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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第10章 断罪官の逆襲

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第538話 反撃と、アメリアの「覚悟」、そして……

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 「俺にみんなの力を貸してほしい」


 と、真剣な表情でレナ、ピート、アメリアに向かってそう言った春風。


 その「お願い」を聞いて、


 「勿論だよ!」


 「うん!」


 「ああ!」


 と、3人がコクリと頷きながら返事すると、


 「ありがとう」


 それを聞いた春風は穏やかな笑みでお礼を言った。


 そんな春風達を他所に、


 「む! おい、ケネス……」


 「ええ。どうやら、向こうも本気でくるようね」


 と、上空にいるフランクとケネスが、緊張した様子でそう言い合うと、


 「じゃあ、俺から先に行くぜ!」


 とフランクはそう言って、下にいる春風達に向かって突撃し、


 「あらあら、仕方ないわねぇ」


 そんなフランクに向かってケネスは呆れ顔そう言うと、持っていた大鎌をグッと握り締めて、彼の後を追った。


 その後、


 「あ、来たよ!」


 と、ピートが上空にいるフランクとケネスを指差しながらそう言ったので、その言葉にレナとアメリアが身構えると、春風は銀の籠手を装着した左腕をスッと空に翳して、


 「『アクセラレート』。『ヒートアップ』。『プロテクション』」


 と、風、炎、そして土属性の強化魔術を唱えた。


 その瞬間、春風本人を含めた4人の体を緑、赤、オレンジ色の光が包み込み、


 「へ! 今更悪足掻きかよ!」


 それを見たフランクは鼻で笑うと、


 「まずはテメェだ!」


 と、春風に向かって剣を振り下ろそうとした。


 すると、


 「「させない!」」


 そこへレナとピートが、春風とフランクの間に割って入ると、それぞれ持っていた武器でフランクの剣を防いだので、


 「何ぃ!?」


 まさか防御されるとは思わなかったのか、フランクはギョッと目を大きく見開いた。


 一方、フランクの攻撃を防いだレナとピートはというと、


 (な、何だろう、この感じ?)


 (変(・)身(・)し(・)て(・)な(・)い(・)のに、凄く強くなったのを感じる!)


 と、こちらは別(・)の(・)意(・)味(・)で驚いていた。


 確かに、レナもピートも獣の姿に変身していない。これは後になって本人の口から聞いた話だが、「獣人」という種族は「人の姿」から「獣の姿」に変身すると身体能力が大きく上がり、戦闘力も高くなるという。しかし、今フランクの攻撃を防いでいる時、「人の姿」であるにも関わらず、2人はまさに変身している時と同じような強さになっているのを感じていた。


 これには内心驚いていたレナとピートだが、そんな2人を前に、


 「へ! 幾ら魔術で強化したところで……!」


 と、フランクがニヤッとしながらそう言った次の瞬間、


 「まだ、私がいるわよ!」


 フランクの背後から現れたケネスが、春風、レナ、ピートを一気に倒そうと大鎌を横に振おうとした。


 すると、


 「させるかぁ!」


 という叫びと共に、ケネスに真横に現れたアメリアが、彼目掛けてハルバートの斧刃を振り下ろしたので、


 「「何!?」」


 と驚いたケネス、そしてフランクはすぐにその場から飛び退いて、アメリアの攻撃を回避した。


 その後、2人は空中で体勢を立て直すと、


 「アメリア!」


 と、ケネスはキッとアメリアを睨みつけて、すぐに彼女に向かって突撃した。


 そして、アメリア目掛けて大鎌を振り、それを見たアメリアは紙一重でその攻撃を避けると、


 「はぁあ!」


 と、今度はハルバートの鋭い穂先をケネスに向かって突き出したが、


 「甘いわ!」


 ケネスはそう言って、大鎌の長い柄でその穂先による突きを受け流した。


 その結果、ハルバートの柄と大鎌の柄で鍔迫り合う形となり、


 「くぅ!」


 「ぬぅ!」


 その状態で睨み合うアメリアとケネスを見て、


 「ね、姉さん!」


 と、ヘリアテスを手伝うニーナはアメリアの名を叫んだが、そんな彼女を無視して、


 「アメリア、やはりあなたも戦う気なのね!?」


 とケネスがアメリアを睨みながら尋ねてきたので、


 「はい、ケネス小隊長。これ以上、あなたとフランク小隊長の思い通りにはさせません」


 その質問に対して、アメリアは毅然とした態度でそう返事すると、


 「もし仮に、ここで私とフランクを倒したとしても、それであ(・)な(・)た(・)が(・)し(・)て(・)き(・)た(・)行(・)い(・)は消えたりしないわよ?」


 その返事を聞いて、ケネスは脅すように更に尋ねてきた。


 その質問が聞こえたのか、


 (ね、姉さん……)


 と、ニーナは心配そうにアメリアを見たが、


 「確かに、私が『断罪官』の隊員としてやってきた行いは消えることはないですし、その果てに『仲間を裏切った』という事実も消えないでしょう」


 とアメリアは暗い表情でケネスの質問に答えて、


 「ならば私は、その事実を……『罪』を背負いながら、私の大切なものを守る為に生きます! それを阻むのなら、たとえあなたが相手でも、私は戦います!」


 最後にハルバートを構え直しながらそう付け加えた。


 そんなアメリアの、「覚悟」が込められた言葉に、


 「……そう」


 と、ケネスは「ふふ」と笑いながら呟くと、


 「よく言ったわアメリア! ならば私達も、偉大なる5柱の神々に仕える『天使』として己の『使命』を果たすまで! その為にもあなたには、ここで『異端者』や『邪神』、そして『悪魔』共と一緒に死んでもらうわ!」


 キッとアメリアを睨んで、大鎌を構えながら言った。


 そのすぐ後、


 「そういうことだぜ!」


 と、フランクがそう言いながら突撃してきたので、アメリアだけでなくレナとピートもそれぞれ武器を構え直した。


 「おらぁ!」


 と、突撃するフランクが剣を振り下ろし、


 「っ!」


 その攻撃をアメリアがハルバートで防御すると、


 「「たぁ!」」


 レナとピートが持っていた武器をフランク目掛けて振るった。


 しかし、


 「よっと!」


 と、フランクはニヤッとしながらその場から飛び退いて、2人の攻撃を避けると、


 「お死に!」


 フランクと入れ替わるようにケネスが前に出て、再びレナ、ピート、アメリアに向かって大鎌を振るったが、


 「「「っ!」」」


 3人は難なくその斬撃を回避すると、


 「はぁ!」


 「やぁ!」


 「ふっ!」


 今度はケネスに向かって一斉に反撃に出た。


 だが、


 「うふふ」


 と、ケネスは不敵な笑みを浮かべると、スッと上空に飛んでその反撃を回避した。


 そして、そのすぐ後、


 「くたばりやがれぇ」


 と、ケネスの後ろにいたフランクが、ケネスと同じように剣を横に振ろうとした。


 その時だ。


 ーーズン!


 という音と共に、突如、レナ達の目の前に大きな土の壁が現れたので、それを見たフランクは「うお!」と目を見開いたが、


 「しゃらくせぇんだよ!」


 それに構わず、フランクは剣を力いっぱい振るった。


 その瞬間、土壁は真っ二つに斬り裂かれたが、


 「……は?」


 その土壁の向こうに3人の姿はなく、その代わりに、真っ赤な刀身を持つ彼岸花を構えた春風がいたので、その姿にフランクがポカンとしていると、


 「……いくよ」


 と、春風は小さくそう呟いて、グッと彼岸花を握り締めながら、フランクに向かって突撃した。


 


 


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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