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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

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第385話 春風vsエヴァン・5

 今回は、いつもより短めの話になります。


 それから暫くして、エヴァンは王城内にある医務室で目を覚ました。


 そして、エヴァンと共に運ばれてきたという仲間の騎士達から話を聞くと、なんでも自分が気を失った後、怒った他の騎士達も春風に斬りかかったが、全員、春風とその場に現れたレナというハンターの少女よって返り討ちにされてしまい、それから間もなくして春風とレナは王城どころか王都からも出ていったという。


 (そ、そんな……俺の……俺の所為で、みんなが……)


 その後、エヴァンと他の騎士達は、


 「事情はどうであれ、こちらの都合に巻き込んでしまった春風殿を斬り殺そうとしたことは許されることではない。よって、諸君らには私が良いと言うまで間、自宅謹慎してもらう」


 ウィルフレッドからそう命令され、


 『……わかりました』


 と、エヴァンは他の騎士達と共に意気消沈した様子でその命令に従った。ルーセンティア王国の騎士になってからはエヴァンと姉のルイーズはそれぞれ騎士専用の宿舎で暮らしていたが、ウィルフレッドの命令に従って、エヴァンは宿舎を出て自分の家に帰ることになった。


 そして家に戻ってからは、エヴァンはウィルフレッドから許しを得るまでの間、ずっと自室にこもっていた。その間()()あったりもしたが、話がそれてしまうので、ここでは伏せておくとしよう。


 それから数日後、漸くウィルフレッドから許しを得たエヴァンは、自宅を出て宿舎へと戻った。久しぶりに会った仲間達からは特に責められるということはなく、寧ろ皆エヴァンを心配していたようで、それにエヴァンはホッと胸を撫で下ろした。


 しかし、王城内には彼らに対して()()()()を持ってない者達もいた。


 そう、異世界から召喚された「勇者」達だ。


 彼・彼女らは全員春風と同じ世界の住人で、幾らことの原因が春風にあるとしても、「仲間を殺そうとした」ということに変わりはなく、皆、王城に戻ってきたエヴァンと騎士達を警戒していた。


 そして、その中にはエヴァンが気になっていた少女も含まれていて、一度自分から声をかけたが、


 「ごめんなさい。あなたと話ことなんて何もありません」


 と、言葉遣いこそ丁寧ではあったがそう拒絶されてしまったので、その時はエヴァンはかなり落ち込んだ。


 だが、


 (何故だ。何故、こんなにも彼女のことが気になってしまうんだ?)


 と、少女のことをどうしても諦めることが出来なかったエヴァンは、それからことあるごとに少女に話しかけるようになった。


 最初は鬱陶しそうにしていた少女だったが、元々真面目な性格のエヴァンの熱意に観念したのか、


 「雪村君にもう一度会って。話し合いでも決闘でもいいから、とにかく彼に会って」


 と、少女はエヴァンにそう条件みたいなことを出した。その言葉を聞いて、エヴァンは最初は「うぅ……」と嫌そうな表情になったが、


 「でなきゃあなたを一生許さないから」


 と、少女が強気な態度と口調でそう言ったので、


 「は、はい、わかりました」


 と、エヴァンは最終的にその条件を飲むことにした。これ以上、少女からの印象を悪くしたくなかったからだ。


 ただ、肝心の春風が何処に行ったのかなんの情報も入ってこなかったので、


 (ああ、本当にどうすればいいんだ?)


 と、エヴァンはしょんぼりしながら、「はぁああ……」と深い溜め息を吐いたが。


 しかし、そんなエヴァンに()()()()が訪れた。


 ある日、エヴァンは仲間の騎士達から、


 「第2王女のイヴリーヌ様が、数人の「勇者」達と騎士達と共にフロントラルに行くことになった」


 という話を聞いて、


 (イヴリーヌ様はともかく、何故『勇者』達までもがフロントラルに行くんだ?)


 と、エヴァンはそう疑問に思い、それと同時に何か『嫌な予感』がしたのを感じて、


 (ならば、俺もフロントラルに行こう)


 と、自分もフロントラルに行くことを決めたが、


 (いや、駄目だ。普通にウィルフレッド陛下にお願いしたところで、聞き入れてもらえるわけがない)


 という考えに至り、


 (それなら、誰かに自分と入れ替わってもらうか)


 と、そう考えたエヴァンは早速イヴリーヌ達と同行する騎士の1人に、自分と変わってもらうようにお願いした。


 その結果、


 「いいだろう。入れ替わってやる」


 と騎士の1人がそう言ったので、


 「ありがとうございます!」


 と、エヴァンはその騎士に向かってそうお礼を言った。


 その後、エヴァンはイヴリーヌ達と共にフロントラルへと旅立った。その途中でストロザイア帝国の「魔導飛空船」に乗り、それから暫くすると目的地であるフロントラルが見えてきたので、


 (見えたぞ。フロントラルだ)


 と、エヴァンはゴクリと唾を飲んだ。


 その後、一緒に来ていたキャロラインと共に、エヴァン達はフロントラル内にある宿屋「白い風見鶏」に向かった。


 そして、その「白い風見鶏」で、


 (……ゆ、雪村春風!)


 と、エヴァンは()()()()()である少年、春風を見つけたので、


 (ま、まさか、イヴリーヌ様が勇者達を連れ出したのは、奴に会う為だったのか!?)


 と、そう結論づけると、エヴァンは昂る気持ちを抑えつつ、彼の前に出た。


 そして、


 「だったら、あの日のことでリベンジする気はないですか?」


 と、春風に真剣な表情でそう尋ねられたエヴァンは、


 「『リベンジ』……だと?」


 (こ、こいつは、一体何を言ってるんだ?)


 と、最初は戸惑ったが、


 「決まってるだろ。あの日私が受けた屈辱、ここで晴らさせてもらう!」


 と、エヴァンは春風と戦うことを決め、それからすぐに皆でフレデリックが用意してくれた「決闘の場」ことハンターギルド総本部ないにある「小闘技場」へと向かった。


 


 


 


 


 


 

 


 


 

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