第386話 春風vsエヴァン・決着の時
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
そして、今回もいつもより短めの話になります。
そして現在、春風とエヴァンはハンターギルド総本部内にある「小闘技場」で戦っている。
大勢の人達に見守られる中、お互いの戦闘技術をぶつけ合う2人。
そんな状況の中、
(ぬぅ。あの時は怒りで我を忘れていたが……この男、強い!)
と、目の前の春風を見てそう感じたエヴァンは、
「イヴリーヌ様、今から私は、騎士にあるまじき行いをします」
そう言うと、左手に持っていた盾を捨てて、その後すぐに右手に持っている長剣の柄をグッと握り締めると、
(この一撃で、決着をつける!)
と、春風を前にそう決意しながら、自身が持つ最大の技を繰り出す為の構えに入った。
だが、
「いきます、山の型」
と、春風もエヴァンに向かってそう言って、次の一撃を繰り出す為の構えをとった瞬間、
(う! な、何だ!?)
エヴァンは尋常じゃないほどのプレッシャーに襲われた。
そのプレッシャーは目の前にいる春風から放たれているようで、
(何だ、この異常なプレッシャーは!? そして、何故だ? 何故、勝てるイメージが浮かばないんだ!?)
と、エヴァンは目の前の春風を見つめながら、タラリと汗を流した。
そして、
「はっ!」
と、エヴァンがチラッと長剣の柄を握る自身の両手を見ると、
(ふ、震えてる! 震えてるだとぉ!?)
今にも剣を落としてしまうのではないかと思うくらいブルブルと震えていた。
いや、両手だけではない、腕全体、もっと言えば、両足から胴体までもがブルブルと震えていたので、
(ま、まさか……お、恐れているというのか? 誇り高きルーセンティア王国の騎士であるこの俺が、目の前のこの男を恐れているというのか!?)
と、エヴァンは大きく目を見開きながらそう疑問に思った。
更に、
(うぅ!)
エヴァンが再び春風に視線を向けると、
(で、デカい!)
なんと、目の前にいる春風が、とても大きく見えていたのだ。
その大きさはというと、かなり大袈裟に言えば、
(や、山……奴が、巨大な山に見える!)
そう、まさに「山」。目の前にいる春風が、まさに巨大な「山」のように大きく見えるのだ。
ジッとエヴァンを見下ろす「山」のように大きくなった春風。そんな春風を見て、
(こ、これは、夢か? それとも幻か? 俺は今、『山』に挑もうとしているのか!?)
と、ブルリと震えながらそう疑問に思ったエヴァン。
春風から発せられているかのように見える、尋常じゃないプレッシャーを受けて、
(だ、駄目だ……俺の中で、『怖い』という想いが、『逃げたい』という想いが芽生えてくる!)
エヴァンが「恐怖」に駆られようとしていた、まさにその時、
「エヴァン!」
と、自身の名を呼ぶ声が聞こえたので、その声にエヴァンは思わずハッと反応し、それからすぐに声がした方へと視線を向けると、
(イヴリーヌ様。ヘクター隊長)
そこには、自身が仕える王女イヴリーヌと、自身の上司であるヘクター。そして、
「あ、姉上……」
心配そうな表情を浮かべる姉のルイーズがいたので、
「……そうだ。俺はここで、負けるわけにはいかない」
と、彼女達を見た瞬間、エヴァンはボソリとそう呟き、歯をギリッと鳴らすと、
「こんなところで、無様な姿など見せられるかぁ!」
最後、春風を睨みながら怒鳴るようにそう叫んだ。
その瞬間、長剣の柄を握る手の震えがピタッと止まったので、それを確認すると、エヴァンはグッと長剣の柄を握る力を強くした。
そして、
「いくぞ! 雪村春風ぁ!」
と、エヴァンはそう叫ぶと、春風に向かって突撃した。
一方、春風はというと、
「……来るか」
と、目の前のエヴァンを前にボソリとそう呟いた。
その表情はとても落ち着いていて、自分に向かって突撃してきたエヴァンを前にしても、春風はその場にジッとしているだけで、そこから1歩も動かなかった。
というのも、エヴァンとの戦いが始まってからこの時まで、
(うん。流石は『騎士』さんっていったところかな。こうしてちゃんと戦ってみると、『この人は強い』って感じる)
と、春風は冷静にそうエヴァンを分析していた。
そして分析した結果、
(この人に勝つに為に必要なもの。それは、『覚悟』と『勝利への執念』だ!)
と、そう考えて、春風は「山の型」を使うことに決めたのだ。
まぁそれはさておき、突撃してきたエヴァンを前に動こうとしない春風を見て、
「お、おおい何やってんだ雪村!」
「逃げて逃げてぇ!」
と、鉄雄と野守がそう叫んだが、
「大丈夫。春風なら、絶対に勝つ」
と、レナが強気な口調でそう言い、そんなレナに続くように、
「うん。フーちゃんなら、絶対に負けない」
「ええ、そうね」
と、歩夢と美羽もコクリと頷きながらそう言い、更に、
「当然よ。私の愛しいハニーは、こんなところで負けたりなんてしないわ」
「ああ、その通りだとも」
と、凛咲とミネルヴァも、コクリと頷きながらそう言ったので、
「あらあらぁ。3人とも春風ちゃんが勝つって信じてるのねぇ」
と、彼女達の言葉を聞いたキャロラインは、「うふふ」と笑いながら揶揄うようにそう言い、そんなキャロラインの言葉に、レナ、歩夢、美羽、凛咲、ミネルヴァは恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。
そんな感じで大勢の人達が見ている中、
「うおおおおお、くらえええええ!」
と、春風すぐ傍まで来ていたエヴァンは、大きく長剣を振りかぶると、
「奥義、『大地断裂剣』!」
と、そう叫びながら、春風目掛けて思いっきり振り下ろし、それに対して、
「っ!」
春風も、無言でエヴァン目掛けて緑色の刀身を持つ大刀を振り下ろした。
次の瞬間……。
ーーバキィイイイイイン!
小闘技場内で、そんな大きな音が響き渡った。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




