表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

367/410

第359話 登場、「帝国の皇妃」?


 アデレードとオードリーが、地上に降りてきた魔導飛空船に近づいていた頃、門の影へと身を隠した春風達。


 その際、門番の姿に偽装していた春風は、念の為にともう一つのスキル「隠密」を発動させて周囲から姿を隠した。


 そして、魔導飛空船から1人の女性が現れて、


 「久しぶりぃ! アーデちゃんにドリーちゃん!」


 と、アデレードとオードリーのことをそう呼ぶと、レナが呼んだ精霊達のおかげでそれが聞こえた春風は、


 (なんか()()()()が来たぁあああああ!)


 と、大きく目を見開きながら、心の中で見知らぬ女性に向かってそう叫んだ。勿論、それはレナ達も同様で、皆、春風と同じように目を大きく見開いていた。


 そんな春風達を他所に、


 「お久しぶりです、母様」


 「お久しぶりです、キャロライン皇妃様」


 と、アデレードとオードリーが、それぞれ目の前にいる女性のことをそう呼んだので、


 (はぁ!? 『お母様』に、『キャロライン皇妃様』!?)


 と、春風が心の中でそう叫ぶと、すぐにレナ達を自分の傍に寄せて、


 「え、ちょっとみんな。もしかしてだけど、あの人が……?」


 と、レナ達に向かって小声でそう尋ねると、


 「うん。間違いなくフレデリック総本部長さんが言ってた、『ストロザイア帝国』の皇妃、キャロライン・ハンナ・ストロザイアだよ」


 と、レナが小声でそう答えたので、


 (そうか、あの人が『皇妃』で、アーデさんのお母さんか……)


 と、春風は納得の表情を浮かべながら、心の中でそう呟くと、


 「それにしてもかなり()()()()()だなぁ。アーデさんは娘だからいいとして、オードリー市長さんのこと『ちゃん付け』とニックネームっぽい呼び名で呼ぶなんて……」


 と、納得の表情から何処か()()()()()を見るかのような表情に変えながら、今度はそう口に出したので、


 「あー、うん。確かにね」


 と、レナも春風と同じような表情でコクリと頷きながらそう返事した。


 その後、


 「母様、一体何をしにここに来られたのですか? わざわざ魔導飛空船を引っ張り出してまで」


 と、アデレードが目の前にいる女性、キャロラインに向かってそう尋ねると、


 「え? もういやねぇ、わかってる癖に……」


 と、キャロラインは笑顔でクネクネと体を動かしながら、


 「ここにいるんでしょ? 雪村春風」


 と、アデレードに向かってそう答えたので、


 (俺ぇ!?)


 と、春風は再び大きく目を見開きながら驚くと、


 「あと、レナ・ヒューズって子にも会う為かな」


 と、キャロラインは笑顔でそう話を続けて、


 (わ、私もぉ!?)


 と、レナも春風と同じように目を大きく見開きながら驚いた。


 そんなキャロラインの答えを聞いて、アデレードは「え?」と首を傾げると、


 「……あ。そういえば私、春風のこと父様に報告したの忘れてた」


 と、本当に今思い出したかのようにハッとなってそう言ったので、


 (何してんですかアンタァアアアアアアア!?)


 と、春風は心の中でアーデに向かってそう叫んだ。


 そんな春風を他所に、


 「ま、まさか母様、2人に会う為だけの理由でここに来たのですか?」


 と、アデレードがキャロラインに向かって恐る恐るそう尋ねると、


 「勿論よぉ! で、ついでに帝国(うち)にも招待して、そのまま住んでもらおうと思ってたり……!」


 と、キャロラインは笑顔のままそう答えたので、


 (待て待て待て待てちょっと待てぇ!)


 と、春風は心の中でそうツッコミを入れて、


 「その為にわざわざ魔導飛空船まで引っ張り出してきたのですか?」


 と、アデレードがキャロラインに向かって更にそう尋ねると、


 「ええそうよ。ああ、因みにこれ、完成したばかりの第2号で、一応このコお披露目も兼ねてる感じかな」


 と、キャロラインはチラッと自身の後ろにある魔導飛空船を見ながらそう答えた。


 それを聞いて、


 「はぁ、第2号ですか。そういえば、前に見たものとは微妙に違うみたいですね」


 と、オードリーがそう納得していると、キャロラインは「そうでしょそうでしょ……」と頷きながらそう言った後、


 「で、いるんでしょ? 雪村春風にレナ・ヒューズ」


 と、オードリーとアデレードを交互に見ながらそう尋ねた。


 その質問を聞いて、春風とレナが「うぅ……」と呻いていると、


 「ええ、確かに2人はこの都市にいます」


 と、オードリー真面目な表情でそう答えたので、


 ((し、市長ぉおおおおお!))


 と、春風とレナが心の中で悲鳴をあげたが、


 「ただ、大変申し上げ難いのですが、実は昨日、2人は()()()()()()()()()()に見舞われまして、なんとか解決したのはいいですがその所為で2人はかなりお疲れで、特に雪村春風の方が消耗が激しく、今日1日はゆっくり休ませてる最中なのです」


 と、オードリーはキャロラインに向かってそう説明したので、その説明を聞いて、


 「まぁ! そうだったの!?」


 と、キャロラインはかなり大袈裟な感じに驚き、


 ((あ、ありがとうございます市長さん))


 と、春風とレナは心の中でオードリーに向かってお礼を言った。


 その後、


 「ねぇ。それならお見舞い行っては駄目かしら?」


 と、キャロラインは上目遣いでオードリーに向かってそう尋ねたが、


 「申し訳ありません。先ほども言いましたが、彼の消耗がかなり激しく、今ここであなたという人物に会えば、彼の精神にもよろしくない結果を招くでしょうから……」


 と、オードリーはゆっくりと首を左右に振りながらそう答えたので、


 「そう。それは残念」


 と、キャロラインはガックリと肩を落としながらそう言った。


 すると、


 「まぁ、私からも、彼に『明日皇妃様に会ってほしい』とお願いしておきますので、どうか明日まで待っててください」


 と、オードリーは穏やかな笑みを浮かべながら、キャロラインに向かってそう提案してきたので、それを聞いたキャロラインはすぐにパァッと表情を明るくさせると、


 「本当ぉ!? やったぁ、ありがとうドリーちゃん!」


 と、ガバッとオードリーに抱き付きながらお礼を言い、


 「ああもう! いちいち抱き付かない! あなたもう3児の母でしょうが!」


 と、抱き付かれたオードリーはキャロライン向かってそう怒鳴り、そんな2人を見て、


 「はぁ……」


 と、アデレードは呆れ顔で溜め息を吐いた。


 さて、そんな彼女達のやり取り見ていた春風達はというと、


 「……ねぇ、レナ」


 と、いつの間にか「隠密」が解けていた春風がレナに向かって声をかけて、


 「なぁに、春風」


 と、それにレナがそう返事すると、


 「俺、明日あの人に会わなきゃいけないの?」


 と、春風は盛大に頬を引き攣らせながらそう尋ねてきたので、


 「あー、うん。そうみたいだね」


 と、レナも盛大に頬を引き攣らせながらそう答えるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ