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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第9章 「勇者」達との新生活

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第404話 キャロラインとイヴリーヌの決意

 遅くなりました、1日遅れの投稿です。


 それは昨夜、オードリーが手配した宿の一室で、


 「キャリーの方はこれからどうする気だ? 目的の雪村春風に会えたからよぉ」


 と、大鏡型の通信用魔導具に映し出された映像のヴィンセントにそう尋ねられて、


 「うふふ、考えたんだけどねぇ……」


 と、キャロラインが何やら怪しげな笑みを浮かべながらそう口を開いた時のことだった。


 「私、フロントラル(ここ)に残るわ」


 と、ヴィンセントの質問に対してキャロラインは笑顔でそう答え、


 「「ええぇ!?」」


 と、隣で聞いていたイヴリーヌと、もう1つの大鏡型魔導具に映し出された映像のクラリッサは驚きの声をあげ、


 「「……」」


 その隣にいる映像のウィルフレッドとマーガレットは黙って目を大きく見開き、


 「あーやっぱそうなるよなぁ」


 「ですね」


 「はぁ、母様……」


 と、映像のヴィンセント、レオナルド、エレクトラは「やっぱりか」と言わんばかりに手で顔を覆いながらそう呟いていた。


 すると、


 「あ、あの、キャロライン皇妃様!」


 と、イヴリーヌがそう声をあげたので、


 「あら? なぁにイヴりんちゃん?」


 と、キャロラインがイヴリーヌを見てそう返事すると、


 「そ、その呼び方やめてください……ではなくて! 皇妃様、いきなり何の()()()を仰ってるのですか!?」


 と、イヴリーヌはノリツッコミ的なことをしながら、キャロラインに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、キャロラインは「ん?」と首を傾げると、


 「イヴリーヌの言う通りだ。どういうおつもりですかな、キャロライン殿?」


 と、映像のウィルフレッドが真剣な表情でそう尋ねてきたので、


 「……冗談を言ったつもりはないわ、ウィルフレッド陛下」


 と、キャロラインもそれまでののんびりとした様子から、ウィルフレッドと同じように真剣な表情と口調でそう返事した。


 そんなキャロラインの様子に、イヴリーヌが緊張でタラリと汗を流しながらゴクリと唾を飲むと、


 「確かに、ここまでの話の流れからして、雪村春風をすぐにここからストロザイア帝国に連れ出すべきなんだと思っているわ」


 と、キャロラインは真剣な表情のままそう話を続けたので、そんな彼女の様子に誰もが何も言えないでいると、


 「でもね、そっちに着いたら着いたで、雪村春風と桜庭水音の決闘が行われるでしょ?」


 と、キャロラインがそう尋ねてきたので、


 「ああ、それはもう決定事項だ」


 と、その質問にヴィンセントはコクリと頷きながらそう答え、それに続くように、


 「はい。私と行動を共にしたことによって、水音達のレベルは着実に上がってますので、次はもう少し強そうな魔物のいる土地にしようと計画しています」


 と、エレクトラもコクリと頷きながらそう言った。


 ただ、その言葉が届いたのか、


 「「「「「「うっ! な、なんか凄い悪寒が……」」」」」」


 と、彼女から離れたところにいる水音達はビクッと体を震わせていた。


 まぁそれはともかく、映像のヴィンセントとエレクトラの言葉に、キャロラインは「ふふ、そう……」と小さく笑いながらそう呟くと、


 「それなら、当初の予定通り、2人のレベルが50になるまで再会させない方がいいと考えてるの。どうせ再会させるなら、強くなってからの方がいいじゃないかしら?」


 と、映像のヴィンセントらに向かって再びそう尋ねたので、


 「ああ、そうだな。確かにその方が再会した時の感動も大きくなるかもしれないしな」


 と、その質問を聞いた映像のヴィンセントが納得の表情を浮かべたが、


 「で、ですが! もしも、そうこうしているうちにまた断罪官が……いえ、もっと言えば五神教会が雪村春風様を狙って動き出したら……!」


 と、イヴリーヌが不安そうな表情を浮かべながら、震えた声でそう尋ねてきた。


 すると、


 「そんなこと私がさせないわ」


 と、キャロラインが恐ろしく冷静な表情を浮かべながら冷たい口調でそう即答したので、


 「え?」


 と、イヴリーヌが思わずそう声をもらすと、


 「そうよ、私がそんなこと絶対に許さないわ。幾ら向こうに『正義』があったって、()()()()()()()で春風ちゃんを殺そうとしたんだもの。そんなこと、絶対に許さない」


 と、キャロラインは冷たい口調のまま更にそう話を続けたので、


 「ひっ!」


 と、イヴリーヌは思わずそう小さく悲鳴をあげた。

 

 そんなイヴリーヌを見て、映像のウィルフレッドは「ヤバい!」と感じたのか、


 「落ち着いてくれキャロライン殿。五神教会と断罪官についてはこちらで見張るし、もし何か動きがあれば、国王として全力で彼らを止める。だから……」


 と、表情こそ落ち着いてはいるが何処か必死な感じの口調でそう懇願してきたので、


 「……うふふ。頼りにしてるわ、ウィルフちゃん」


 と、そんなウィルフレッドの言葉に、キャロラインは穏やかな笑みを浮かべながら、のんびりとした口調でそう返事した。


 それを聞いて、映像のウィルフレッドがホッと胸を撫で下ろしていると、


 「まぁそんなわけでぇ、私はここに残って、春風ちゃんが強くなる為の()()()()をしようと思うの。ああ勿論、アーデちゃんにも手伝ってもらおうと思ってるわぁ」


 と、キャロラインは「うふふふ……」と笑いながらそう言ったので、


 「やれやれ、一度決めたら止まらねぇもんなぁキャリーは……」


 と、映像のヴィンセントが呆れた表情で「はぁ」と溜め息を吐きながらそう呟くと、


 「わかったよ。じゃ、雪村春風の方はそっちに任せるわ」


 と、キャロラインに向かってそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「やったー! ありがとう!」


 と、キャロラインがパァッと表情を明るくしながらお礼を言い、


 「うぅ、キャロライン皇妃様……」


 と、イヴリーヌがオロオロした様子でそう口を開くと、


 「イヴリーヌ」


 と、映像のウィルフレッドがそう声をかけてきたので、


 「は、はい、何ですかお父様!?」


 と、イヴリーヌが驚きながらそう返事すると、


 「其方はどうするつもりだ? 一度こちらに戻るか?」


 と、映像のウィルフレッドが真剣な表情でそう尋ねてきた。


 その質問を受けて、イヴリーヌは「あ……」と声をもらすと、ゆっくりと深呼吸して気持ちを落ち着かせた。


 そして、真っ直ぐ映像のウィルフレッドを見つめると、


 「お父様、お母様、お姉様。わたくしも、キャロライン皇妃様と共にこちらに残ります。わたくしに何が出来るのかわかりませんが、このまま黙って戻るなんて出来ませんし、きっと、歩夢様達も残ると思います」


 と、ハッキリとした口調でそう言ったので、その言葉に映像のウィルフレッドが「そうか……」と呟くと、


 「それに……」


 「ん?」


 「わたくしも、個人的な理由なのですが……雪村春風様がどのような道を歩いていくのか、気になりますから……」


 と、イヴリーヌは恥ずかしそうに顔を赤くしながらそう話を続けたので、その言葉に映像のウィルフレッド達が目をパチクリとさせ、


 「あらあらあらぁ!」


 と、キャロラインは何やらいやらしそうな笑みを浮かべた。


 すると、


 「ははは、そうか……」


 と、映像のウィルフレッドが小さく笑いながらそう呟いたので、それにイヴリーヌが「ん?」と反応すると、


 「わかった。では、こちらで五神教会と断罪官を見張るから、イヴリーヌはそちらでキャロライン殿をサポートしてほしい。勿論、雪村春風殿とそちらにいる歩夢殿達もだ」


 と、映像のウィルフレッドは真剣な表情でイヴリーヌに向かってそう言い、それを聞いたイヴリーヌは、


 「はい、わかりました」


 と、ウィルフレッドと同じように真剣な表情でそう返事したので、


 「うふふ! それじゃあ、私とイヴりんちゃんはここに残るってことで決まりね!」


 と、キャロラインは更に表情を明るくしながらそう言った。


 ちょっと長くなってしまったが、こうして、キャロラインとイヴリーヌはフロントラルに残ることが決まった。


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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