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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第9章 「勇者」達との新生活

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第417話 勇者達と「お仕事」・10

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 少々()()()()()()はあったが、どうにか倒したサーベル・ハウンドとベルセルク・ビートルの解体を終えた春風達。


 その後、再び森の中を進み始めたが、


 「「「「「うぅ……」」」」」


 未だに顔を真っ青にしている歩夢ら「勇者」達を見て、


 「あー。みんな、本当に大丈夫? 駄目なら何処かで休憩するか、一旦フロントラルに戻るけど……」


 と、春風が声をかけると、


 「いや、いい! 気にすんな!」


 と、鉄雄がキッと春風を睨みながら力強くそう返事し、


 「あはは。だ、大丈夫、このまま進んでいいよ」


 と、恵樹が笑顔でそう返事した。そしてそんな2人の横では、歩夢、美羽、詩織がコクリコクリと頷いていたが、その顔色はまだ真っ青で、明らかに無理をしている様子だったので、春風はその場でピタッと止まると、


 「ちょっと失礼……」


 と、そう呟いて、ゆっくりとしゃがみ込んだので、


 「は、春風?」


 と、それを見たレナが春風に声をかけると、春風はスッと左手を少し上げた。


 すると、銀の籠手をつけた左手がオレンジ色に光り出したので、


 「あ、綺麗……」


 と、それを見た詩織がそう呟くと、春風はそのオレンジ色に輝いている左手をソッと地面につけて、ゆっくりと目を閉じた。


 そして、レナをはじめとした仲間達に見守られる中、それから少し時間が経つと、


 「……うん、見つけた」


 と、春風はゆっくりと目を開けながらそう言って、それからすぐにスッと立ち上がったので、


 「あ、兄貴……?」


 と、春風が何をしたのか気になったディックが声をかけると、


 「こっちだよ」


 と、春風はそう言って、とある方向へと歩き出し、そんな春風を追うように、


 「ま、待ってよ春風!」


 と、レナ達もその場から歩き出した。


 それから暫くの間、春風を先頭に森の中を進んでいると、


 (……あれ? 水の音?)


 と、レナがそう思ったように、前の方から水が流れる音が聞こえたので、


 「もうすぐだよ」


 と、春風が笑顔でそう言うと、それからすぐに、


 『か、川だ』


 と、大きな川がある場所に出た。


 静かに流れるその川を見て、それまで顔色が悪かった歩夢達が「わぁ……」と見惚れていると、


 「よし、それじゃあ……」


 と、春風はそう口を開いて、腰のポーチに手を突っ込むと、そこから様々なものを取り出した。


 木製の大きなテーブルを2つに、今いる人数分のシンプルな椅子。


 その隣にはこれまた様々な調理器具のようなものを出して、テーブルの1つには大きな丸いパンに、燻製肉や新鮮な野菜と果物が並べられていた。


 目の前で出されたそれらに、歩夢達がポカンとしていると、


 「ごめん、レナ。ちょっと手伝って」


 と、春風がレナに向かってそう言ったので、それにレナは最初「む……」となったが、すぐに「ふぅ」とひと息入れて、


 「……まったく、しょうがないなぁ」


 と、呆れ顔でボソリとそう呟くと、


 「わかった」


 とそう言って、春風に言われるがままに目の前の様々な食材を、2人で調理していった。


 そんな楽しそうに料理をしている春風とレナを見て、


 「あ、兄貴、僕達も手伝うよ!」


 と、ハッとなったディックがそう言い、それに併せてフィオナもコクリと頷くと、


 「ありがとう。じゃあ、お願い」


 と、春風はディック達に向かって笑顔でそう言ったので、


 「ま、待ってよ、じゃあ私も……」


 と、歩夢もハッとなってそう口を開くと、


 「ユメちゃん。それにみんなも、ゆっくり休んでよ。ここは、俺達でやるからさ」


 と、春風が穏やかな笑みを浮かべながらそう言ったので、それを聞いた歩夢が「で、でも……」と何か言おうとしたが、そこへキャロラインがソッと歩夢の肩に手を置いて、


 「ありがとう春風ちゃん。それじゃあ、私達は休ませてもらうわ」


 と、春風と同じように穏やかな笑みを浮かべながらそう言い、それを聞いた歩夢ら勇者達は「え? え?」と戸惑っていると、


 「ほらほらみんな。ここはお言葉に甘えて、休ませてもらいましょ」


 と、キャロラインは穏やかな笑みを浮かべたままそう言い、その後、戸惑う歩夢達を半ば強引に椅子に座らせたので、


 「ありがとうございます、キャロライン様」


 と、春風はキャロラインに向かってそうお礼を言うと、レナ達と共に調理を続けた。


 それからまた暫くすると、


 「さぁ、みんな! お昼ご飯の出来上がりだよ!」


 と、春風はキャロラインや勇者達を見ながらそう言った。


 テーブルの上には、食べやすいようにカットされた野菜と燻製肉が挟まれたサンドイッチに、大きめのボウルに入れられた生野菜のサラダ。その横には何か液体が入った小さな瓶が数本あって、更にその隣の皿の上には、これまた食べやすくカットされた果物が並んでいた。


 目の前に並べられたそれらの料理を見て、


 『お、おぉ……!』


 と、歩夢達がそう声に出して見惚れていると、


 「それじゃあ皆さん、ご一緒に……」


 と、既に椅子に座っていた春風がそう口を開いたので、それに歩夢達が「え?」と首を傾げていると、そんな彼女達を前に、春風とレナは手をパンッと合わせて、


 「「いただきます」」


 と言うと、それに続くように、


 「「いただきます」」


 と、ディックとフィオナも目の前に並べられた料理を見てそう言い、更にそこへ、


 「それじゃあ、私もいただきます」


 と、キャロラインも笑顔でそう言ったので、残された歩夢達も、それぞれ顔を見合わせた後、


 「「「「「い、いただきます!」」」」」


 と、若干まだ戸惑ってはいるが、目の前に並べられた料理を見て、皆、一斉にそう言った。


 そして時が流れて、


 『ご馳走様でした!』


 と、レナ達が空になった食器を前にそう言うと、


 「はは、お粗末様でした」


 と、春風はそんなレナ達を見回しながらそう言い、その後は空になった食器を片付けると、レナ達に食後のお茶を用意した。


 「はー。とっても美味しかったわぁ」


 と、お茶を一口啜った後にキャロラインがそう口を開くと、


 「ありがとう、春風ちゃん」


 と、春風に向かってお礼を言った。


 それを聞いて、


 「いえ、レナ達が手伝ってくれたおかげです」


 と、春風が困ったような笑みを浮かべながらそう返事すると、


 「あらあらぁ、謙遜しちゃってぇ……」


 と、キャロラインは少し揶揄うかのようにそう言った。


 それから更に時が経って、歩夢達が「ふぅ」とひと息入れていると、


 「さてと……」


 と、春風が椅子から立ち上がったので、


 「ん? 兄貴、どうしたの?」


 と、ディックが春風に向かってそう尋ねると、


 「少し()()に行ってくるね」


 と、春風はそう言った川沿いを歩き出した。


 ただ、その際に、


 「レナ、ディック、フィオナさん。みんなのことをお願い」


 と、レナ達に何やら不穏なことを言っていたが。



謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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