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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第9章 「勇者」達との新生活

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第439話 「彼女達」との出会い

 遅くなりました、1日遅れの投稿です。


 「決まってるだろ! お前と海神に天上、あとお前の『師匠』の陸島凛咲や、あのミネルヴァって女の人との出会いとか関係だろうが!」


 と、キッと睨みながらそう言った鉄雄に対して、


 「「「あー、そのぉ……」」」


 と、ダラダラと滝のように汗を流しながらそう声をもらした、春風、歩夢、そして美羽。


 だが、


 「……って、ん? ちょっと待って」


 と、春風が何かに気付いたかのようにハッとなって、


 「師匠はともかく、ユメちゃんや美羽さん、それにミネルヴァさんとの関係って、ルーセンティアで聞いてたんじゃないの?」


 と、鉄雄達に向かってそう尋ねると、


 「ある程度はな! でも俺達は、()()()()から詳しい話を聞きてぇの!」


 と、鉄雄がそう答え、それに続くように恵樹と詩織が「うんうん!」と力強く頷いてきたので、


 「えぇ?」


 と、春風は本気で嫌そうな表情をした後、


 「ど、どうしよう?」


 と、歩夢と美羽を交互に見た。


 そんな春風を見て、2人は「う、うーん」とどうしたもんかと悩んでいると、チラッと鉄雄達を見て、


 「フーちゃん、これもう話さないと駄目だと思う」


 「私もそう思う」


 と、観念したかのような表情を浮かべたので、春風は「はぁ」と溜め息を吐くと、


 「わかったよ」


 と、春風も観念したかのような表情を浮かべながら話し始める。


 「まずユメちゃんと出会ったのは5歳の時なんだ。その頃から俺、顔が()()()だから、周りから『女みたい』『男っぽくない』って揶揄われた挙句仲間外れにされてて。で、俺自身もそんな奴らとなんて関わりたくもないから、近所にある誰も人が来ない古びた神社とかで、1人で遊んでたりしていたんだ」


 と、自身の顔を指差しながらそう言った春風の言葉に、


 (ああ、なんか容易に想像出来る)


 と、鉄雄も恵樹も詩織もそう思ったが、それを言葉や表情に出さないように真面目な表情を浮かべていた。


 そんな心境の3人を前に、


 「で、ある日いつものように1人で神社で遊んでいると、()()()()()()()がジッと覗いてたんだ」


 と、春風がそう話を続けると、


 「え? もしかしてその女の子が……?」


 と、詩織が尋ねるようにそう言いながら、チラッと歩夢を見て首を傾げたので、


 「うん。それが私」


 と、歩夢もコクリと頷くと、自身を指差しながらそう答え、


 「その頃の私とフーちゃんは、住んでる町は同じだけど、それぞれ違う幼稚園に通ってたの」


 と、最後にそう付け加えた。


 その言葉を聞いて、


 「え、そうなのか?」


 と、鉄雄がそう尋ねると、


 「うん。自分で言うのもなんだけど、私が通ってた幼稚園は、結構()()()()()()の子供が通うところで、そこでの私は、理由こそ違うけどフーちゃんと同じように1人でいることが多かったんだ」


 と、歩夢が何処か暗い表情でそう答えたので、


 「え、そ、それは何で?」


 と、恵樹が恐る恐るそう尋ねると、歩夢は「ふぅ」とひと息入れて、


 「その、今だから言うけど……私の家、()()()なんだよね」


 と、気まずそうに「あはは」と笑いながら答えた。


 その答えを聞いて、


 「「「や!?」」」


 と、鉄雄、恵樹、詩織が衝撃を受けていると、


 「う、うん。それも、かなり規模が大きめの……」


 と、歩夢が更にそう話を続けたので、


 「ま、マジかよ……」


 と、鉄雄が戦慄したその時、


 「あれ? も、もしかしてだけど、海神さんの家って『海神組』じゃ……?」


 と、恵樹が恐る恐るそう尋ねてきたので、


 「う、うん。そうだけど……」


 と、歩夢も恐る恐るコクリと頷きながらそう答えると、


 「うわぁ、マジか。『海神組』っていったら関東中にその名を轟かせている、超有名なヤクザの組じゃないか」


 と、恵樹はショックを受けたかのように手で自身の顔を覆いながらそう言った。


 そんな恵樹の言葉に、鉄雄と詩織も「マジか」とショックを受けていると、


 「う、うん。ああ、でもね、『ヤクザ』って言っても悪いことをしてるわけじゃないんだよ。ちゃんと()()()()をして地域の治安維持に貢献してるんだ!」


 と、歩夢は大袈裟に手を振りながら、大慌てでそう説明した。


 それを聞いて、


 「お、おお、そうなのか……」


 と、鉄雄がそう返事したが、


 「……でも、あの頃の私はそんなの全然わかんなくて、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも組のみんなも優しいんだけど、それでも怖い人達が沢山いるから、同い年の子達が怖がっちゃって、その所為で私まで怖がられることになって、フーちゃんと同じように1人でいることが多かったんだ。で、そんな日々が嫌になったあの日、『もうこんな家嫌だ!』って、家を飛び出しちゃったんだ」


 と、歩夢は悲しそうにそう話したので、


 「その時に雪村君に出会ったの?」


 と、詩織が首を傾げながらそう尋ねると、


 「うん。家を飛び出したとは言っても、まだ5歳だった私が行ける範囲なんて限られてて、適当に歩いてたら知らない神社に着いて、そこで1人で遊んでたフーちゃんに出会ったの。最初は『女の子がここで何してるんだろう?』って思って離れたところから見ていたんだけど、気付かちゃったうえに……」


 ーーあら、あなたこんなところで何してるの?


 「……って、背後から現れたフーちゃんのお母さんに驚いて、思わず尻餅ついちゃって」


 と、歩夢は恥ずかしそうに顔を赤くしながらそう答えたので、それに詩織だけでなく鉄雄と恵樹までもが「ありゃりゃ……」と声をもらした。


 その後、歩夢が更に顔を真っ赤にしたので、


 「ま、まぁ、そんな感じで、その出来事の後に俺と母さん、そしてユメちゃんはお互い自己紹介して、それから一緒に我が家でおやつタイムをすることになって、迎えにきたユメちゃんの家族とも知り合って、父さんのことも紹介したんだ。で、それ以来ユメちゃんの一家とは家族ぐるみのお付き合いをするようになったんだ」


 と、春風が歩夢を助けるかのようにそう説明した。


 その説明を聞いて、


 「へぇ、そうなんだ。こんなこと言うのもよくないってわかってるけど、怖くなかったの? 相手はヤクザなんだし」


 と、恵樹がそう尋ねると、


 「全然平気だよ。俺も父さんも母さんも、ユメちゃんとユメちゃんの家族が『悪い人』だって思ってないから。寧ろ、『かっこいい! 生のヤクザ初めて見た!』って、家族全員目をキラキラさせたわ」


 と、春風はそう答えて、最後に「あっはっは……!」と笑った。


 ただ、そんな春風を見て、


 「むぅ……」


 と、美羽が頬を膨らませていたが。


 

 


 

 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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