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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

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第391話 「カミングアウト」、からの……・2

 今回は、いつもより長めの話になります。


 「ひょっとすると皆さん、昨夜『断罪官』と何かありましたか?」


 と、そう尋ねてきたフレデリックに、


 『うぅ!』


 と、春風、レナ、アデレード、ヴァレリー、タイラー、ディック、フィオナはギクッとなった。特にディックとフィオナは2人して、


 「「あわわわ……」」


 と、顔を真っ青にしながらブルブルと全身を震わせていたので、それを見たフレデリックは「むむ?」と目を細めた。


 すると、


 「あのー……」


 と、イヴリーヌが恐る恐る「はい」と手を上げながらそう口を開いたので、


 「どうしたのですかイヴリーヌ様?」


 と、フレデリックがそう返事すると、


 「どうして、そこで『断罪官』の名前が出てくるのですか?」


 と、イヴリーヌはフレデリックの言葉に、「意味がわからない」と言わんばかりに首を傾げながらそう尋ねた。


 更に、


 「な、なぁおい、『断罪官』って確か……」


 「う、うん、ヴィンセント皇帝陛下が言ってた……」


 と、鉄雄と野守が小声でそう話し合っていたので、


 「あれ? 暁君に野守君、『断罪官』のこと知ってたの?」


 と、話が聞こえてた春風が2人に向かってそう尋ねると、


 「お、おう。俺達ここに来る前に、ヴィンセント皇帝陛下からその名前を聞いたんだ。確か、『五神教会お抱えの異端者討伐部隊』だって……」


 と、鉄雄がそう答えたので、それに続くように、野守と夕下、更には歩夢と美羽までもが「うんうん」と頷くと、


 「ええ、その通りです。彼らは5柱の神々の名の下に、その神々に逆らう『異端者』達を殺すことを目的とした部隊で、目的の『異端者』だけでなく、その周囲の人間達……老人や赤ん坊さえも殺すという恐ろしい連中で、酷い時には『異端者』1人を殺す為に小さな村1つ滅ぼすこともあるそうです」


 と、フレデリックはコクリと頷きながら、鉄雄達に向かって「断罪官」についてそう説明した。


 その説明を聞いて、


 「そ、そんな、そこまでするんですか?」


 と、歩夢が顔を真っ青にしながらそう尋ねると、


 「残念ながら事実だ。私も昔、彼らの仕事ぶりを間近で見たことがあるが、あれは、『討伐』などというレベルではない」


 と、ヘクターが首を左右に振りながらそう答え、


 「あれは……『虐殺』だ」


 と、最後に震えた声でそう言った。


 その表情は、『恐れ』や『怒り』といった『負の感情』が入り混じったかのような感じで、そこから『断罪官』という者達が如何に恐ろしい連中なのかが理解出来たのか、歩夢だけでなく美羽、鉄雄、野守、夕下は顔を更に真っ青にした。


 そんな歩夢達を横目に、


 「それで、その『断罪官』が一体どうしたのかしら?」


 と、キャロラインがフレデリックに向かってそう尋ねると、


 「実は、皆様がここフロントラルに来る前に、ギデオン・シンクレア大隊長の部隊が来まして……」


 と、フレデリックは「ふぅ」とひと息入れながらそう答えたので、


 「ぎ、ギデオン大隊長が、ここに来たのですか!?」


 と、その答えを聞いたイヴリーヌが、目を大きく見開いて両手で口を覆いながらそう尋ねた。


 その質問を聞いて、


 「だ、誰ですか? その『ギデオン大隊長』って……」


 と、顔を真っ青にしたままの野守が首を傾げながらそう尋ねると、


 「わかりやすく言うと、『断罪官』の一番偉い人のことよぉ。歴代の大隊長の中でも『最強』と呼ばれて、恐れられてるんだからぁ」


 と、キャロラインがそう答えて、


 「そ、そんな凄い人が、どうしてここに?」


 と、今度は野守と同じく顔を真っ青にしたままの美羽がそう尋ねてきたので、


 「……今だから言いますが、彼らの目的は、『断罪官』を裏切ったアメリア・スタークという女性と2人の『異端者』の討伐だそうです」


 と、フレデリックではなくオードリーがそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「「ええ!?」」


 「なんと! 『断罪官』に裏切り者が出たというのですか!?」


 と、ルイーズ、エヴァン、そしてヘクターが「信じられない!」と言わんばかりに目を大きく見開いたので、


 「ええ、信じられない話でしょうが、事実です。ギデオン大隊長本人から直接聞きました。そして、その3人がここフロントラルに逃げ込んだという情報も……」


 と、フレデリックはコクリと頷きながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「まぁ。それが本当ならとんでもないスキャンダルねぇ」


 と、キャロラインがのんびりとした口調でそう言うと、


 「それで、その3人についてはどうなの?」


 と、オードリーとフレデリックに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、


 「はい、ギデオン大隊長から彼女達の話を聞いてから暫くした頃、彼女達の姿をフロントラルで発見したのは良かったのですが、抵抗されたうえに……」


 と、フレデリックがそう答えると、


 「春風さんが連れ去られるという事態にまで発展してしまったのです」


 と、チラッと春風を見ながらそう付け加えた。


 その言葉を聞いて、


 『えええええええ!?』


 と、クラスメイト5人、イヴリーヌ、3人の騎士が驚きの声をあげて、


 「……何ですって?」


 と、キャロラインが何やら恐ろしく低い声でそう呟く中、


 (……あ。そういえば俺、アメリアさん達に誘拐されてたってことすっかり忘れてたわ)


 と、春風は今になって思い出したかのように盛大に頬を引き攣らせ、


 (春風。さては忘れてたな)


 と、レナが春風に疑いの眼差しを向けていると、


 「ふ、フーちゃん!」


 「今の話本当なの!?」


 と、歩夢と美羽、更には鉄雄、野守、夕下に詰め寄られてしまったので、


 「ちょ、み、みんな落ち着いて! あ、こら! 何処触ってんの!?」


 と、春風がそう慌てふためくと、


 「ちょっとぉ! 春風から離れなよ! 迷惑してるでしょ!?」


 と、レナが春風と歩夢達の間に割り込んだが、


 「何よ! あなた春風君の傍にいながら何してたのよ!?」


 と、美羽に怒鳴られながらそう尋ねらてしまったので、


 「うぐぅ!」


 と、その質問にレナはダメージを受けたかのようにそう呻くと、


 「あはは、そうだね。私がついていながら、春風、さらわれちゃったんだよねぇ」


 と、その場に膝から崩れ落ちながら、震えた声でそう言ったので、


 「ああ、レナ! 俺はもう大丈夫だから、そんなに気にしないで!」


 と、春風は歩夢達に詰め寄られた状態で必死になってレナを励ました。


 そんな状況の中、


 「ど、どうして、そのような事態になってしまったのですか?」


 と、イヴリーヌが恐る恐るフレデリックに向かってそう尋ねると、


 「それは、彼女達がこのフロントラルに入るのを目撃したのが、春風さんだったからです」


 と、フレデリックは再びチラッと春風を見ながらそう答えたので、


 「なるほど、そうだったのねぇ」


 と、キャロラインはそう言いながら納得の表情を浮かべた。


 その後、


 「それで、皆さんはあの事態の後、一体何があったのですか?」


 と、フレデリックが春風、レナ、アデレード、ヴァレリー、タイラー、ディック、フィオナを見ながらそう尋ねてきたので、名前を呼ばれた者達が、


 『え、ええっとぉ、そのぉ……』


 と、全員気まずそうな表情になると、


 「ぎ、ギデオン大隊長ですが……」


 と、春風が気まずそうな表情のままそう口を開いて、その言葉に周囲が「ん?」と首を傾げると、


 「……ぶちのめしちゃいました」


 と、春風は気まずそうにそう言うと、数秒後、


 『はぁあああああああ!?』


 と、一部の人達を除いて、周囲からそんな声があがった。


 


 


 

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