第435話 クラスメイト達を招いて……
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
ハンターとしての仕事が終わったその日の夜、春風が寝泊まりしている部屋の前に現れた、歩夢、美羽、鉄雄、恵樹、詩織の5人のクラスメイト。
彼女達を部屋の中に招き入れると、春風は部屋を明るくして、
(さて、どうおもてなししようかな……)
と、歩夢達を前に「うーん」と考え出した。
因みに、グラシアが入ってるマジスマはというと、歩夢達を入れる前に咄嗟に枕の下に隠していた。
まぁそれはさておき、春風は少しだけ考え込むと、
「……うん」
と頷いて、
「みんな、これから俺がやることは、絶対に誰にも言わないように」
と、歩夢達を見回しながらそう言った。
そのあまりにも真剣な表情に、歩夢達は戸惑いながらも「う、うん」と頷いたので、それを見た春風も「よし」と頷くと、スッと何もないところに右手を差し出して、
「スキル、『無限倉庫』発動」
と、静かにそう唱えた。
次の瞬間、春風の右手の前の空間に黒い穴が開いたので、それを見た歩夢達は「おお!」と声に出して驚いたが、
「しー! ごめん、みんな静かにして! 今、夜なんだから!」
と、春風は自身の口の前で左手の人差し指を立てながらそう注意してきたので、それを聞いた歩夢達はすぐに両手で自身の口を塞ぐと、無言でコクリコクリ頷いた。
それを見た春風は「ふぅ」とひと息入れると、目の前で出した黒い穴ーー無限倉庫に手を入れて、そこから簡素なテーブルを1つ、簡素な椅子を5つ取り出すと、それら全てを設置して、
「さぁ、どうぞ」
と、歩夢達に向かって座るよう促し、
「「「「「あ、ありがとう」」」」」
と、歩夢達はそう返事すると、戸惑いながらもそれぞれ椅子に座り、それを確認すると、春風は再び無限倉庫に手を入れてそこからティーポットと6つのティーカップを取り出し、それらを歩夢達の前に並べるようにテーブルに置いた。
その様子を見て歩夢達がポカンとしている中、春風はティーポットの蓋を開けると、それに水属性の魔力で生み出した本物の水を入れて、次に無限倉庫から小さな紙製の袋を取り出した。それを見て、
「ん? 何、それ?」
と、美羽がそう尋ねると、
「ハーブ入りのティーパックだよ」
と、春風は穏やかな笑みを浮かべながらそう答え、そのティーパックをティーポットの中に入れた後に蓋をすると、今度は両手でそのティーポットに触れると、次の瞬間、春風の両手が赤く光り出して、それから暫くすると、ティーポットの蓋がカタカタと揺れ、注ぎ口から白い煙が吹き出した。
それを見て、歩夢達が「おー」と感心する中、春風はティーポットの持ち手を握ると、歩夢達の前に出したティーカップに、ティーポットの中身……ハーブティーを注いだ。
そして、全員分を注ぎ終えると、
「さぁ、どうぞ」
と、春風は再び穏やかな笑みを浮かべながらそう言い、それを聞いて、
「「「「「い、いただきます」」」」」
と、歩夢達はそう返事すると、それぞれカップに注がれたハーブティーを啜り、
「「「「「あ、美味しい」」」」」
と、全員、ホッとしなような笑みを浮かべながらそう言った。
それを聞いて、
「あはは、ありがとう」
と、春風は笑いながらお礼を言うと、
「……いや、フーちゃん。なんか凄い魔力使いこなせてない?」
と、歩夢が自信なさそうな表情でツッコむようにそう尋ねてきて、そんな彼女に続くように、
「あーうん。確かに雪村君、ここまで思いっきり魔力使ってたよね。一体どうやったらそんなに使いこなせるようになれるの?」
と、恵樹もそう尋ねてきたので、その質問に春風は「ん?」と首を傾げると、
「あー。そこはまぁ、俺、見習いとはいえ『賢者』なんだし、そのおかげで4つの属性の魔術が使えるし、後は『魔力制御』のスキルのおかげかな」
と、なんとも微妙な表情でそう答えた。
そんな春風の答えを聞いて、
「「「「「……」」」」」
歩夢達が「えー? 本当にー?」と言わんばかりのジト目で春風を見つめると、
「いや、ホントだよホント! こればっかりはホントだから!」
と、春風は大慌てでそう言ったが、それでも歩夢達がジト目で見つめてくるので、
「あーほら! おかわりあるから飲んで飲んで!」
と、誤魔化すようにハーブティーのおかわりを勧めた。
それから暫くして、
(む、むー。なんだか気まずいなぁ)
と、部屋全体を包む微妙な空気に、春風が居心地の悪さを感じると、
「そ、そういえばさぁ、こんな風に集まったのって久し振りじゃない?」
と、少々強引な感じで歩夢達に向かってそう尋ねた。それを聞いて、歩夢達が「え?」と首を傾げると、
「あーうん、そうだね。俺達って去年も一緒のクラスだったし」
と、恵樹がそう答えて、
「おお、そうだそうだ。確かグループ作ってなんか色々とやったよな俺達」
と、鉄雄がそう続き、その言葉に詩織もコクンコクンと頷いた。
そして、
「そうだね、ちょっと懐かしいかも……」
と、歩夢が笑顔でそう言ったが、
「……ごめんね、フーちゃん」
と、すぐに表情を暗くしながら、申し訳なさそうにそう謝罪してきたので、
「な、何、ユメちゃん?」
と、春風がそう返事すると、
「フーちゃんがルーセンティア王国を出て行った後、私、みんなにフーちゃんの身の上、話しちゃった」
と、歩夢は更に申し訳なさそうな表情でそう言った。
その言葉を聞いて、春風は「え?」と声をこぼすと、
「あー、ま、マジか。因みに『みんな』って……?」
と、春風は「はは」と頬を引き攣らせながらそう尋ねると、
「えっと、先生やクラスのみんな。それにウィルフレッド陛下と、ストロザイア帝国皇帝のヴィンセント陛下」
と、歩夢がそう答えたので、
「うわ、マジか……」
と、春風はショックを受けたが、
(……いや、俺にユメちゃんを責める資格なんてないよな)
と、すぐにそう考えると、
「あー、大丈夫。いつか何処かでバレるかもしれないって思ってたから」
と、歩夢に向かって手を小さく振りながら、
「だから、気にしないで」
と、穏やかな笑みを浮かべながらそう言った。
その言葉を聞いて、
「「「「「え、えっとぉ」」」」」
と、歩夢達が気まずそうな表情を浮かべると、
「確かにユメちゃんの言う通り、俺の本当の両親は7年前に、とある『事故』で死んじゃったんだ」
と、春風は真面目な表情でそう話を始めたので、
「何? その『事故』って……?」
と、詩織が首を傾げながらそう尋ねると、
「『新型エネルギー暴走事故』って、聞いたことないかな?」
と、春風は尋ね返すようにそう答えた。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ずに、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




