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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第9章 「勇者」達との新生活

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第405話 2人の決意を聞き終えて……

 本日2本目の投稿です。


 


 そして時は戻って、翌日の宿屋「白い風見鶏」の食堂。


 「……というわけで、私達はここに残ることになったの」


 と、春風達に向かって自分達がここフロントラルに残る理由を説明したキャロライン。そしてそれに続くように、

 

 「そ、そうなんです」


 と、イヴリーヌも恥ずかしそうに顔を赤くしながらそう言うと、最後に「申し訳ありません」と謝罪した。


 そんなキャロライン達の説明に、


 「はぁ、そう言う訳でしたか……」


 と、春風は納得の表情を浮かべたが、


 「……いや、意味がわかりませんよ!」


 と、すぐに目をクワッと大きく見開きながら、キャロラインに向かってそうツッコミを入れた。


 因みにではあるが、春風達はキャロラインの説明を聞いている間、デニスが用意した料理を食べていて、説明が終わった時には皆、食後のお茶を啜っていた。勿論、キャロラインとイヴリーヌ、そして騎士達もである。


 まぁそれはさておき、


 「……コホン、失礼しました」


 と、春風は咳き込みながら先ほどのツッコミを謝罪すると、


 「あの、キャロライン皇妃様。理由は理解出来ましたが、帝国の方はよろしいのですか? 皇族ともなると、()()あると思うのですが……」


 と、落ち着いた口調でキャロラインに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、


 「あぁ、それなら問題ないわ春風ちゃん。向こうには夫と監視(監督)役のレオナルドがいるし、もう1人の娘のエレクトラもいるからね。ああ、因みに『レオナルド』ってのは息子だから」


 と、キャロラインは笑顔でそう答えたので、その答えに春風が「そ、そうですか」と返事すると、


 「まぁ、夫はたまに『皇帝』としての仕事をサボることもあるけど、その時はレオナルドが私直伝の『お仕置き術』でお仕置きするから、特に問題はないから」


 と、キャロラインはそう話を続けた。


 その話を聞いて、


 「なんと! それはまた素晴らしい息子さんですね」


 と、春風は少しだけ目を大きく見開きながらそう言うと、


 「そうよぉ、自慢の息子なんだから!」


 と、キャロラインは「ふふん!」と胸を張りながらそう自慢したが、2人から少し離れたところでは、


 「……な、なぁ。今、キャロライン皇妃様サラリとスゲェこと言わなかったか?」


 「うん、言ってたね。そして、それを普通に受け入れてた雪村君も凄いと思うんだけど」


 「あー、春風は基本的に相手の話をちゃんと聞く方だからね。私もそれで結構春風に助けられたわぁ」


 「そうなんですか?」


 と、鉄雄に野守、凛咲、そして夕下が小声で話し合っていた。


 そんな彼らを他所に、


 「あ。そういえばキャロライン皇妃様、アーデさ……アデレード様にここに残るという話は……?」


 と、春風がキャロラインに向かって恐る恐るそう尋ねると、


 「勿論、アーデちゃんには後でちゃんと話をするから」


 と、キャロラインは笑顔でそう答えたので、それに春風は「そうですか」と返事したが、


 (いや、それでいいのか?)


 と、内心ではそう疑問に思っていた。しかし、


 (やめとこう。これ以上は何故か深く踏み込んではいけない気がする)


 と、春風は首を左右に振りながらそう考えると、


 「キャロライン様のお話はわかりました」


 と、キャロラインに向かってそう言い、


 「確認しますが、イヴリーヌ様も本当にこちらに残るのですか?」


 と、すぐにイヴリーヌの方を見てそう尋ねた。


 その質問に対して、


 「ええ。本来であれば、わたくしはこのままルーセンティア王国に帰還しなかればならないのですが……」


 と、イヴリーヌは真剣な表情でそう答えると、


 「昨日の春風様のお話を聞いて、わたくしも何か出来ることをしたいと考え、ここに残ることに決めたのです。勿論、ヘクター達騎士の皆様にも相談済みです」


 と、続けてそう言い、それに合わせてヘクターとエヴァンもコクリと頷いた。ただ、ルイーズはそのあたりのことを聞いていなかったのか少し戸惑っている様子だったが。


 そんなルイーズを他所に、


 「そうですか。それでしたら、こちらが言うことは何もありません」


 と、春風がイヴリーヌに向かってそう言うと、


 「あの……ご迷惑でしたでしょうか?」


 と、今度はイヴリーヌが恐る恐るそう尋ねてきたので、それに春風は「え?」と首を傾げたが、


 「いえ。驚きはしましたが、迷惑とは思っておりませんので、どうかお気になさらないでください」


 と、優しい笑みを浮かべながらそう言い、それを聞いたイヴリーヌは、


 「あ、ありがとうございます」


 と、顔を真っ赤にしながらお礼を言った。


 そんな様子のイヴリーヌを見て、


 (あ、あれ?)


 と、春風はそう思いながら再び首を傾げて、


 「「「「むむ!」」」」


 と、何故か歩夢、美羽、凛咲、ミネルヴァの4人が警戒し出し、


 「あらあらぁ……」


 と、キャロラインはなんともイヤらしそうな笑みを浮かべた。


 その後、


 「ゴホン!」


 と、春風がわざとらしく咳き込むと、


 「あー、えっと。イヴリーヌ様とキャロライン皇妃様のお話わかりました。それで、無礼を承知で質問させてもらいますが、これからの予定としてはどうするおつもりでしょうか?」


 と、真面目な表情でイヴリーヌとキャロラインに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、


 「あー、それはねぇ……」


 と、キャロラインが答えようとした、まさにその時、食堂の外からタタタッという足音が聞こえたので、


 (ん? 何だ?)


 と、それを聞いた春風がそう疑問に思っていると、


 「おーい、春風おっはよー……!」


 と、レナが笑顔でそう挨拶しながら食堂に入ってきたが、


 「あ、レナ……!」


 と、春風がそう声をあげる前に、


 「あら、レナちゃんおはよう!」


 と、キャロラインが笑顔でそう挨拶を返した。


 そして、それから数秒後、


 「なんでいるんですかぁ!?」


 と、レナは大きく目を見開いて驚きながら、キャロラインに向かってそう尋ねたので、


 「うふふ……」


 と、キャロラインはそう声に出して笑い、


 (……まぁ、そりゃ驚くよな。こんな状況)


 と、春風は「ははは」と頬を引き攣らせながら、心の中でそう呟いた。


 


 

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