第68.5話 肩幅強調マント完成! 王子、芸術的肩幅で王宮を歩き回り、セリシーヌ嬢の悪役令嬢ムーブがさらに強化される(1)
王宮・衣装工房──
美術班と衣装班が総出で作った《《肩幅強調マント》》が、ついに完成した。
「殿下……こちらが、あなた専用の《《肩幅強調マント》》でございます」
執事長バルドが、厳かに布を広げた。
そこには──
肩幅を最大限に美しく見せるためだけに設計された、謎の黄金比マント
があった。
肩の部分だけ異様に立体的で、背中には王家の紋章が浮き彫りになり、裾には美術班の画家が描いた《《肩幅の神》》の絵が刻まれている。
アルフレッドは震えた。
「肩幅の神って何ぃいいいっ!!」
画家は真剣に言った。
「殿下の肩幅は……神の領域なのです」
侍女たちは泣きながら叫んだ。
「殿下!! 肩幅が宗教になってる!!」
◆王子、肩幅強調マントを装着する
執事長がマントを肩にかけた瞬間──
《バサァアアアッ!!》
肩幅が……
肩幅が……
2倍に見える。
侍女たちは叫んだ。
「殿下!! 肩幅が……広がってる!!」
「殿下!! 歩くだけで風が起きてる!!」
近衛隊長は震えた。
「殿下……その肩幅……軍事的に最強です」
侍医は叫んだ。
「殿下!! 肩幅が医学的に限界突破してます!!」
アルフレッドは胸を押さえた。
「セリシーヌ嬢……! 僕は……あなたのために……肩幅を……!」




