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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

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第354話 「ありがとう」からの……


 「……うん。まぁこんな感じで()()とありましたが、以上が俺の『故郷』について話と、俺と師匠とミネルヴァさんとの出会いって訳ですね」


 と、自身の故郷である「地球」についての話から始まって、「師匠」となった凛咲とミネルヴァとの出会いについて春風がそう締め括ると、


 『いや色々ありすぎるだろ!』


 と、レナ達からそうツッコミを入れられてしまったので、


 「あ、あはは……」


 と、春風は乾いた笑い声をこぼした。


 すると、


 「ふぅ。春風さん……」


 と、フレデリックがひと息入れながらそう口を開いたので、春風は思わず「ん?」と反応すると、


 (あ……)


 フレデリックの顔色は悪く、何処か疲れたかのような表情をしていたので、


 (なんかすみません!)


 と、心の中でそう謝罪した後、


 「は、はい。何でしょうか?」


 と、フレデリックの言葉にそう返事すると、


 「あなた達の話を聞いて、まぁ()()()()()()()()()ですが……あなた、随分と()()()()()()()()を送ってきたのですね」


 と、フレデリックは疲れた表情でそう言ったので、その言葉に春風は「あー……」と気まずそうにしていると、


 「どうでしょう。世の中には俺以上に不幸な目に遭ってる人なんてかなりいるでしょうし、そう考えると、俺は周りの人に恵まれてる分、全然マシな方だと思います。あの出来事以来、ミネルヴァさんとその組織の方達とは()()()()()()()()()()()にまでなってますし」


 と、「うーん」と唸りながらそう返事した。


 すると、


 「……いや、ちょっと待てよ」


 と、春風がハッと何かに気付いたかのような表情になって、


 「師匠、ミネルヴァさん。お二人ともどうしてこの世界に来れたんですか?」


 と、凛咲とミネルヴァに向かってそう尋ねた。


 その質問を聞いて、レナ達が「え?」と首を傾げていると、


 「うーん。それに関してはこちらも説明したいところなんだけど、今ここでそれを話すには、そちらの方達に更に()()()()()()をかけさせることになるかも……」


 と、凛咲はチラッとレナ達を見ながら気まずそうにそう答えたので、それを聞いた春風も「え?」とレナ達を見ると、


 『……』


 全員、フレデリックと同じように疲れた表情をしていたので、


 「あー、確かにそうですね。本音を言うと、俺もかなり気になってるんですが、流石に今ここで全部聞くには、俺自身もしんどいと思います」


 と、春風は納得の表情を浮かべながらそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「すまない春風。いずれ私達も全てを話すことを約束する。だから今はただ、こうして春風を助ける為にここに来たとわかってくれればそれでいい。勝手なことを言ってるのはわかってるが……」


 と、今度はミネルヴァが申し訳なさそうに謝罪しながらそう言ったので、それを受けた春風は、


 「俺の為に……か。お二人は、俺の()()は知ってるんですよね?」


 と、2人に向かって表情を暗くしながらそう尋ねた。


 その質問に対して、凛咲もミネルヴァも表情をスッと真面目なものに変えると、


 「うん、()()聞いた」


 と、凛咲はコクリと頷きながらそう答え、それに続くように、ミネルヴァもコクリと頷くと、


 「……そうですか。それで、お二人は俺の為にこの世界に来たんですよね? 事情があったとはいえ、先生やクラスのみんなを置いていった、こんな俺の……」


 と、春風はグッと左右の拳を握りながら、震えた声で再びそう尋ねた。そんな様子の春風を見て、


 「は、春風……」


 と、レナが心配そうな表情を浮かべていると、凛咲は「ふふ」と優しそうな笑みを浮かべて、


 「こらこら、『こんな』とか言わないの」


 と、優しく春風の頭を撫でながら言い、


 「そうだ。春風は()()()()()を守る為に立ち上がった。それでいいじゃないか。そして何度でも言うが、そんな春風を助ける為に私達はここにいるんだから」


 と、ミネルヴァも優しそうな笑みを浮かべながらそう言った。


 そんな2人の言葉を聞いて、春風はゆっくりと握り拳を解くと、


 「ありがとうございます。お二人のこと、頼りさせてもらいます」


 と、凛咲とミネルヴァに向かって深々と頭を下げながらお礼を言い、


 「うん! じゃんじゃん頼りにして!」


 と、凛咲も笑顔でそう返事をし、ミネルヴァは「ああ」と頷いた。


 そんな3人を見て、レナ達が感動したかのようにジーンとなっていると、


 「ふふ、話は纏まったようですね」


 と、フレデリックがそう口を開いたので、


 「そういえば、どうしてフレデリック総本部長はここに来たんだい? ただ春風達の話を聞きに来たんじゃないんだろう?」


 と、それまで黙って話を聞いていたレベッカがフレデリックに向かってそう尋ねると、フレデリックは「えぇ、実は……」と口を開いて、


 「アーデさん、ストロザイア帝国の『魔導飛空船』は知ってますよね?」


 と、アデレードに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、アデレードは「え?」と首を傾げると、


 「え、何ですか? 『魔導飛空船』って」


 と、春風がフレデリックの方へと振り向きながらそう尋ねてきたので、


 「ストロザイア帝国で開発された、空を飛ぶ大きな船のことですよ」


 と、フレデリックがそう答えると、


 「え!? この世界にも空を飛ぶ乗り物があるんですか!?」


 と、春風は大きく目を見開きながら再び尋ねた。よく見ると、その瞳はキラキラと輝いていたので、


 「ど、どうしたの春風?」


 と、レナは恐る恐るそう尋ねると、春風はハッとなって、


 「ああ、ご、ごめんレナ。ちょっと、興奮しちゃって……」


 と、レナに向かってそう謝罪した。


 それを見て、アデレードは「ふふ」と笑うと、


 「フレデリック総本部長、その魔導飛空船がどうしたんですか?」


 と、真面目な表情でフレデリックに向かってそう尋ねたので、その質問にフレデリックが「ええ、実は……」と返事すると、


 「その魔導飛空船が、どういう訳かこのフロントラルに向かっているとのことでして」


 と、アデレードに向かってそう答えた。


 その答えに対して、


 「「……そ」」


 と、ヴァレリーとタイラーがそう口を開き、それにフレデリックが「ん?」と反応すると、


 「「それを先に言えええええええ!」」


 と、ヴァレリーとタイラーは2人同時にフレデリックに向かってそう怒鳴った。


 

 


 

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