第68話 オルフェン&セリシーヌ、到着
黒曜の魔力が空気を裂き、オルフェン副院長が姿を現した。
セリシーヌも横に立つ。
そして──彼女の碧眼の瞳に三人の姿が映る。
「あなたたち……どうしてここにいますの?」
セリシーヌは首を傾げる。
ガルディオ
「裏切り者を追ってました!!」
ルファード
「僕たち、セリシーヌさまの影になりたいんです!!」
王子
「僕も!! 肩幅は小さいけど!!」
ガルディオ、ルファード、アルフレッド王子の口から、こんな言葉が漏れる。
だからセリシーヌは目を丸くした。
「……あなたたち、今回は本当に役に立ちましたわね」
忠犬二匹──
「「やったぁぁぁ!!」」
二人が両手を上げ、万歳三唱すれば。
「僕も褒められた!! 肩幅が小さくても褒められた!!」
アルフレッド王子も婚約者のセリシーヌ嬢に褒められ上機嫌──
オルフェンは静かに頷いた。
「三人の連携は見事だった! 裏切り者を捕獲した功績は大きい!」
セリシーヌは優雅に微笑んだ。
「わたくしの忠犬たち──。そして王子も、よく頑張りましたわ」
セリシーヌに褒められた三人は無邪気に笑い。
「「「はいぃぃぃ!!」」」
「肩幅が小さくても頑張りました!!」
アルフレッド王子は天然だから、やっと褒めてもらったのに、セリシーヌにまた肩幅のことを告げるから。
「肩幅の話はもういいですわ」
セリシーヌは呆れた声音で王子へと告るのだった。
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