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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

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第379話 そして、「春風vsエヴァン」へ

 


 「……とまぁそんなわけで、私はその後、ハンターギルド総本部で小闘技場を使用する為の準備をして、その結果、こうして春風さんとルーセンティア王国の騎士であるエヴァンさんとの対決の場が整い、今に至るというわけです」


 と、春風とエヴァンが戦うまでの経緯についてフレデリックがそう話を締め括ると、


 「「「ご説明ありがとうございます」」」


 と、暁、野守、夕下の3人はフレデリックに向かってそうお礼を言った。


 だが、


 「……いや、それでも!」


 と、暁はそう口を開くと、


 「こらぁ! 雪村ぁ! それとエヴァンっての! お前らがこの場で戦う必要あんのかよ!?」


 と、小闘技台の上に立つ春風とエヴァンに向かって怒鳴りながらそう尋ねた。


 その質問に対して、


 「それは……」


 と、エヴァンがそう声をもらすと、


 「あと、お前ら何でそんな()()()()()()に身を包んでんだよ!?」


 と、暁は春風とエヴァンを交互に指差しながら続けてそう尋ねた。


 そう、現在の2人の装備はというと、春風は普段ハンターとして活動している時と同じゴーグルに青いマント、左腕には銀の籠手を装着していて、腰のベルトには鞘に納めた愛用の刀である翼丸と、革製のケースに納めた扇の夜羽を下げている。因みに、左腕の銀の籠手はというと、()()()()はギデオンとの戦いで装甲が歪んでしまった為、今はもしもの時の為に予め作っていた予備をつけている。


 対してエヴァンの方はというと、宿屋「白い風見鶏」に現れた時と同じく立派な鎧を身に纏っていて、腰のベルトには鞘に納めた長剣を下げていて、左手には大きな円型の盾を持っていた。


 そう、春風とエヴァンが対決すると決まった時、暁達は「木剣などを用いたちょっとした手合わせ的なもの」と予想していたのだが、実際の2人の装備は、どう見ても「本格的な一騎討ち」を思わせるようなものだったので、暁はそれがどうしても納得出来なかったのだ。


 まぁそれはともかく、暁の質問にエヴァンは表情を暗くしたが、


 「ごめん暁君。でも、これはどうしても必要なことなんだ」


 と、春風は真っ直ぐ暁を見ながらそう答えたので、それを聞いたエヴァンは表情をキリッとさせた。


 一方、暁はというと、春風の言葉にたじろいだが、


 「うぅ、いやだからって……」


 と、それでも何か言おうとしたその時、


 「あー、暁君……だっけ?」


 と、それまで黙っていた凛咲がそう口を開いたので、


 「え!? あ、はい、俺、暁鉄雄っていいます」


 と、暁は思わずギョッと驚いたが、すぐに凛咲に向かってそう自己紹介すると、


 「ふふ、よろしくね」


 と、凛咲は笑ってそう返事した後、


 「春風のこと心配してくれるのは嬉しいわ。でもね、あの子はあの子で、自分がしてしまったことに対する()()()をつけようとしているの」


 と、すぐにその表情を真剣なものに変えて、チラッと小闘技台の春風を見ながらそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「『ケジメ』って……まさか、()()()()()()()()()……じゃないですよねぇ?」


 と、暁……否、以下、鉄雄の隣に立つ野守が恐る恐る凛咲に向かってそう尋ねると、


 「それはないよ。春風の雰囲気からして、春風も本気でアイツと戦うつもりだと思う」


 と、凛咲ではなくレナがその質問にそう答えたので、


 「……何で、そう思うの?」


 と、今度は歩夢がレナに向かってそう尋ねると、


 「春風と一緒に『ハンター』やってて日は浅いけど、春風って基本的に()()()()()()()()だと思う。まぁ、たまに()()()()()()()やっちゃうけど……」


 と、レナは歩夢向かってそう答えて、最後に「あはは」と苦笑いした。


 そんなレナの答えを聞いて、


 「……そう」


 と、歩夢がしょんぼりしながらそう返事すると、


 「だったら、春風君はアイツに勝てると思う?」


 と、今度は美羽がムスッとした表情でそう尋ねてきたので、


 「思う! 春風なら、絶対に勝つ!」


 と、レナはキリッとした表情でハッキリとそう断言した。


 その言葉を聞いて、美羽だけでなくその場にいる者達全員がポカンとしていると、


 「というわけで……」


 と、レナはそう言ってスーッと息を吸うと、


 「はーるかぁあああああ! そんな奴思いっきりやっちゃえええええ!」


 と、小闘技台に立つ春風に向かってそう叫んだ。


 その叫びを聞いて、


 「……ふふ」


 「あはは」


 と、歩夢と美羽はそう笑うと、


 「フーちゃあああああん! 頑張れぇえええええ!」


 「春風君! 負けたら承知しないからねぇえええええ!」


 と、レナと同じように春風に向かってそう叫んだ。


 いや、それは最早「応援した」と言った方がいいだろう。


 そんな彼女達の「応援」に、誰もが目をパチクリとさせていると、


 「だあああああ! もう、わかったよ! ここまで来たら、俺はもう何も言わねぇよ!」


 と、鉄雄は観念したかのようにそう声をあげて、


 「おらぁ、雪村ぁ! テメェこんだけ応援受けて負けたら、ぜってぇぶん殴るからな!」


 と、レナ、歩夢、美羽と同じように春風に向かってそう叫ぶと、


 「じゃあ、俺も……」


 と、野守はそう呟いて、


 「おーい雪村くーん! 暁君ほどじゃないけど、負けたら許さないからねぇ!」


 と、春風に向かってそう叫び、


 「雪村君、負けたら先生とクラスのみんなにチクるから」


 と、野守の隣に立つ夕下も、春風に向かってそう言った。


 さて、レナとクラスメイト達による春風への「応援」を聞いて、


 「おお、春風殿は中々モテるようだな」


 と、ヘクターは「はは」と笑いながらそう言い、その後「なぁ……」と隣のルイーズを見てそう言うと、


 「……」


 ルイーズはヘクターに応えず無言で1歩前に出て、


 「エヴァン」


 と、エヴァンに向かってそう口を開いたので、それに小闘技台のエヴァンが「え?」と首を傾げると、


 「……が、頑張って」


 と、ルイーズは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら、エヴァンに向かってそう言った。


 そして、それを聞いたエヴァンはというと、ルイーズからの「応援」に目をパチクリとさせると、


 「はい、姉上!」


 と、ルイーズに向かって元気よくそう返事したので、


 (はは、よかったねエヴァンさんとやら)


 と、春風は心の中でそう呟きながら、ほっこりした笑顔をエヴァンに向けた。


 


 

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