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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

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第389話 エヴァンからの「謝罪」と、「カミングアウト」

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 小闘技場で行われた、春風とエヴァンの戦い。


 その戦いが春風の勝利に終わって、


 (疲れたな。ちょっと休みたい……)


 と、春風が「ふぅ」とひと息入れながらそう思っていると、エヴァンがスッと立ち上がって、


 「雪村春風……いや、()()殿()


 と、何故か丁寧な口調で声をかけてきたので、


 「な、何でしょうか?」


 と、春風が少し警戒しながらそう返事すると、エヴァンは春風の方を向いてイヴリーヌから受け取った盾を脇に抱えると、


 「この場を用意してくれたこと、感謝する。そして……」


 と、申し訳なさそうな表情でそう言うと、


 「あの時は、斬りかかってすまなかった」


 と、深々と頭を下げて謝罪した。


 その謝罪を聞いて、


 「お、お前、何を……!?」


 と、鉄雄が前に出ようとしたが、春風はそれを無言で静止すると、エヴァンに近づいて、


 「頭を上げてください。あの時は、俺が原因で起きた出来事ですから」


 と、エヴァンに向かってそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「ちょ、春風、いいの!? 殺されそうになったんだよ!?」


 と、驚いたレナがそう尋ねてきたが、春風はレナの方を向いて、


 「そりゃあ、いきなり斬られそうになったことには多少怒りはあったよ。でも、それ以上に、先生やクラスのみんな、それとウィルフレッド陛下達に申し訳ないって気持ちもあるんだよね」


 と、春風は弱々しい笑みを浮かべながらそう答えて、


 (まぁ、その怒りもギデオン・シンクレアとの戦いで全部吹っ飛んじゃったけどね……)


 と、心の中で「ははは……」と苦笑いした。


 すると、


 「それは違う!」


 と、エヴァンはバッと顔を上げながらそう言って、


 「あの時お前……いや、()殿()は己の意志を伝えただけだ! 確かに、あの時は拒否されたことに私はショックを受け、『陛下を前になんという態度を!』と怒りが沸いた! しかし、それとは別に、ウィルフレッド陛下を前にしても物怖じすることなく、自分の意見をはっきり物申した貴殿に、その……情け無い話ではあるが、見惚れていたんだ。それを認めたくなくて、私は貴殿に剣を抜いた。国を、そこに住む人々を守る為の剣を、怒りに任せて抜いてしまった。それは、『騎士』として許されることではない」


 と、春風に……いや、春風だけでなく、周りにいる人達に向かって、当時のことを説明した。


 その説明を聞いて、


 「エヴァン……」


 と、ルイーズが心配そうな顔をすると、


 「……それでも、俺が原因だってことに変わりはありません」


 と、春風が表情を暗くしながらそう口を開いたので、


 「ふ、フーちゃん?」


 と、歩夢がそう反応すると、


 「あの時、確かにクラスのみんなの意見は、『この世界を救う為に戦う』寄りになっていました。その瞬間、あの場はいい雰囲気になったんだと思います。ですが、その雰囲気を俺はぶち壊しました。その結果が……」


 と、春風は暗い表情のままそう説明し、最後は言葉を詰まらせてしまったので、


 「春風……」


 と、レナはソッと春風の肩に手を置いた。


 それに春風が「ありがとう……」とお礼を言うと、


 「それに俺、みんなに結構()()()()()()()もありまして……」


 と、本気で申し訳なさそうな表情でそう話を続けたので、それにエヴァンだけでなくレナや歩夢までもが「え?」と首を傾げると、


 「あーすみません、フレデリック総本部長さん」


 と、春風はフレデリックに声をかけ、それにフレデリックが、


 「ん? 何ですか?」


 と、返事すると、


 「すみませんが、ここの扉を閉めて、外にまで声が聞こえないようにしてほしいんです」


 と、春風は恐る恐るといった感じでそうお願いしたので、それを聞いたフレデリックは何かを察したのか、


 「わかりました」


 と、ニコッとしながらそう返事すると、小闘技場から廊下への扉を閉めた。


 その後、


 「はい、いいですよ」


 と、フレデリックが笑顔でそう言ったので、それに春風が、


 「ありがとうございます」


 と、お礼を言うと、周囲を見回しながら、


 「申し訳ありませんが、これから話すことは他言無用でお願いします」


 と、頭を下げながらそうお願いした。


 それを聞いて、周囲の人達が「え?」と首を傾げると、


 「ステータスオープン、()()()()()()()


 と、春風は静かにそう唱えたので、


 「は、春風、何を……!」


 と、レナはギョッと目を大きく見開いたが、それよりも早く、春風の目の前にステータスウィンドウの「職能名」が出てきて、そこに記されたものを見て、


 「み、見習い……賢者?」


 と、エヴァンがそう呟くと、


 「そうです。俺は固有職能『見習い賢者』の固有職保持者です」


 と、春風は真剣な表情でそう言った。


 その言葉を聞いて、


 『えええええ!?』


 と、歩夢らクラスメイト達と、エリックらフロントラルの住人が驚きの声をあげて、


 「そ、そんな……!」


 と、イヴリーヌも両手で口を覆いながら驚き、


 「な、なんということだ、『始まりの悪魔』と同じ……!」


 「『賢者』……ですって?」


 と、ヘクターとルイーズは目を大きく見開いた。


 そして、


 「おお。まさか、『最初の固有職保持者』と同じ『賢者』とは! しかし、『見習い』とは?」


 と、フレデリックも目を見開きながらもそう尋ねてきたので、


 「『力に目覚めたばかりの未熟者』だそうです」


 と、春風は「はは」と苦笑いしながらそう答えると、


 「むぅ、『未熟』……ですか」


 と、フレデリックは難しい表情でそう呟き、それに続くように、


 「なるほど、『勇者』達に紛れた『悪魔の力』を持つ者ですか」


 と、オードリーも難しい表情でそう呟くと、


 「どうやら、あなたは私達の想像を遥かに超えた『大変な運命』を背負ってるみたいですね」


 と、春風を見つめながらそう言い、その言葉に対して、


 「不本意ながら、そのようですね」


 と、春風は「はぁ」と溜め息を吐きながらそう返事した。

 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果、1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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