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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第10章 断罪官の逆襲

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第521話 異形春風の力

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 そして、今回はいつもより短めの話になります。


 「妖刀・彼岸花」から現れた赤い光の帯。


 その帯が全身を包んだ瞬間、春風の意識は闇に落ちた。


 (ああ。この感じ、あ(・)の(・)時(・)と同じだ)


 と、闇の中でそう感じていた春風だったが……。


 ーー春風は私が守る!


 ふと、そんな声が聞こえたので、


 (……え、レナ?)


 と、春風はそう疑問に思った。


 そして、現(・)実(・)では、


 「は! 『白き悪魔』も一緒か!」


 「それなら、2人仲良くお死に!」


 フランクとケネスが、レナ、そして異形の姿となった春風に武器を振るっていた。


 それを見て、レナが春風の前に出ようとしたその時、


 「……レ……ナ」


 と、春風がそう口を開いたので、それを聞いたレナが「え?」と声をもらすと、そのレナを押し除けて……。


 ーーガキィン!


 春風は、今や刀と一体化した右腕で、フランクとケネスの攻撃を薙ぎ払った。


 「「なぁにぃ!?」」


 突然のことに驚きの声をあげたフランクとケネス。


 攻撃を弾かれ、空中で隙だらけとなった2人に向かって、

 

 「……コワス」


 と、春風はそう呟くと、その場からダッと前方へジャンプした。


 そして、


 「マズハ……コッチ……」


 と、春風は再びそう呟くと、フランクが持っている剣目掛けて、刀と一体化した右腕を振り下ろした。


 それを見た瞬間、


 (や、ヤベェ!)


 と、フランクがハッとなると、


 「させないわ!」


 と、先に我に返ってたケネスが、空中で体を強引に回転させながら、春風に向かって大鎌を振るったので、


 「あ、危ない!」


 それを見たレナは悲鳴をあげたが、


 「ウウ……」


 と春風はそう声をもらすと、ケネス以上に空中で強引に体を回転させながら、大鎌の攻撃を避けた。


 「ちぃ!」

 

 避けられたケネスは悔しそうに舌打ちをし、そんなケネスを見て、


 「……フ」


 と、春風は鼻で笑った。


 その後、春風はスタッと地面に着地し、フランクとケネスは空中で体勢を立て直すと、


 「た、助かったぜ、ケネス」


 と、フランクは「ふぅ」とひと息入れながらケネスお礼を言い、


 「ふん、礼は要らないわ」


 それに対して、ケネスは「気にするな」と言わんばかりの態度でそう返事すると、


 「それよりも、あの子……」


 すぐに真剣な表情で、目の前の春風を見つめて、


 「ああ。さっき攻撃を弾かれた時にわかったぜ。野郎、明らかに戦闘力(パワー)が上がってやがる」


 それに続くように、フランクも真剣な表情で春風を見つめながら言った。


 その後、


 「見たところ、右腕が剣と一体化してるみたいね。なら、あれを使った戦いがメインと見たわ」


 と、ケネスがチラッと春風の右腕を見ながらそう冷静に分析すると、


 「へ! それなら、右腕は俺任せろ。注意を惹きつけておくから、その隙、ガラ空きになってる左腕の方を狙え」


 と、フランクはケネスにそう提案し、それを聞いたケネスは、


 「ええ、そうさせてもらうわ」


 と、コクリと頷きながら、フランクの提案に賛成した。


 そして、


 「じゃ、いくぜ!」


 と、フランクがそう言うと、春風に向かって突撃してきたので、


 「く、来る……!」


 それを見たレナは身構えようとしたが、それを遮るかのように、


 「サガッテ……」


 と、春風がレナの1歩前に出ながら、レナに下がるようにと言った。


 そんな春風に向かって、


 「は、春風、私の言葉がわかるの……?」


 と、レナは恐る恐る尋ねたが、


 「おぉら死ねやぁ!」


 それよりも早く、春風の傍まで近づいていたフランクが剣を振り下ろしてきた。


 しかし、そんな彼に対して、


 「ウウウ……」


 と、春風は唸るだけでその場から1歩も動かずに、再び「ガキィン」という音を鳴らしながら、フランク攻撃を右腕で受け止めた。


 その瞬間、2人を中心に衝撃波が発生して、


 「きゃあ!」


 それを受けたレナは吹き飛ばされそうになったが、咄嗟に自身の武器である棒を地面に突き立てて、どうにか飛ばされるのを防いだ。


 だが、そんなレナを無視して、


 「おらおらおらおらおらぁ……!」


 フランクは何度も春風に向かって剣を振るったが、


 「ウウウ……」


 と、春風はそう唸りながら、右腕の刃を何度も振るって、フランクの攻撃を全て弾いた。


 それと同時に、春風とフランク、2人を中心に何度も衝撃波が発生し、


 「あ、ああ! は、春風ぁ!」


 レナも何度か吹き飛ばされそうになったが、それでも棒から手を離さなかったので、吹き飛ばされずに済んだ。


 そんな状況の中、


 「こんちくしょうが! いい加減、死にやがれぇ!」


 と、フランクがもう何度目かになるかわからない攻撃を繰り出すと、


 「……イヤダ」


 春風はそう呟いて、その攻撃を軽くいなした。


 そして、


 「う……!」


 攻撃をいなされたフランクの体が春風に近づくと、


 「フン!」


 ーーゴッ!


 春風はフランクの額目掛けて頭突きをかました。


 「カハ!」


 思わぬ一撃を受けたフランクは白目を剥くと、持っていた剣を落としそうになったが、


 「ちぃ!」


 すぐに意識が戻ると落としそうになった剣を握り締めただけじゃなく、空いている左腕で春風の右腕を脇に抱えたので、


 「あ!」


 と、それを見たレナが目を大きく見開くと、


 「今だ! やれ!」


 と、フランクは思いっきり叫んだ。


 すると、


 「了解よ」


 春風の左側に現れたケネスが、両手で握った大鎌を振り上げた。


 「春風!」


 と、レナは春風に向かって叫んだが、


 「遅いわよ!」


 それよりも早く、


 「これで終わり……!」


 と、ケネスはそう叫びながら大鎌を振るった。


 その時だ。


 ーードシュ!


 ケネスが振るった刃は春風に届かず、その代わりに、まるで何かが貫かれたような不気味な音が鳴り、


 「……は……え?」


 と、ケネスはそう声をもらすと、


 「ぶふっ!」


 その口から大量の血を吹き出し、


 「け、ケネスゥ!」


 それを見たフランクは、大きく目を見開きながら悲鳴をあげた。


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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