の一撃

 遅くなりました、1日遅れの投稿です。


 「……いくよ」


 そう言って、春風は「妖刀・彼岸花」をグッと握り締めると、目の前にいるフランクに向かって突撃した。


 一方、そんな春風を前にフランクは呆然としていたので、


 「フランク! 何してるの!?」


 と、ケネスがそう怒鳴ると、その声にフランクはハッと我に返った。


 しかし、その頃には既に春風がすぐ傍まで来ていたので、


 「ちぃ……!」


 と、咄嗟にフランクは剣を前に翳して防御の体勢に入ったが、それに構わず春風が彼岸花を振り上げたので、


 (っ! 駄目だ!)


 そんな春風を見て、何か嫌(・)な(・)予(・)感(・)がしたフランクは、すぐに防御の体勢を解くと、背中の翼を羽ばたかせて上空に逃げたが、


 「逃すか!」


 それを見た春風はそう呟くと、背中から赤い翼を出して、フランクの後を追うようにその場から飛んだ。


 そして、空中にいるフランクに追いつくと、


 「ふっ!」


 春風は振り上げていた彼岸花をフランクに向かって振るったが、


 「ぬおおお!」


 フランクはそう叫びながら、それを防御せずに後ろに下がって回避した。


 攻撃を避けられた春風は、すぐにまたフランクを追いかけようとしたが、


 「はぁ!」


 そこへケネスが現れて、春風に大鎌を振るった。


 だがそんなケネスの攻撃を、春風は難なく避けて、その後すぐに反撃しようと今度はケネスに向かって彼岸花を振り上げたので、それを見たケネスが防御に入ろうとすると、


 「うっ!」


 何故かケネスは目の前の春風を見て、何か嫌(・)な(・)予(・)感(・)がしたので、咄嗟に防御をやめてフランクと同じように後ろに飛んだ。


 その後、ケネスがフランクと合流すると、


 「おい、ケネス。奴の攻撃……」


 と、フランクが小声で声をかけてきたので、


 「ええ。防御しようとした瞬間、『これは防御したらいけない』と感じたわ」


 そんなフランクに、ケネスはコクリと頷きながら返事すると、


 「ああ、俺もそう感じたぜ」


 その返事に同意するかのように、フランクもコクリと頷きながら言った。よく見ると、彼の頬をツーッと汗が流れてたので、ケネスはフランクが冗談を言ってるのではないと確信した。


 すると、


 「……っ!」


 春風は無言でフランクとケネスに向かって突撃したので、


 「来やがった!」


 「ええ!」


 それを見た2人は春風を睨みながらそれぞれ武器を構え直した。


 そして、春風が2人のすぐに近くまで着くと、「纏めてぶった斬る!」と言わんばかりに彼岸花を振るったが、


 「ふん!」


 「はぁ!」


 フランクもケネスも、それを紙一重で避けて、


 「今度こそ……!」


 「覚悟おし!」


 その後すぐに、2人が反撃に出ようとした、まさにその時、


 「いっけえええええ!」


 と、下からそんな叫びが聞こえたので、それを聞いたフランクとケネスが「え?」とその場で止まると……。


 ーーゴッ!


 フランクの背中で、何やら鈍い音がしたと同時に、


 「ゴフッ!」


 と、フランクが何かダメージを受けたかのように吹き出したので、


 「ふ、フランク?」


 それを聞いたケネスが、ゆっくりとフランクに視線を向けると、


 「は!? 丸太!?」


 彼の背中に、何故か大(・)き(・)な(・)丸(・)太(・)があたっていて、


 「ていうか、アメリア!? それにレナ・ヒューズ!?」


 更にその丸太をよく見ると、そこには何故かアメリアとレナがしがみついていた。


 遡ること少し前、フランクが目の前に現れた土の壁を斬り裂こうとした時、レナ、アメリア、ピートの3人はすぐにその場から離れた。


 その後、


 「2人とも、無事!?」


 「ああ」


 「うん、僕は平気」


 と、3人が合流すると、

 

 「あ、あそこ!」


 ピートが空を指差したので、それにレナとアメリアはすぐに空を見上げると、そこには春風、フランク、ケネスの姿があった。


 それを確認すると、


 「く! 空の上だと私達では……」


 と、アメリアは悔しそうな表情を浮かべたが、


 「まだだよ!」


 と、ピートが声をあげたので、それにアメリアが「ん?」と反応すると、


 「こうするんだ!」


 とピートはそう言いながら、犬の獣人の姿に変身した。


 それを見たアメリアが、


 「ピート、何を……?」


 と尋ねようとすると、


 「アメリアお姉ちゃん! レナお姉さん! こ(・)れ(・)に掴まって!」


 と、ピートはそう言って持っていた丸太を担ぎ出したので、それを見たアメリアとレナは、ピートが何をする気なのかを察すると、


 「「わかった!」」


 と2人は頷きながらそう返事して、すぐにピートが担いだ丸太にしがみついた。


 「ピート、重くない?」


 と、アメリアが確認するようにピートに向かって尋ねると、


 「大丈夫! 春風お兄さんの魔術のおかげで平気だよ!」


 その質問に対して、ピートはニコッとしながらそう答えた後、


 「じゃあいくよ」


 と、アメリアとレナに向かってそう言い、それに2人がコクリと頷くと、


 「いっけえええええ!」


 なんと、ピートは2人がしがみついた丸太を、空にいるフランク目掛けて思いっきりぶん投げた。


 当然、


 『な、投げたぁあああああ!』


 と、それを見たループスとヘリアテス、更には凛咲やイヴリーヌなどの周囲の人々は、一斉に驚きの声をあげた。


 そして現在、


 「ゴフッ!」


 と、ピートが投げたレナとアメリア付きの丸太を背中に受けたフランクが吹き出し、


 「は!? 丸太!? ていうか、アメリア!? それにレナ・ヒューズ!?」


 ケネスが驚きの声をあげていると、


 「えい!」


 と、レナが丸太からフランク、正確に言えば彼の剣を持つ右腕にしがみついて、


 「ぬお!? 何だぁ!?」


 それにフランクが驚いていると、


 「はぁ!」


 と、今度はアメリアが丸太からケネス、正確にはケネスの右腕に飛び移って、


 「ちょ、アメリア!?」


 と、それにケネスも驚いていると、


 「春風ぁ!」


 「頼む!」


 レナとアメリアはしがみついた状態でそう叫んだ。


 そんな2人の言葉に、


 「「はっ!」」


 と、フランクとケネスがハッとなったが、時既に遅く、


 「ありがとう。レナ、アメリアさん」


 と、春風はレナとアメリアに向かってお礼を言うと、


 「これで、終わりだぁ!」


 と春風はそう叫んで、彼岸花を力いっぱい振るった。


 その結果……。


 ーーバキィン!


 という大きな音を立てて、フランクの剣とケネスの大鎌が、春風の彼岸花によって真っ二つに斬り裂かれた。


 


 



 

 


 


 

 


 



 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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