第69話 魔道庁上層部、動く! “臨時協力者”評価会議!
雪の《《グレイヴ・リッジ》》での戦闘報告が王都へ届いた翌日──
魔道庁本庁舎の最上階……重厚な黒曜石の会議室では、上層部が静かに集まっていた。
黒曜の長卓の中央には、セリシーヌとオルフェン、そして忠犬二匹こと、ルファードとガルディオ……肩幅の小さくなった? アルフレッド王子が並んで立っていた。
魔道庁長官が書類を閉じ、重々しく口を開く。
「……今回の北方山岳《《グレイヴ・リッジ》》の魔力異常事件……。魔導兵四名の拘束、攪乱装置の破壊、内部裏切り者の捕縛──これらは、十三歳の魔道庁研修生と若年者三名による功績だ」
セリシーヌは胸を張った。
ぽっちゃりとした胸元がふるりと揺れ、彼女は誇らしげに微笑む。
(……悪役令嬢として、こういう評価の場……嫌いではありませんわ)
長官は続けた。
「セリシーヌ・フォン・ラグナ嬢──君は魔力攪乱陣の中で魔力を制御し、敵装置を破壊した! 十三歳でこの技量は異例だ! 魔道庁は君を《《臨時協力魔導師》》として認定する」
セリシーヌは目を丸くした。
「臨時協力魔導師……! 私……?」
オルフェンが静かに頷く。
「君の実力なら当然だ」
忠犬二匹は感極まって叫んだ。
「「セリシーヌさま、すごい!!」」
アルフレッド王子も肩幅を気にしながら叫ぶ。
「僕の婚約者はすごい!! 肩幅は小さいけど、心は大きい!!」
「肩幅の話はもうやめなさい」
セリシーヌは呆れながらも、どこか嬉しそうだった。
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