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第61話 残り二名の魔導兵
残った二名は、魔力攪乱陣を最大出力にした。
《ゴォォォォォ!!》
霧が濃くなり、地面が揺れる。
セリシーヌの魔力が乱れた。
「……っ……!」
オルフェンが即座に声を飛ばした。
「セリシーヌ嬢、魔力を《《細く》》保て! 押すな、通せ!」
セリシーヌは深呼吸した。
(……押さない……通す……。わたくしの魔力は肥大化している……。だからこそ、細く通す……)
魔法剣の剣先の光が安定した。
魔導兵は、セリシーヌの様子を見て、顔色を変える。
「攪乱陣の中で魔力を整えた……!? そんな馬鹿な……!」
敵の魔導兵が驚愕していようともセリシーヌは踏み込んだ。
「馬鹿ではありませんわ! 訓練の成果ですわ! なにせ、わたくしは! 悪役令嬢なのだから!」
《バシュッ!!》
「ホーリーショット! 斬撃!」
聖なる魔力の刃が攪乱装置を斬り裂いた。
霧が一気に晴れる。
「泥沼化!」
「闇のスパイダーチェーン!」
オルフェンは無詠唱で魔法を発動──残りの魔導兵を拘束した。
「任務完了だ」
「ええ」
セリシーヌは嬉しそうに微笑んだ。
◇◇◇




