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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第9章 「勇者」達との新生活

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第427話 勇者達と「お仕事」・20

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 時は少し前まで遡る。


 春風が合体パープル・スライムを相手に戦っている中、そんな春風の帰りを待っているレナ達はというと、


 『……』


 ()()1()()を除いて、皆、シーンと静まり返っていた。


 無理もないだろう、何せ今回春風が討伐しなきゃいけないのは、スライム系の魔物の上位種であるパープル・スライムで、本来ならパーティを組んで討伐するタイプの魔物なのに、それを春風1人で、しかも5匹も討伐しなきゃいけないのだから、皆、不安と心配でいっぱいだったのだ。特に歩夢、美羽、鉄雄、恵樹、詩織の5人の「勇者」ことクラスメイト達は、下手したら2度と春風に会えないのではとより不安になってしまい、皆、表情を暗くしていた。


 その時だ。


 「ねぇ、レナちゃん」


 と、冒頭に出てきた「ただ1人」ことキャロラインがそう話しかけてきたので、


 「……はい、何ですか?」


 と、レナが若干警戒しながらそう返事すると、


 「レナちゃんは、春風ちゃんのこと好きなの?」


 と、キャロラインは首を傾げながらそう尋ねてきたので、それを聞いた歩夢ら春風のクラスメイト達は、


 「「「「「ブフォ!」」」」」


 と、5人同時に吹き出し、


 ((こ、ここでそれ聞きますか!?))


 と、残されたディックとフィオナはというと、キャロラインの質問を聞いてゴクリと唾を飲んだ。


 そんな歩夢達を他所に、キャロラインに質問されたレナはというと、


 「それは……」


 と、表情を暗くしたが、すぐに気持ちを切り替えたかのように真っ直ぐキャロラインを見つめると、


 「正直に申しますと、『好き』という想いはありますが、『愛している』というにはかなり微妙で、『好き』は『好き』でも、あくまで『旅の仲間として』といったところです。ただ、『惚れているか?』と問われれば、『惚れてる』方だと思いますが……」


 と、少しずつ自信なさそうな表情になりながらそう答えた。


 その答えを聞いて、歩夢と美羽が「むむ……」とレナを警戒していると、


 「まぁ、そうなの? 因みにだけど、春風ちゃんのどの部分に惚れたのかしら? もしよかったら教えてほしいんだけど……」


 と、キャロラインは申し訳なさそうに再びそう尋ねてきたので、レナを除いたその場にいる者達全員が、


 (いや、もう勘弁してやれよ!)


 と言わんばかりにキャロラインに視線を向けると、


 「謁見の間で初めて春風を見た時は、『うわ! すっごい美少女! え、男なの!?』ってショックを受けましたけど、ただ美人なだけじゃなくて、『王様』を相手に引くことなく自分の意見を言った時は凄く格好よかったですし、斬りかかってきた騎士をぶっ飛ばしたところも格好よかったですし、最後一緒に戦った時も、チラッと間近で見ると『やっぱり格好いい!』と思いました」


 と、レナは真っ直ぐキャロラインを見つめたままそう答えたので、


 「あらぁ! それは是非私も見たかったわぁ!」


 と、キャロラインはパァッと表情を明るくし、そんなキャロラインに向かって、


 『おいおい』


 と、レナを除いたその場にいる者達は、『皇妃』を相手にしてるにも関わらず、皆、声に出してそうツッコミを入れた。


 すると、


 「ですが……」


 と、レナが表情を暗くしながらそう口を開いたので、それにキャロライン達が「ん?」と反応すると、


 「王城から春風を連れ出した時は、今だから言いますけど……私、凄く不安だったんです。だって、いきなり現れて『私を信じて一緒に来て!』なんて言う人、自分が言うのもなんですが明らかに怪しすぎますし、もし拒否されたらどうしようって思って……」


 と、レナは震えた声でそう言った。


 その答えを聞いて、


 「「「「「あ……」」」」」


 と、歩夢ら5人の勇者達はそう声をもらし、


 「それは……当然でしょうね」


 と、キャロラインも表情を暗くしながらそう返事をすると、


 「ですが、春風はそんな私のことを信じてくれて、私と一緒に来てくれて、それどころか連れ出した日の夜に、『自分を連れ出してくれてありがとう』なんてお礼まで言われましたよ。こんなの……惚れるに決まってるじゃありませんか」


 と、レナは少しだけ震えた声でそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「あらあらぁ!」


 と、キャロラインは更に表情を明るくしただけでなく頬を赤くしながらニヤリと笑ったが、反対にレナは何故か表情を暗くすると、


 「こんな想い、許されないのはわかってます。いつか、春風は勇者達と一緒に元の世界に帰ってしまいますから。勇者達もそうなんですけど、春風には家族が……()()()()()()がありますから」


 と、更に震えた声でそう言ったので、それにキャロラインが「そうね……」と呟くと、


 「……ですが、その一方で、『帰らないで』『この世界(ここ)にいて』『私が春風の帰る場所になるから』って想いもあるんです。だって、一緒にハンターの仕事をやって、『もっと春風といたい』って思ってしまったから」


 と、レナは震えた声のまま、自分自身をギュッと抱き締めながらそう言った。


 その言葉に「え、えぇ?」と歩夢達が困った表情になっていると、キャロラインはレナに近づき、ギュッとレナを抱き締めると、


 「ごめんね、辛いことを言わせてしまって……」


 と、優しく頭を撫でながら、レナに向かってそう謝罪した。


 そんなキャロラインの謝罪を聞いて、


 「い、いえ……」


 と、レナが首を左右に振りながらそう返事をすると、


 「……ん?」


 と、ディックが何かに気付いたかのようにそう声をもらし、とある方向を見つめ出したので、そんなディックに続くように、レナやキャロライン達が一斉にその方向見つめると、何やら向こうの方から複数の人影が見えた。


 そして、その複数の人達の先頭には、


 「あ、兄貴ぃ!」


 と、ディックが表情を明るくしたように、そこには右腕を大きく振る春風の姿があった。


 

 

 


 


 


 


 


 


 

 

 


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたらその日のうちに終わらせることが出来ず結果として1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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