↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第10章 断罪官の逆襲

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

545/566

第535話 「消滅」と「奇跡」?

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 そして、今回はいつもより長めの話になります。


 春風を閉じ込めていた半透明の球体は、春風自身が召喚した「グングニル」によって破壊された。


 しかしその時、目の前が真っ赤に光り出して、その光に呑まれようとした時、


 「春風様ぁ!」


 「春風ぁ!」


 と、グラシアと彼岸花が手を伸ばしてきて、その瞬間、全てが真っ赤に染まり、


 (ぐ、グラシア……さん……彼岸……花……)


 そこで、春風は意識を失った。


 「春風様……起きてください、春風様」


 と、近くで自分の名を呼ぶ声がしたので、


 「う……ううん……」


 その声が届いたのか、春風がゆっくりと目を開けると、


 「ぐ、グラシア……さん」


 目の前には心配そうな表情をしたグラシアがいた。


 「ああ、春風様! 気が付かれたのですね!?」


 目覚めた春風に向かって、グラシアはパァッと表情を明るくしながら言うと、


 「は、はい……俺は、この通り無事……」


 そんなグラシアに、春風は「無事だ」と返事しようとしたが、改めて自身の周囲をよく見ると、そこは真っ暗な闇の中で、自分とグラシアは現在、その闇の中をプカプカと浮かんでいる状態なのだと理解すると、


 「ここ、何処ですか? ていうか……『無事』なんですか? 俺達って……」


 と、春風は不安そうに首を傾げながら尋ねたので、


 「ああ、だ、大丈夫ですよ春風様! あなたはまだ死んではおりません!」


 それを聞いたグラシアは、大慌てで春風に向かってそう返事した。


 グラシアの返事に対して、


 「は、はぁ。そうですか……」


 と、春風がそう呟くと、


 「あれ!? そういえば彼岸花とオーディン様は!?」


 ふと彼岸花とオーディンの顔が脳裏に浮かび上がったので、すぐにグラシアに彼女達のことを尋ねると、


 「も、申し訳ありません春風様。春風様があの変な球体から出た時に、私達は真っ赤な光に呑まれて、気がついた時にはこの暗闇の中にいたのです。ですので、彼女とオーディン様がどうなったかは……」


 と、グラシアは申し訳なさそうな表情でそう答えたので、


 「そ、そうですか……」


 その答えを聞いて、春風は表情を暗くした。


 すると、


 「春……風……」


 「っ! 彼岸花!?」


 「え!? 本当ですか!?」


 何処からともなく彼岸花の声が聞こえたので、


 「彼岸花! 彼岸花ぁ!」


 と、春風が辺りを見回しながら彼岸花の名を叫ぶと、


 「ここ……だよ」


 と、彼岸花はそう返事しながら、春風とグラシアの目の前に現れた。


 だが、


 「ひ、彼岸花! その体(・)は……!?」


 現れた彼岸花の体は、先程まで球体に囚われて消滅しかけた春風と同じように、少しずつ赤い光の粒子となって崩れていたので、


 「ど、どうして、そんな……?」


 と、春風はショックで顔を真っ青にしながら、彼岸花に向かってそう尋ねると、


 「えへへ。どうやら、春風があの球体を壊した影響で、私(・)も(・)壊(・)れ(・)ち(・)ゃ(・)う(・)み(・)た(・)い(・)」


 その質問に対して、彼岸花は苦笑いしながら答えた。

 

 彼岸花の答えを聞いて、


 「え? ま、待ってよ、『壊れちゃうみたい』って、彼岸花、消えちゃうってこと!?」


 と、春風は戸惑いながら再び彼岸花に向かって尋ねると、


 「う、うん。そうなったら、現(・)実(・)の(・)私(・)の(・)体(・)も、消滅しちゃう……かな」


 と、彼岸花は「えへへ」と笑いながら答えたので、


 「そ、そんな!」


 とグラシアはショックを受けて、


 「お、俺の……俺の所為……なのか?」


 春風は更に顔を真っ青にした。


 そんな2人……というより、春風を見て、


 「ううん、春風は悪くないよ」


 と彼岸花はゆっくりと首を左右に振りながら、春風の言葉を否定すると、


 「これはね、『罰』なんだよ。沢山の使い手達の命を奪ってきた、私への『罰』」


 まるで自身の「運命」を受け入れたかのように言った。


 そして、そんな彼女の言葉が引き金になったのか、どんどん体が消滅するスピードが上がっていったので、


 「ああ! ひ、彼岸花、待って……!」


 と、春風はすぐに彼岸花に向かって「待った」をかけたが、


 「さようなら、春風。短い間だったけど、春風と一緒に過ごせて、本当によかった」


 それに対して、彼岸花は目に涙を浮かべながら、笑顔で春風に向かってそう返事した。


 その時だ。


 「だ、駄目ぇ!」


 と、それを見たグラシアはそう叫ぶと、春風のもとを離れて彼岸花に近づいた。


 その後、グラシアは彼岸花のすぐ傍まで寄ると、ガバッと彼女を抱き締めた。「幽霊」である為、実際に触れることは出来ないが、それでも、グラシアは強く彼岸花を抱き締めようとした。


 そんなグラシアに向かって、


 「な、何をしてるの!?」


 と、彼岸花がギョッと目を大きく見開きながら尋ねると、


 「彼岸花……様。まだあなたに『力』が残ってるなら、私を吸収してください! そうすれば、まだ……!」


 彼女の質問に対して、グラシアは必死な形相でそう答えたので、


 「な!?」


 「ぐ、グラシアさん、何を言ってるんですか!?」


 と、グラシアの答えに彼岸花だけでなく春風までもが驚くと、


 「……春風様、あなたがギデオンを倒した瞬間、私の心は救われました。ですので、今度は私の番です。彼岸花様を救うことで、私は春風様の心をお救いします」


 そんな春風の質問に対してグラシアはそう答えると、更にギュッと彼岸花を抱き締めたので、


 「そんな! じゃあ、あなたが見た『未来』を見届けるという目標はどうなってしまうんですか!?」


 と、春風は更にグラシアに向かって尋ねた。


 その質問に対して、


 「あぁ申し訳ありませんが、そちらは無理になりますね」


 と、グラシアが申し訳なさそうな笑顔でそう答えたので、それに春風が「そんな!」とショックを受けていると……。


 ーーシュウウ……。


 「あ! ぐ、グラシアさん、体が……!」


 と、春風が驚いたように、グラシアの体も彼岸花と同じように赤い光の粒子になっていったので、


 「だ、駄目! 離れてください! でないと、あなたまで消えてしまう!」


 それを見た彼岸花は必死な形相でグラシアを説得しようとしたが、


 「でしたら、早く私を吸収してください! そうすれば、あなただけでも助かるかもしれないのですよ!?」


 と、グラシアに拒否されてしまい、


 「ですが、それだとあなただけが消えてしまいます!」


 と、彼岸花が更に説得しようとしたが、


 「どうせ私は幽霊、いつかは消える存在です!」


 と逆にグラシアにそう言い返されてしまい、


 「そういう問題ではありません!」


 「いいから早く!」


 その後も彼女達は、消滅しかけているにも関わらず口論し出してしまった。


 そんな2人を見て、


 (あ、あぁ……このままじゃ、2人とも消えてしまう)


 と、春風は「絶望」で真っ青になっていた顔を更に真っ青にした。


 そして、それと同時に春風の脳裏に、7年前、実の両親が死んだ時の記憶が浮かび上がったので、


 「ふ……ふざけんなぁあああああ!」


 と、春風はそう怒声をあげると、すぐに赤い翼を出して、消滅しかけている彼岸花とグラシアの方へと飛んだ。


 その後、2人のすぐ傍まで寄った春風は、ガバッと彼岸花とグラシアを抱き締めた。


 まさかの春風の行動に、


 「は、春風!?」


 「春風様、何をなさってるのですか!?」


 と、彼岸花とグラシアがギョッと驚くと、


 「うるさい! 俺にとって、グラシアさんも彼岸花も大(・)事(・)な(・)存(・)在(・)なんだ! その2人が消えるなんて、俺は絶対に許さないからな!」


 と、春風はそう怒鳴りながら、2人を抱き締める力を強くした。


 次の瞬間、春風の全身がグングニルを出した時のように白く光り出したので、


 「は、春風様……!?」


 と、グラシアは春風に向かって何をしようとしているのか尋ねようとしたが、


 「うおおおおお! 契約神オーディン様! 日本の主神天照大神様! オリュンポスの長ゼウス様! そして地球の神々の皆様! 『報い』があるのならちゃんと受けますから、俺に2人を救う『奇跡』を起こすことを、お許しくださいいいいいいい!」


 それを無視して、春風はこの場にいない故郷「地球」の神々に向かってお願いするかのようにそう叫んだ。


 その瞬間、春風達を中心に辺り一帯が白く染まり出して、それと同時に、


 『オッケー! いいよぉ!』


 と、近くで複数の声がした。


 


 


 


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えてたらその日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。