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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第9章 「勇者」達との新生活

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第440話 「彼女達」との出会い・2

 今回はいつもより短めの話になります。


 「……とまぁそんなわけで、これが俺とユメちゃんの出会いってわけ」


 と、歩夢との出会いについてそう締め括った春風。


 それを聞いて、鉄雄、恵樹、詩織が「ふむふむ……」と頷くと、


 「ん? ちょっと待ってよ。通っていた幼稚園が違うってことは、小学校も違うの?」


 と、恵樹が首を傾げながらそう尋ねてきたので、


 「いや、小学校は一緒だよ」


 「う、うん、本当は幼稚園の時と同じお金持ちの子が通う小学校に行く予定だったんだけど、私が無理を言って、フーちゃんと同じ小学校に通うことになったの」


 と、春風と歩夢、2人でそう答えたので、それに鉄雄、恵樹、詩織が「おぉ!」と声をもらすと、


 「『愛』だな!?」


 「『愛』だね!?」


 「『愛』?」


 と、3人ともニヤニヤしながらそう尋ねてきたので、


 「ちょ、ちょっと、恥ずかしいからやめろよぉ!」


 「……」


 と、春風も歩夢も恥ずかしそうに顔を真っ赤にし、


 「むー」


 と、美羽は頬を膨らませて不貞腐れた。


 そんな美羽を見て、春風は「や、ヤバい!」と感じたのか、強引に気持ちを切り替えるように「コホン!」とわざとらしく咳き込むと、


 「ま、まぁとにかく、俺はユメちゃんと一緒の小学校に通うことになったんだ。まぁ、顔は相変わらずこんなだから、周りから揶揄われたりもしたけど、ユメちゃんが一緒だったから、それほど苦にはならなかったんだ」


 と、改めて説明するかのようにそう言い、それに続くように、


 「私も、家のこととか聞かれて困った思いしたけど、フーちゃんのおかげで『普通の家庭です』って答えられるようになったんだ」


 と、歩夢も「うん」と頷きながらそう言った。


 そんな歩夢の言葉に、恵樹が「へぇ、そうなんだ」と呟くと、


 「でもね……」


 と、歩夢は表情を暗くして、


 「それでも家が家だけに色々と厄介なトラブルとか事件が起きて、一緒に暮らしてる組員さんが怪我したりすることが多かったんだぁ」


 と、遠い目をしながらそう言ったので、それを聞いた鉄雄達は「う、うわぁ」とタラリと汗を流した。


 するとそこへ、


 「うん。だから、小学校に上がって暫く経ったある日、その日もトラブルに巻き込まれて大怪我を負った組員さんの1人のお見舞いに向かった病院で、俺達は()()()()()()()()とすれ違ったんだ」


 と、春風が真面目な表情でそう口を開いたので、


 「は? 『女子中学生』って……?」


 と、鉄雄がそう疑問を口にすると、恵樹が何かに気付いたかのようにハッとなって、


 「も、もしかしてだけど……陸島凛咲さんだったり?」


 と、恐る恐る春風に向かってそう尋ね、それに鉄雄と詩織が「え?」と恵樹に視線を向けると、


 「うん、当時14歳だった師匠だよ」


 と、春風はコクリと頷きながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「そ、そうなのか!? でも、何でまた病院に?」


 と、鉄雄が驚きながらもそう尋ねると、


 「その……本人の許可がないから詳しくは言えないけど、その頃師匠はとある悲しい出来事に遭遇して、生きる気力を失っていたんだ。で、その治療の為に俺達が行った病院に通ってたんだけど、まさかその日、()()()()()()()()に遭遇してね」


 と、春風は気まずそうに頬を掻きながらそう答えたので、


 「何だよ、『とんでもない事件』って?」


 と、鉄雄が再び春風に向かってそう尋ねると、


 「『病院襲撃事件』って知ってるかしら?」


 と、春風の横から()()()()()()()()()の声がしたので、その声に春風達が思わずギョッと大きく目を見開きながら、一斉に声がした方へと振り向くと、


 「し、師匠!?」


 「ヤッホー、ハニー」


 何故か春風のベッドの上に、丈の長いガウンを羽織った凛咲が座っていたので、


 「ど、どうして師匠がここに!? いや、どうやって入ってきたんですか!?」


 と、春風が驚きながら凛咲に向かってそう尋ねると、


 「ん? ()()()()()()


 と、凛咲は部屋の窓を指差しながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「いやいやいや! 『窓から』って、え!? 何!? どゆこと!? 何故!?」


 と、春風が戸惑いに満ちた表情で、凛咲に向かって更にそう尋ねると、


 「いや何故って、私とミネルヴァの部屋、()()()()()()()だから」


 と、凛咲は天井を指差しながらそう答えたので、


 「あ、そうなんですか……」


 と、春風は納得の表情を浮かべたが、


 「……じゃなくて! え、ここの真上ってことはつまり、わざわざ上の部屋の窓から降りてここに来たってことですか!?」


 と、すぐにツッコミを入れるように再びそう尋ねると、


 「ええ、そうよ。私くらいになると、誰にも見つからずにここまで降りるなんて簡単だから」


 と、凛咲は「ふふん」とドヤ顔をして胸を張りながらそう答えたので、


 「「「何やってんですかあなたはぁ!?」」」


 と、春風、歩夢、美羽はそうツッコミを入れて、


 「ど、どうしよう、どうツッコミを入れたらいいのかわかんないんだけど」


 「ああ、俺もわかんねぇよ」


 「うんうん」

 

 と、恵樹、鉄雄、詩織の3人は、それぞれどうリアクションすればいいのかわからなくなっていた。


 しかし、そんな春風達を前に、


 「で、みんな、私と春風の出会いを聞きたいんだっけ?」


 と、凛咲がそう尋ねてきたので、


 「「「あ、はい、お願いします」」」


 と、恵樹、鉄雄、詩織の3人がコクリと頷きながらそう答え、


 「え!? ちょ、師匠!?」


 と、春風が焦るような表情で凛咲に向かって声をかけたが、


 「ごめんねハニー」


 と、凛咲はそう謝罪すると、


 「えい!」


 ーートン!


 「うっ!」


 ーーバタリ!


 なんと、凛咲は当て身で春風を気絶させたので、それに鉄雄達が「え!?」と驚くと、


 「そう、あれは10年前、私がまだ中学2年の時だったわ……」


 と、凛咲はそう言って、自身の「過去」を語り始めた。


 

 

 

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