爽やかな朝
これから頑張ります
取り敢えず書き上げることにしました
どれだけ内容に齟齬が出ても構わないと開き直ることにしました
大体5時半ほどに目を覚ます。カーテンを開き、朝の光を全身に浴びる。そして部屋を見渡すとそこは高級ホテルのような煌びやかな内装だった。ただの白い壁なのに装飾品が美しく彩っている。小さな4脚机と背もたれのある椅子、そのうえにはポットと炎魔法が刻まれた魔石が置いてある。近くの収納扉を開けるとコーヒーミル、コーヒー豆、カップセットが置いてある。
俺のコーヒーは王様も理解してくれているため、俺が泊まるときはいつも用意してくれるのだ。
「このコーヒー豆!おいおいおいおい!これは、ラッキーラックじゃぁないか!」
「ん?どうしたの?」
一緒に寝ていたユダが言う。
「ラッキーラックは伝説的なコーヒー豆でな。採れる場所が普通のコーヒー豆よりも狭く、花の開花が遅いため、めったに採れない珍しい豆なんだぜ。普通の豆は3〜5年あれば採れるけどこの豆は違う。育つのに10〜15年、毒があるから無毒化するためにさらに2年かかるってわけだ。だから珍しいし、すぐ品薄になる。だからこそ、ラッキーでラックなんだよ!」
こうも熱く語っている俺だが、実は1回しか飲んだことがない。
「細挽きぐらいにするとこれがまた美味いんだよなぁ」
ラッキーラックはアラビカ種のように香りが強いく、酸味とコクが豊かなのだ。だからこその細挽き。細挽きは湯と豆が触れる面積が多くなるため、抽出したときに豆の成分がストレートに感じられる。
「へぇ…リュートのこんなところ想像できなかったなぁ、もっと冷静な人かと思ってた」
引かれている。当然だ、クールなヤツが目の色変えて急に饒舌になったのだから。しかしコーヒーの魔力というやつは、こうも人を狂わせるのだ。
「心しておけ、コーヒー沼は底がないぞ。挽き具合、熱さ加減でまた味が変わるのだから、2度も同じ味は楽しめない」
朝の意識をスッキリさせるために飲み始めたルーティンだったが、いつの間にかどのメイドにも料理人にも任せないほどにまでハマってしまった。
そして挽き終わった豆をお湯でコーヒーにする。
そして出来上がったコーヒーをコーヒーカップに注ぐ。椅子に座り、香りを十二分に楽しみ、味わって飲む。我ながらいい引き具合だ。香りが強く残り、酸味とコクも上手く引き立っている。
飲み終わった後だが、余韻に浸かっている暇はない。
「そろそろ朝ごはんの招集がかかる頃じゃないか?」
そう思って時計を見てみるがそんなことはない。なんなら6時になったばかりだった。
魔石で動いている時計であり、多分元の世界と時間の進み方が違うのだろうとは思う。なぜなら元の世界から転移してきたときに手に入れた翻訳のスキルが常時発動されているからである。
転移した時に世界が変わったことによる不便がかからないようにと自動付与されることになっているのか、身体がマナの波に適応したからなのか分からないが、色々なものが翻訳されて伝わるし、伝えられる。元の世界の言葉を使っていても会話に齟齬ができないのはそのためである。
「これ、片付けるか」
そう思い、手を2回叩き、つま先を地面に1回タップする。そうするとどこからともなくメイドが出てくるのである。水色の髪に緑の瞳の同い年くらいの少女である。
「ヒッ!」
割とガチめな声を上げるユダを横目にメイドに命令する。
「リリー後は頼んだ」
「はい」
すぐにリリーと呼ばれた少女は片付けに取り掛かる。
びっくりして腰が抜けたのか立ち上がれないユダに向かって話しかける。
「彼女はリリス。メイド兼護衛役」
「なるほど…で、どこから出てきたの?」
黙る。俺も知らない。彼女がどこから出てきているのかを…不思議なことに合図をするとどんなところでもやってくる。ふざけて風呂場で合図したときには大騒ぎになったものだ。
セシリアの偽名は彼女の名前が元になっている。
リリスは変な趣味を持っている。それは着せ替え趣味である。彼女は事あるごとに俺に女装をさせてきたのだ。母親似の顔と薄い金髪、青い瞳を持つ俺は彼女の着せ替え趣味の標的にされていたのである。
「完了しました」
そう言うと彼女はふっと消える。一体何処へ消えているのやら。
コンコンとドアをノックする音が聞こえる。
「入れ」
お屋敷のメイドだ。
「失礼いたします。お食事の準備ができましたので…」
「すぐに着替えてから行くよ」
「お待ちしております」
彼女が去ったのを確認してから着替える。慣れない服に四苦八苦しているユダの着替えも手伝い食堂へと向かう。
食堂ではすでに全員が集まっていた。王様よりもあとに来ることは本来不敬なことである。
「遅れて申し訳ありません」
そう言って頭を下げる俺を見て慌ててユダも頭を下げる。
「すみませんでした」
こういったところが庶民らしいと思う。
「よい。座れ」
王様から許しをもらい、席につく。広いテーブルの上には、パンとシチューと紅茶があった。この紅茶も香りがよく、良い飲み物は匂いだけでリラックスできるのだと強く感じた。
昨日と変わらない出会いのきっかけだの思い出語りの会話、食事が終わったあとも彼女たちは楽しそうに話しており、王様も笑顔で話を聞いている。
「先に出ますね、これから用事があるもので」
「許可する、夜までには戻ってきなさい」
王様はまるで親のようにそう約束を取り付ける。
「分かってますよ」
そう返事を返して外へ出ていく。行く場所はアスモのところである。
「これからやることがある。近くにいてもいいが口外禁止だ。俺の秘密はすでに聞いたんだろ?」
(多分)近くに控えているリリスに話しかける。無言が返ってくるが、俺はそれを肯定と捉えることにした。
コーヒーは結構好きなんですよね
個人的にはカルディのモカブレンドが好きなんです
朝起きたらコーヒー飲んでお茶漬け食べるというなんともアンバランスな生活をしているんですよね
コーヒーとパンの組み合わせには遠く及びませんがお茶漬けは何より食べやすいという魅力があるんです




