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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第9章 「勇者」達との新生活

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第409話 勇者達と「お仕事」・2

 本日2本目の投稿です。


 「それじゃあ、まずは春風ちゃん達の仕事ぶりを、歩夢ちゃん達と一緒に見学させてもらうわね」


 と、そう言ったキャロラインの言葉に、


 『……え?』


 と、首を傾げる春風達。


 その後、


 「あの、それってどういう意味でしょうか?」


 と、春風が恐る恐るキャロラインに向かってそう尋ねると、


 「ああ、特に深い意味はないのよ。今日のところはまず歩夢ちゃん達に、『ハンター』っていうのがどういう仕事をするのかを、実際に見てもらおうってだけだから」


 と、キャロラインは笑顔でそう答えたので、


 「「「「「あ、そうなんですか……」」」」」


 と、歩夢だけでなく美羽や鉄雄、野守、夕下の5人が納得の表情を浮かべたが、


 「あの、お言葉ですがキャロライン皇妃様。時が経っているとはいえ、自分はまだ『ハンター』になったばかりで階級も低いですし、仕事も数えるくらいしかしておりません。そんな自分よりも、他の『ハンター』、特にヴァレリーさんやタイラーさんのレギオンに所属している方達の方が参考になると思うのですが……」


 と、春風は真面目な表情でキャロラインに向かってそう提案し、それに続くように、


 「ああ、私のところなら歓迎だね」


 「ええ、僕のところも同じくですよ」


 と、ヴァレリーとタイラーも笑顔でそう言ったが、


 「ああん駄目よぉ、()()()()()()()()()()見学させる意味があるのよ」


 と、キャロラインは首を左右に振りながらそう却下してきたので、


 「……何故、自分が?」


 と、春風は目の前にいるキャロラインに「疑い」の眼差しを向けて警戒しながらそう尋ねた。


 その質問を聞いて、


 「もう、そんなに警戒しないでよぉ。歩夢ちゃん達と同じ『ハンターになったばかり』の春風ちゃんだからこそ、どんな仕事をするのかお手本にしやすいってだけだからぁ」


 と、キャロラインは慌ててそう答えたが、そんなキャロラインの答えに、春風は逆に警戒を強くすると、


 「なるほど、あなたのお話はご尤もですが、それでも、()()()()()()が起きてしまったらと思うと……」


 と、チラッと歩夢達を見ながらそう言った。因みに、ここで春風が言う『万が一のこと』とは、仕事の最中、もしくは始まる前を終わった後に起こるアクシデント全般のことで、もしもそのアクシデントに、目の前にいるクラスメイト達、特に「大切な存在」である歩夢と美羽が巻き込まれてしまった時のことを考えてしまい、それが、春風の警戒を更に強くしていた。


 まぁそれはさておき、春風が「不安に思ってること」を聞いて、キャロラインは「あぁ」と何かを察したかのような表情を浮かべると、


 「そういうことなら、私に任せて。歩夢ちゃん達のことは、私が守るから」


 と、春風に向かって笑顔でそう言ったが、その言葉に春風は「はぁ……」と返事した後、


 「キャロライン皇妃様、失礼を承知でお尋ねしますが……『私が守る』って、あなた戦えるんですか?」


 と、春風は疑いの眼差しをキャロラインに向けながらそう尋ねた。


 その質問を聞いて、


 「は、春風、駄目……!」


 と、アデレードが春風とキャロラインの間に割って入ったが、次の瞬間、


 「あら、誰に向かって質問してるのかしら?」


 と、キャロラインは笑顔のままそう答えたが、同時にその雰囲気がガラリと変わって、まるで何か得体の知れないものが現れたかのように感じたのか、一部の者達を除いて、レナや歩夢達をはじめとしたその場にいる者達全員が、キャロラインを見てブルッと体を震わせながら、タラリと汗を流した。よく見ると、中には腰を抜かしてる者達もいて、その人達は皆キャロラインを見て顔を真っ青にしながら、ガクガクと全身を震わせていた。


 しかし、そんな状況の中、


 (へぇ、()()()()なら……)


 と、春風は臆することなく心の中でそう呟きながら、真っ直ぐキャロラインを見つめると、


 「失礼しました、キャロライン皇妃様。疑ってしまって、大変申し訳ありませんでした」


 と、深々と頭を下げた後、落ち着いた口調でキャロラインに向かってそう謝罪したので、


 「あら、春風ちゃんってば、可愛いだけじゃなくて肝も据わってるのねぇ」


 と、その謝罪を聞いたキャロラインが笑顔でそう言ったが、


 「いえ、とんでもございません。自分、こう見えてかなり気の小さい人間ですから……」


 と、春風はゆっくりと首を左右に振りながらそう否定した。


 そんな春風の言葉を聞いて、


 「まぁ、そんなに謙遜することないのにぃ」


 と、キャロラインはちょっとだけ「むぅ」と頬を膨らませながらそう返事したが、


 「でも、ありがとう春風ちゃん。私のことを信じてくれて」


 と、すぐにニコッとしながらそう付け加えた。その瞬間、その場の空気がガラリと変わったのを感じたのか、レナや歩夢をはじめとしたその場にいる者達は、皆、ダラダラと汗を流しながら「ぜぇ、はぁ……」と肩で息をし出した。


 しかし、そんな状況であるにも関わらず、


 「それではキャロライン皇妃様。無礼は承知ですが、ユメちゃん達のこと、よろしくお願いします」


 と、春風は落ち着いた口調のまま、キャロラインに向かってそうお願いすると、


 「ええ、任せて春風ちゃん」


 と、キャロラインは「うふふ」と笑いながらそう返事した。


 その後、


 「さてと、じゃあ今日はどんな仕事を受けようかな……」


 と、春風が今日の仕事は何をしようかと考えた、まさにその時、


 「あ、春風君」


 と、受け付け係の女性職員であるジュリアが、春風に向かってそう声をかけてきたので、


 「ん? どうしたんですかジュリアさん」


 と、春風がそう返事すると、ジュリアは「こちらへ」と手招きしながら春風を誘って、それに春風が従うと、ジュリアは春風に顔を近づけて、


 「実は、春風君に『指名依頼』が来てるんです」


 と、小さな声でそう言ったので、


 「え? 俺にですか?」


 と、春風は首を傾げながらそう返事した。




謝罪)


 大変申し訳ありません。誠に勝手ながら、前回投稿した話のタイトルを変更させてもらいました。


 本当にすみません。

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